ユウのソウル特派員レポート・第2回「ワーホリレポート~お金にまつわるエトセトラ-両替と銀行-」

こんにちは。ユウです。ソウル生活も2か月を経過し、こちらでの友人も増え、少しずつ生活が安定して楽しくなってきています!お便りをくださった方、どうもありがとうございます。

遊学ないし留学生活については第3回以降に譲るとして、今回は、お金をテーマに書きたいと思います。私が遊学生活を開始するにあたって、悩みの大きな種であったのは両替とお金の管理方法です。

Ⅰ 両替

1 「いくら」両替するか。1か月の予算を出してみる!
どういう目的であるにせよ、ソウルで暮らし始めるにあたっては、ウォン紙幣が必須であることはいうまでもありません。私は航空会社のマイレージを貯めているので、日本ではできる限り現金を使わないでクレジットカードに頼った生活をしています。それでも、韓国生活では下宿費用であったり、語学費用であったりクレジットカードが使えない場面に数多く直面します。
「いつ」、「どこで」、を調べる前に、いったい「いくら」両替するべきか、まず悩みました。滞在予定は3か月から1年の未定の旅。とりあえず、当面の1~2か月の必要費は両替しておけば何かと安心ではないか、と。

渡航前の私の予定では、
たとえば、1か月の費用を出してみた場合
語学費 65万ウォン
宿泊費 65万ウォン
交通費 10万ウォン
食費  10万ウォン
合計150万ウォン/月

くらいではないかと概算してみました。この例でいくと、とりあえず1か月150万ウォン必要ということになります。このほか遊びの費用などは別としても、とりあえず当面の生活費としてだいたい300万ウォン程度あれば、1か月~3か月くらい安心して暮らせそう。私は、ワーホリビザで来ているので合法的に働けます。ただ、ワーキングホリデー関連の書籍や先輩方の体験によると、こちらでのアルバイト代はあまりあてにしない方がよいとのこと。たとえば、東京の飲食店でアルバイトした場合、時給1000円くらいは稼げそうなところ、こちらの国では、時給5000ウォン(現在のレートでは、350円程度!)くらいの求人しか見つけられていないので、そういった労働の対価はあてにしてはいけないように思います。とりわけ韓国語がまだできないならばなおさら。。語学学校だけでもとてもとても忙しい生活となります。

2「どこで」両替すべきか。オススメの両替場所
(1)日本と韓国どちらで両替すべきか。→旅行当日なら日本よりも韓国がオススメ!!
両替場所によってレートが異なるようなので、レートのよい場所で両替したいですよね。私は自分の足で歩き、物の値段を比較するのがとても好きなので、日本でも韓国でも両替所があると、ウォンやドルのレートを調査したりします。まず、日本と韓国の場合、韓国で両替する方が圧倒的にレートがよいと思います。なので、旅行・留学開始前にはウォン紙幣を持っていず、旅行当日に両替するという方は、日本の空港の至るところで見られる両替所を横目に、「外国にいくのにその国の紙幣を持っていないと不安だし…」という、こみ上げてくる不安を抑えて、韓国に到着するまで両替を控えるのがよいと思います。物の値段は需要と供給のバランスで決まっているのだなぁとしみじみ感じるように日本の空港のレートは特に悪く(表1参照)、韓国に入国した後にレート表を見ると、「え、こんなに違うの…」と悲しい気持ちになります。

参考までに、この原稿提出前の2009年2月25日のレートは以下です。

<表1>
日本:両替場所/100ウォンあたり/目標の300万ウォンに相当する日本円
成田空港京成たびるーむ/8.07円/24万2100円
三菱東京UFJ銀行/7.94円/23万8200円
大黒屋/7.91円/23万7300円
韓国外換銀行東京支店/6.70円/20万1000円
日本国内で両替するにしても、KEB東京支店で両替するのと成田空港で両替するのとでは当面の生活費としての300万ウォン分韓国紙幣がほしいと考えた場合、4万円も差がでてしまいます!!

