これこそ穴場の店!!行列のできる冷麺専門店
アンニョンハセヨ、プサンナビです。冷麺は韓国料理屋さんならばどこに行ってもたいてい見かけますし、カルビ屋さんなら、カルビの後の口直しとして冷麺をメニューに入れてあるお店もたくさんあります。でも、やっぱりカルビ屋はあくまでもカルビがメイン。冷麺を食べるなら冷麺専門店に行くのがベストです。ということで、今日はガイドブックに一度も登場したことのない、まさに穴場の冷麺屋さんをご紹介します。
人が人を呼び大人気の冷麺屋、ナビが初取材に成功!!
お店の名前は「ヨンナムネンミョン」。南浦洞(ナンポドン)から地下鉄で3駅目の東大新洞(トンデシンドン)にあるこのお店、地元の方に大人気でお昼時になると行列もできるほどです。今まで、韓国のテレビや新聞などからたくさんの取材要請があったにもかかわらず、あまりにも忙しすぎて断り続けたそうです。でも、今回のナビの取材は日本からの取材ということで例外的にOKしてくれました。まさに貴重な取材です。今まで日本のガイドブックにも紹介されたことは無いのですが、それでも日本人のお客さんが意外にたくさん来るそうです。その仕組みはというと「地元のお客さんの評判→ガイドさんが聞きつける→日本人旅行客を案内→日本人旅行客の評判が広がる」というクチコミ方式。あまりのおいしさに感激した日本人に「日本に行って商売しよう」と誘われたなんていうエピソードもあるそうですよ。
4種類の麺メニュー
では、さっそくメニューを見てみましょう。メニューはムルネンミョン、ビビンネンミョン、ミルミョン、ビビンミルミョンという4種類の麺料理だけになっています。
※メニュー写真は取材時のものです。
ミルミョンって?実は釜山名物です
ネンミョンはもう日本でも知名度のかなり高い料理ですが、ミルミョンは初耳という方も多いのでは?ミルミョンは釜山を中心とした慶尚南道地域の料理でソウルやその近くの地域ではあまり食べられません。同じ麺料理ではあるのですが、
ミルミョンの麺は小麦粉100%
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ムルネンミョンの麺はそば粉40パーセント 芋でんぷん60%(写真下) ビビンネンミョンの麺は芋でんぷん100%(写真上)
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というように麺のタイプがそれぞれ違うそうです。
また、こちらではネンミョンの具には牛肉を、ミルミョンには豚肉を使用しています。もとはどちらも牛肉を使っていたそうですが、ミルミョンの麺には牛肉よりも豚肉と相性があうということで豚肉を使用し始めたそうです。他のお店ではすでに加工された麺を使っているところもありますが、ここではどの麺もその日にこねたもののみを使用、冷麺の命ともいうべきスープは牛肉の骨を煮込んだもので、これはネンミョンもミルミョンも共通です。
ミルミョンこちらが釜山名物のミルミョン。ネンミョンと比べると麺の違いがはっきり分かります。ネンミョンの独特な風味が苦手な方は、くせがなく食べやすいミルミョンがオススメです。スープの味もとてもしっかりしていて最後の一滴までしっかりと飲みたくなるおいしさです。
ビビンミルミョン
ミルミョンの薬味を辛くしたものです。ビビンネンミョンと同じくユクスを味わいながら食べます。
ムルネンミョン長年の経験がものをいう適度な麺のシコシコ感がたまりません。好みでお酢やからしを入れるのが通の食べ方です。
ビビンネンミョン具にはキュウリや、卵、牛肉などのほかにエイのお刺身も入っています。ビビンネンミョンを頼むとユクス(牛肉でだしをとったスープ)がいっしょに出てきます。ユクスは意外にこてこて感がのこるお店が多いのですが、こちらのユクスはさっぱりとした感じでした。でも、もちろん味の深みは十分あります。
30年間ネンミョンとミルミョンだけにこだわり続け、地元の人に愛される、隠れた名店「ヨンナムネンミョ」、観光地のある南浦洞からもそう離れていないので、本物の冷麺を食べに、または釜山名物のミルミョンを食べに行ってみるのはどうでしょう。本物のみを求める人には外せないコースになるかもしれません。以上、プサンナビがお伝えしました。
みなさん、どうでしたか?釜山に旅行に来たんなら、必ずテジクッパのスープを味わってみて。他ではなかなか経験できない釜山の味を楽しめて、とってもいい旅になりますよ。以上、プサンナビがお伝えしました。