ノスタルジーにかられる都会のオアシス
アンニョンハセヨ、プサンナビです。グルメ天国、韓国の中でも屋台は日本人に大人気のスポットです。それも、立ち食いの屋台ではなく、座ってゆっくりとお酒を飲みながら雰囲気を楽しむ屋台。店のアジュンマ(おばさん)と話しながら、裸電球の下でグビッとすするお酒は、なんともおいしいものです。ソウルなら南大門市場が有名ですが、そんな、屋台街が釜山にもあるんです。釜山ロッテ百貨店をぐるりと囲む路地、オレンジのシートで覆われた屋台が並ぶ一角が、西面(ソミョン)の屋台街です。
悪い評判の多い屋台だけど…よく日本人のあいだでは、屋台でぼられたという話をよく聞きます。実際、言葉が通じない上に値段がでていないから、会計があいまいになりやすいのも事実。でも、ご安心ください、西面の屋台の料理は、一品10,000ウォンが相場なのです。なんだか、普通の居酒屋や食堂よりも高い感じがしますが、韓国の人に尋ねても、やはり屋台は高いのだそうです。でも、屋台のホッとする暖かい雰囲気が、決して安くはない屋台からファンを逃さないのかもしれません。ちなみに、必要以上に高く請求されたら、もちろん抗議しましょう。
おふくろの味をもとめて
西面の屋台街は、アジュンマが作るおふくろの味が魅力。釜山だけに、アナゴ、ホヤ、イカ、貝など、海の幸の充実ぶりはもちろん、鶏や豚などの肉料理も用意されています。注文の仕方は、好きな食材を選ぶだけ。すると、アジュンマの手で、あっという間におふくろの味に仕上がります。たとえば、アナゴを選ぶと写真のようなアナゴグイ(あなご焼き)に。お味のほうは、コチュジャン(唐辛子味噌)が効いて、引きしまったアナゴの食感の後に、じんわりと辛味がおいかけてくる感じ。お酒もぐいぐい進んじゃいます。
肉料理なら、屋台風タッカルビ(韓国風焼き鳥)はいかが?ほら、このようにおばさんが、練炭で焼いてくれるんです。見るからにおいしそうでしょ。炭火に肉汁が落ちて、食欲を刺激する匂いがたまりません。そして、やわやわなお肉と香ばしい風味がもう…あとは自分で確かめてくださいね(^o^)。
日本語が書かれた屋台を発見
今回、撮影に協力してもらったのは、飛び込みで入った「ワバヨ」。日本語で「おいでよ」を意味するこちらの屋台のテントは、日本のお客さんが書き残していったと思われる、メッセージで埋め尽くされていました。実際中に入ってみると、天井の骨組みには日本語の名刺がビッシリ。なんでも、息子さんが日本に留学中というアジュンマは、大の日本びいきなのだとか。もちろん、日本語も少しOKです。お値段の方は、料理一品、10,000ウォン。焼酎3,000ウォン、清酒4,000ウォン、ウーロン茶2,000ウォンなど。入る屋台に困ったら、こちらの写真を参考に、安心の店で気楽に屋台の雰囲気を味わってはいかがですか?