(2)韓国で両替する場合
韓国で両替する場合、空港よりも市内の方が全般的にレートがよいように思います。そして、日本人がとりがちな行動パターンの範囲内では、レートがあまりよくないように思います。私が3月2日に友人と遊びながら見かけた両替所のレートを載せるので参考にしてみてください。

両替場所/価格を見た日時/100円あたり小数点以下切り捨て/目標の300万ウォンに相当する日本円
ミョンドンにあるKEB/0302‐15:30/1587ウォン/18万9036円
ミョンドンにある路面の両替所/0302-15:30/1570ウォン/19万1083円
セブンラックカジノヒルトンホテル店/0302-13:00/1569ウォン/19万1205円
ロッテホテル本館/0302-14:00/1529ウォン/19万6207円
ロッテデパート地下1階クロークの近く/0302-12:30/1521ウォン/19万7239円
ソウル駅にあるロッテマートの2階のインフォメーション近く/0302‐22:00/1489ウォン/20万1478円
このように韓国国内でも結構レートが違うので、可能であれば、レートのよいところで両替したいところです。私のオススメはカジノの中で両替すること。カジノは24時間営業しており、毎朝10時にレートが変わるようです。24時間そこそこのレートで両替できるので時間的制約や言葉の不自由さによる不安を解消してくれますよ。

(3)日本で両替する際の注意点
日本で両替する場合、場所にもよると思うのですが、私が両替したいと思う大黒屋と韓国外換銀行(以下KEB)では11月、12月、いつ訪問してもウォン両替が困難な状況が続いていました。円高ウォン安はいまや韓国に興味のない人でも知っている話。どうやら両替希望者が日本国内にて殺到しているようです。どの店舗を回っても、「ウォンはもうなくなりました」といわれるばかり。実際、私がKEB東京支店を訪問した2008年11月21日、正午ころ店内は銀行とは思えないほど人であふれており、両替の番号札は45番待ちでした…。はたして順番は回ってくるのでしょうか。残念ながら、銀行員の方に「あなたの番号ではおそらくウォンへの両替はできないでしょう。。」といわれてしまい、実際そのような結果になりました。なので、日本で両替したい方は、KEBの場合は早起きして銀行にいくことがとても大切な気がしました。

3 送金という裏ワザ?私のとった両替方法-長期的視点で考えたら日本での両替もあり!?-
「どこで」両替すべきか、で書いたように、同じ日に日本と韓国で両替をする場合、韓国でウォン紙幣に両替した方がお得です。にもかかわらず、私は「日本」にて300万ウォン相当の紙幣に実質的に両替をしました。なぜそのような手段をとったかといえば、それは、1.留学前にある程度の予算を確立したい、2.留学前は日本に住んでいてレートのよい韓国で両替することができない、3.日本から韓国口座に送金する際のレートは、日本で紙幣を両替するよりもお得、という2点が大きな理由です(表2)。

<表2>
東京支店 ウォンレート(2009年2月20日02:43 PM)
送金時:日本⇒韓国
100ウォン:¥6.36
100円:₩1,572.33

両替時:円⇒ウォン
100ウォン:¥6.54
100円:₩1,529.05

日本国内で最高レベルの両替レートを誇るKEBであっても、日本で紙幣に両替するよりも、韓国へ送金する際のレートの方が幾分かよいようです。

ある日のレートを比較したら韓国の方がよいレートであっても、その日に韓国にいなければ両替は不可能です。11月の某日のレートが日本:100円=1500 ウォン、韓国:100円=1600ウォン、12月某日のレートが日本:100円=1350ウォン、韓国:100円=1450ウォンであった場合で入国が 12月の場合は、11月の某日に日本で100円=1500ウォンのレートのときに両替しておいた方がお得という長期的な視点で考えたからです。
また、最高のレート、たとえば100円=1600ウォンとか高望せず、十分に円高ウォン安値である100円=1500ウォンを越えたらもう十分かなと考えていました。私はとにかく、生活費のめどを立てたかったので、なんでもいいからしばらく韓国で暮らすことを決めた10月からずっとウォン円相場をチェックしていました。欲張りつつ、でも欲張りすぎない加減で両替しようと考えていました。

<送金という裏ワザ両替手続き>
1.まず、韓国外換銀行の口座を開設します。日本だと2500円手数料がかかりますが(韓国では無料のようです)、韓国語が話せないので、何かトラブルがあったときに、日本で日本語が分かる人に対応してもらえるのが安心です。
2.つくったばかりの口座に送金をする。同じ日にできます。送金手数料は2500円です。
3.銀行口座・キャッシュカードが日本の自分の住所に届くまで1か月程度まつ。
以上です。

なので、この手段によると、ウォン紙幣が品薄の日本にいながら実質的に両替できるので安心です。
私の場合は、送金時のレートが100円=1582.28円だった11月某日にとりあえず20万円分送金しました。316万4557ウォン。日本からだと送金手数料が2500円かかります。なので、実質的には、316万4557ウォンを20万2500円で両替したことになるので、100円=1562.74円で両替したことになります。十分満足いくレートでしたし、日本でのウォン紙幣への両替は順番待ちが回ってこない状態だったのでとても満足でした。

