延高(高延)戦2001

秋の恒例行事!今年は延高戦(ヨンゴジョン)だ!

こんにちは!ソウルナビです。秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋。いろいろありますが、スポーツの秋も外せません。今日は、秋一番のソウルの恒例行事、延世大学と高麗大学のスポーツの定期戦、通称「延高戦」あるいは「高延戦」について、ご紹介しましょう。
↑高麗大学 ↑高麗大学

↑高麗大学

↑延世大学 ↑延世大学

↑延世大学

韓国の2大有名私立大学といえば、延世(ヨンセ)大学と高麗(コリョ)大学。その学風、またはライバル関係から延世=慶応、高麗=早稲田にも例えられています。そしてどこかの国のどこかの大学たちと同じように、ライバル同士、こちらにも定期戦があります(延世大の学生は「延高戦」、そして高麗大の学生は「高延戦」といってるらしい。)
今年の試合は、9月21日(金)、22日(土)の2日間に渡って行われ、前半戦が野球、アイスホッケー、バスケットボール、後半戦が、サッカー、ラグビー。総合成績は、3勝1敗1引き分けの延世大の勝利!

そして、さらに盛り上がるのは、試合の後に行われるお祭り。これは大学内にとどまりません!延世大学のある新村(シンチョン)の街全体をお祭りムードに巻き込んでしまう、何気に大きなイベントなんです。

試合の最終日、延世大学の正門から新村(シンチョン)駅までの通りが歩行者天国となり、たくさんの人々で賑わいます。道行く人には無料で水が配られ、試合の応援帰りで興奮冷めやらない学生たちは、応援の掛け声をかけながら、踊りを踊りながら、新村(シンチョン)の街を練り歩きます。
そして、さらに学生の特権とでもいいますか、ハロウィンの時にお菓子をねだる子供を連想させるよな、「~ちょうだい!」コール。学生達は、各グループで行動しながら新村(シンチョン)のお店に入り、うるさく「~ちょだい!」コールを繰り返します。お店の主人がもてなしてくれると、「カムサハムニダ~」「チャルテラ(商売繁盛)!」といいながら出て行きます。これにはお店にいたお客さんも、うるさいというより、思わず笑ってしまうという感じ。
でも大学前のお店にとって大学生は大大大のお得意さん。お祭りの時の態度は後の商売にも影響する可能性大。他のお客さんにちょっと迷惑をかけても、しょうがないといった風。

路上ライブと学生の天然の盛り上がりも加わって、新村(シンチョン)の街はいつもに増して学生達のパワーのみなぎる夜となりました。

ちなみに応援するときの掛け声は?
◆延世大学
アカラカチン(アラチン) アカラカチョ(アラチョ)
アカラカ チンチン チョチョチョ(アラチンチンチョチョチョ)
ラルラルラ シスボンバ ヨンセソンス ラプラ ヘイ ヨンセ ヤ
◆高麗大学
※大学の掛け声
イッシルレンティイホル カシコシコシコ、カラマシケシケシ、コリョテハッ
カラマシケシケシ、コリョテハッ
※勝利の掛け声
ウリヌン コデ、ナガジャ サウジャ イギジャ
ヘイ−コデ ヤ!!!
(俺達高大、出よう 戦おう 勝とう へい−高大 ヤ!!!)
これらの応援の掛け声は、ローマ時代のある将軍が開戦するときに叫んだ勝利の掛け声だといわれています(ほんまかいな)。また、これ以外の説として、延世大学の方は、延世大学のシンボルであるトクスリ(鷲)の鳴く声ともいわれています(またまたほんまかいな)。

いかがでしたか?韓国の大学生文化も面白いですよ。みなさんもこちらに来たら大学生たちにも注目してみてくださいね。以上、ソウルナビでした。

ちょっとおまけ
延世大学
創  立1885年
学部数17
学部
文科、商経、理科、工科、神科、社会科学、法科、音楽、生活科学、教育科学、医科、歯科、看護、文理、経法、保健科学、ウォンジュ医科
大学院数16
大学院
一般、国際学、情報、映像、社会福祉、連合神学、経営、教育、行政、産業、保健、管理科学、言論弘報、法務、生活環境、経済
学生数45076名
住  所 ソウル市西大門区新村洞134
備考 キリスト教の愛と奉仕の精神教育がモットー。

高麗大学
創  立1905年
学部数16
学部
法科、経営、文科、生命環境科学、政経、理科、工科、医科、師範、看護、生命科学、美術、人文、自然科学、経商、併設保健
大学院数19
大学院
一般、教育、政策、経営情報、労働、国際、生命工、行政、臨床歯医学、情報保護、経営、自然資源、産業情報、言論、法務、コンピューター科学技術、人文情報、保健、イヨン科学
学生数32247名
住  所 ソウル市城北区安岩洞5−1
備考  韓国最初の民間の近代的高等教育機関、民族教育がウリ。

2001. 9. 28

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-09-28

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