ソウルのペペロデー

毎年11月11日すらりとしたスタイルを維持しようという意味でお箸の形のお菓子ペペロをプレゼントし合う日!

こんにちは、ソウルナビです。最近韓国の青少年たちは、カレンダーのどこにものっていない自分たちだけの記念日を祝ってプレゼントし合う日が多いんですって。例えばバレンタインデー(2月14日)とホワイトデー(3月14日)はもちろん、ブラックデー(4月14日)、キスデー(6月14日)、フォトデー(9月14日)、アップルデー(10月24日)などなど…。ほとんど1ヵ月に1回、自分たちだけの意味のある記念日を大切に守っています!中でも11月11日の今日はペペロデー(Peperoday)~!!!(*⌒▽⌒*)/
プレゼントされたペペロを食べて、ペペロみたいにすら~っとしたスタイルになろう~!
ではペペロデーとは何の日なんでしょう?ペペロデーは1990年代中頃、釜山など嶺南地区(韓国南東部)の女子中学生たちの間ですらっとしたスタイルを維持しようという意味で、国産のお菓子「ペペロ」を交換することから始まったといわれています。どうしてペペロなのかというと…写真のようにペペロはお箸のような形にチョコレートをかぶせたお菓子でゼイニクの無いすらっとした体型だから!!プレゼントされたペペロを食べて、ペペロみたいにすらっとした体型になろうということ(^^)!!参考までに韓国では身体がガリガリに痩せた状態を「ペペハダ」と言うのですが、「ペペロ」のぺぺはこの「ペペハダ」の「ペペ」と発音も意味も同じなんです。
数字の「1」の形とペペロの形が似ているから!
ところでどうして11月11日がペペロデーなんでしょう?11月11日は1が4つ並ぶ日で、この数字の「1」がペペロの形と似ているからなんですって!一部の学校では前もってプレゼントされたペペロを11月11日の午前11時11分11秒にクラス全体で一緒に食べるとまでいいます(^-^)。またこの日はあちこちでペペロゲームがさかんに行われたりします。ペペロゲームとは男女1人ずつのペアでチームを組み、ペペロの両はしを口にくわえてお互いに少しずつ食べていき、最後に残ったかけらが一番小さいチームが勝つというゲーム!カップルでなくても堂々とキスしてしまえる(?!)絶好の機会だったりします (^-^;。たま~にゲームのフリをしてわざと女の子とキスしちゃおうと企む男の子たちもいる(ーー;)ので要注意!!!
メーカーにとってはなんと普段の5倍以上もの売上!
ペペロデーを一番喜んでいるのは、何といってもペペロを作ったメーカーのロッテ製菓!メーカーの思惑でペペロデーが作られたなんていう話もあるにはあるのですが、去る9月の売上55億ウォンに引き続き10月には売上が100億ウォンを突破!ペペロの毎月平均販売額が20億ウォン程度だということを考え合わせると、もうこれはとんでもない特需!ここまでくるとこれは思惑というよりは最高のマーケティングですよね(^^)。販売個数に換算してみると、え~っとペペロ1個が500ウォンだから…なんと10月だけでも2000万個販売したことに!韓国人2~3人に1人がペペロを買ったっていうことですね!うわ~、すご~い!
ペペロデーが始まってまだ間もない頃は「必ずダイエットに成功しよう」というメッセージを添えてペペロを花束の形にラッピングして同性の友達同士でプレゼントし合っていたのが、今では同性の友達はもちろん好きな異性の友達にまでペペロをきれいにラッピングしてプレゼントして愛を告白するんだとか!バレンタインデーのように外国から入ってきた風習ではなく国内で発生した風習だということでも絶大な人気を誇っています。ここまで心の中でみなさんにペペロをプレゼントしている(えっいらない?)ソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-11

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