4.KEB銀行で引き出し。
外国の銀行のATMが使いこなせるか、自分一人ではお金を引き下ろせないのではないか、不安を感じていたのですが、KEBのATMは日本語、英語、中国語のボタンがあり、カードを挿入し、日本語ボタンを押すと、以降の手順が日本語音声とともに画面もすべて日本語になり、とても安心して使えました。
一連の手続きとATMの親切さに感銘を受け、すっかりKEBのファンになってしまいました。KEBなら安心!と思えるようになり、余談になりますが、ついつい先日、定期預金まで開いてしまいました。年利が日本よりもよく1年後が楽しみです。
補足:送金カード
KEBでの手続きの際、送金カードの作成をオススメされました。送金カードを作成するとコンビニのATMなどからも自分の口座にのみ送金が可能となるそうです。しかも送金手数料が1500円と割安!私は同時に申込をし、日本の家族にカードを託してきました。もしものことがあったら送金を頼みます!と。ちなみにこちらの送金カード、11月に申し込んだのに届いたのが1月半ば。なので早めの手続きが安心ですね。
<送金で両替した感想>
留学前にレートが変動していると、自分が留学にいった当日は、レートが100円=1200ウォンなのか、100円=1500ウォンなのかドキドキしてしまい、留学費用の予算を立てるのが困難な状況でした。どうか私が留学する日までウォンのレートがよくありますように!と神頼みをするよりは、長期的な視点に立って、日本で送金という手続きにより両替を済ませるというのはありなのではないかと思います。留学が1週間後であるならば、だいたいの予測は可能ですが、2~3か月後ならば、レートの変動を日本で生活しながらこまめにチェックしてレートのよい日に送金するのもありだと思います。参考にしていただければと思います。

Ⅱ 銀行での預貯金

(1)預金通帳の開設
→早めの開設がオススメ。
数か月の滞在となると、結構まとまった額を持ち合わせないといけません。しかし、貴重品の管理に頭が痛いのでは留学生活が少し窮屈になってしまいそう。やはりお金の管理といえば銀行にお願いしたいところですよね。
私は、日本でKEB銀行の普通預金を2500円の手数料を支払って開設しておきました。送金手続きをした日と同日にユウラクチョウ店で開設手続きをしました。日本語で親切に対応してくださり、安心して作成できました。また、1か月程度で日本の自宅に郵送されたのでとてもホッとしました。
すでに通帳はもっているものの、韓国で口座を作った場合どうなるのか、興味があったので、新韓銀行に行き口座開設の手続きをしました。親切に対応してくださり、言葉がわからなくても通帳を作ってくださいました。ただ、カードは作成するのに3か月かかるとのこと。3ヶ月後にもう一度その支店に行けば受け取れるとのこと。私の語学力・コミュニケーション不足で間違っているかもしれませんが、とにかく、結構使えるまでに時間がかかってしまいそうだったので、日本で開設してきてよかったと感じました。

(2)日本にて韓国で使える銀行口座開設手続き
日本のKEBの場合
1.印鑑
2.パスポート
を持参して口座開設できました。通帳とカードは日本の住所に郵送で送られてきます。3週間~2か月といわれましたが、3週間程度で家に届きました。

(3)韓国で銀行口座開設手続き
梨花女子大学の中にある新韓銀行の場合
1.パスポート
2.学生証
で作ることができました。もっとも、2の学生証は口座開設時にはもっていなく、学生証ができたらまた来てくださいと言われたのみなので必要不可欠ではないかもしれません。

(4)銀行口座を開設した感想
私は、銀行口座を作ってきて本当によかったと感じています。滞在期間が長めなので、結構なお金を持っていないといけなく、それをすべて現金で持ち歩くのにはセキュリティー面で不安を感じます。
また、「日本」で作ってきてよかったと思います。日本で作れば言葉が流暢な友人の手助けも不要ですし、自分がいったいどんな契約を現在行っているのか極めて明確で安心です。日本で訪韓の1か月以上前に準備していたからこそ、到着当日からお金の出し入れをすることができて、とても便利でした。ATMの操作方法が音声も画面も日本語対応と外国人に親切だとは知りませんでしたが、本当に安心して使えています。

韓国で開設した新韓銀行は手続きの際も言葉の壁を感じ、本当に通帳ができるのか不安は残るし、通帳をもらった後の手続きもいまいち明確ではなく、まだ使える状態になっていないですし…。

以上、両替と銀行についてでした。こんな人もいるんだ~と参考にしていただけたら幸いです。第3回では、私の語学留学のレポート@梨花女子大学語学堂を書きたいと思うのでよかったら読んでください。つたない文章を読んでくださりどうもありがとうございました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-10

ページTOPへ▲

その他の記事を見る