国際市場の中のおしゃれなレストラン
国際市場の中のおしゃれなレストランアンニョンハセヨ、プサンナビです。今日は、国際市場の中にあるサンパブ(野菜におかずなどを包んで食べる料理)定食の店を紹介します。国際市場の中で何か変わったものを食べたいとあちこち探していた所、カフェみたいな外観をしたお店を見つけました。
国際市場の中の店と言えば、ごちゃごちゃしたプンシク(粉食)や屋台が多い中で何か違うものを感じたので、ナビは入ってみる事に。そして中に入るとこれまたビックリ、伝統音楽と現代的音楽が流れていて、国際市場のごちゃごちゃした喧騒とは一味違い、ちょっと粋な雰囲気が感じられました。室内装飾もまた伝統様式を基礎に現代的アレンジを加え、格式ばらずに食事が出来るようにとの、ご主人の配慮が感じられます。
1階にはテーブル席2階にはオンドルがあり、団体での食事も可能だそうです。
それでは、こちらのおすすめ料理、サンパブ定食を注文してみましょう。サンパブ チュセヨ(サンパブ下さい)
15種のおかず
注文をしたらおかずがたくさん出るわ出るわ。 「あれ、これいくらだっけ 一瞬頭をよぎった」 メニュ−を見なおしても5.500ウオンだ。なぜ?ただ感嘆するばかり。
15種類のおかずは、サバの煮付け 、タンスユク(酢豚みたいなもの)キムチジョン(キムチ入りのチジミ、ペチュキムチ(白菜キムチ)、水キムチ、牛のスユク(ゆでたもの)、チャプチェ(韓国風春雨)、トラジ(ききょうの根)などなど。またおひつに入ったごはん、ヌルンジ(おこげ汁)もセット。スープもスンドゥブ(豆腐のチゲ)かテンジャンチゲ(韓国の味噌チゲ)、もしくはミヨクグ(ワカメスープ)の3つから1種類選べます(8月中はわかめースープではなく酸味の効いた冷製スープになります)。それにその他のキムチ等を含めるとなんと15種類は出ました。それから14種類 はあるという包むための野菜です。日本では見る事が出来ない箸入れも面白いです。
食べ方と味
これ、どうやって食べるのかと聞いてみると、各種野菜とみそやチョッカル(塩辛)、サバの煮付け、牛のスユク等を包んで食べるとの事です。それではサンパブに挑戦。サンチュとゴマの葉を重ね、それに牛のスユクとチョッカルを巻いて食べてみたら、口の中でサンチュとチョッカルの甘さと辛さが混ざり合い広がってゆきました。ナビは今まで韓国では野菜で包むものは焼肉とさしみしか知りませんでしたが、こんなにいろいろなものを包んで食べる料理があったのですね。ほかにもサンチュと、ゴマの葉にさばの煮付けとご飯を巻いてもうまいですよね。
韓国の人が元気なのは、にんにく、胡椒だけではなく野菜をたくさん取るからだということが、ナビも分かりました。それにさばの煮付け は、日本と違い胡椒が入っていて少し辛いのですが、この辛さとさばのやわらかい身が良く合っているのです。
牛のスユク は柔らかく焼肉みたいなしつこさがなく、あっさりしていてかなりいけます。
さばなんか辛かったりしたら、水キムチ をすすると口の中がすっきりします。キムチジョンやチャプチェはそのままおかずとして食べれますし、おひつに入ったご飯 にはスンドゥブテンジャンチゲ、ミヨクグの中から一つ選び一緒に食べるといいでしょう。韓国の人は食事に汁を欠かしません。最後に口直しにヌルンジというおこげ汁 を飲んで、終わりです。いざ食べてみるとどれをとっても、驚くばかりのおいしいさ。たった5.500ウオンで1時間も食事できるのってチョットうれしいですよね。
この店は、30種類の有機能野菜を使い、化学調味料を使わず、野菜本来の味を生かしすっきりした味を出しています。料理内容も季節ごとにいろいろ工夫をしているそうです。
お客様に安くおいしいものを ご主人になぜこんなに安く出来るのかとお伺いすると、「94年に店をはじめてから卸市場で野菜を始めとして材料を安く仕入れ、自分で作る事で経費を節減して、少しでも安く出せるよう努力をしています」とのこと。 プサンナビも本当に頭が下がる思いでした。