伝統建築の中で味わう本格韓国定食
アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山の温泉街として有名な東莱(トンネ)温泉エリア。大衆的な温泉やテーマパークのような大きな温泉など様々な温泉を楽しめる施設がありますが、この街は日本の統治時代に温泉街として発展しただけに温泉だけでなく近代歴史を感じられる建物などもあります。東莱エリア唯一の特級ホテル、農心ホテル内にある内堂という韓国料理のレストランもそんな建物の一つです。こちらの内堂では、伝統的な建物にあわせ、韓国の伝統料理の数々が頂けるようになっていて、優雅に韓国伝統を目で、そして口で楽しめるレストランになっています。
趣のある大きな柱の門でお出迎えホテル内にあるレストランといっても、ホテルの建物の中にあるわけではなく、駐車場を越えたちょっと離れた場所にひっそりとあるのが特徴です。小さい噴水を越えると、太い柱でできた大きな門が現れ、それを潜って内堂へと入っていくようになっています。すぐに内堂へ入らずに、ちょっと立ち止まって、この建物を見てください。風格と落ち着きを感じさせる瓦葺きの屋根、韓国伝統模様が刻まれた格子、歴史が生み出す木のつや、そして、風情ある縁側、など韓国伝統の重みを感じさせる美しさに包まれ、とっても優雅な気分になります。また、昼間も素敵ですが、ライトアップされた夜もなかなかムードがあり、タイムスリップしたかのような気持ちになってしまいそうですよ。
店内には、テーブルフロアと7つのオンドル部屋、テーブル個室があります。庭に面したオンドル部屋は最高のスポットとして、人気があり、大人数での御利用の際は事前の予約をした方が確実でしょう。また、釜山市の推奨を受けている内堂は、釜山のVIPの会合などにも良く使われているそうで、豪華な韓国料理がいただけます。
伝統・色彩・季節感が調和されたコース料理こちらで頂ける料理は、主に韓国の伝統料理として知られる宮中料理。韓国ドラマ「チャングムの誓い(デチャングム)」の中で見られる数々の豪華な料理がその宮中料理に当たります。ドラマファンの方は、きっとそのテーブルに出てくる数々の料理を見て、感動するかもしれません!こちらの内堂では、その宮中料理を完璧に再現するのではなく、現代の私たちに合った料理として工夫した上、さらに季節感、色彩なども重視した料理としてお客様へ提供することがモットーなんだとか。今日は、その中でも特に人気のある多福韓定食コース(40,000ウォン)を見せてもらうことにしました。
<多福韓定食>17種類ものお皿が出てくるこちらの多福韓定食コースは、内堂のコースの料理の中で中間価格ということもあり、日本人のお客様にも人気なんだそうです。もちろん、宮中料理に欠かせない、九節板(クジョルパン)や神仙炉(シンソンロ)なども含まれていますよ。
九節板(クジョルパン)セリ、卵、きゅうり、しいたけ、肉などの8種類の具を、小麦粉と卵で作った皮ので包み、からしソースをつけて食べます。
神仙炉(シンソンロ)人参・ニラ・ピーマン・卵・ぎんなん・なつめ・松の実など数種類の材料をスープの中で温めて食べる料理です。
お通し
上の写真以外にも季節のお粥、太刀魚の煮付け、テンジャンチゲ(韓国風味噌汁)、季節のフルーツ、季節のお茶などがコースに含まれます。
コースは4種類揃っています。また、季節によってコース内容など多少変更になる場合もありますので、食べたいものがある場合は、事前にスタッフに聞いてみるといいでしょう。
寿福韓定食コース
季節のお粥、クラゲの和え物、ポッサムキムチ、七節板、白身刺身の盛り合わせ、海鮮パジョン、鶏肉・タコのプグゴギ、カルビチム、焼きうなぎ、カボチャ薬膳、石釜飯、太刀魚の煮付け、テンジャンチゲ、お通し(4種類)、季節のフルーツ、季節のお茶
多福韓定食コース
上記参照
萬福韓定食コース
季節のお粥、クラゲの和え物、ポッサムキムチ、九節板、白身刺身の盛り合わせ、2色チジミの盛り合わせ、鶏肉・タコのプグゴギ、カルビチム、焼きうなぎ、カボチャ薬膳、大海老の塩焼き、ホタテ焼き、神仙炉、石釜飯、太刀魚の煮付け、テンジャンチゲ、お通し(4種類)。
宮中交子床コース
季節のお粥、クラゲの和え物、ポッサムキムチ、九節板、エイと豚肉三合、白身刺身の盛り合わせ、2色チジミの盛り合わせ、アワビの刺身、カルビチム、焼きうなぎ、カボチャ薬膳、大海老の塩焼き、ホタテ焼き、神仙炉、石釜飯、イシモチ焼き、テンジャンチゲ、お通し(4種類)、季節のフルーツ、季節茶
※その他10%の税金、10%のサービス料金が適用されます。
特級ホテルのレストランだけに、サービス面も最高級の内堂。スタッフの皆さんほとんどが日本語を話すので、安心して食事ができるのも魅力でしょう。釜山の温泉でリラックスしたら、韓国伝統の宮中料理を伝統のある建物の中で食べてみる、なんていう旅行コースいかがですか?本格的な伝統建築、伝統料理はやはり韓国でしか味わえない、醍醐味ではないでしょうか?以上、プサンナビがお送りしました。