一度食べたらまた来たくなる!上品で多彩なふぐ料理をリーズナブルな価格で食せるふぐ専門店
こんにちは!ソウルナビです。日本では高級食材としてめったに食べることのできないふぐ。ナビも長い?人生の中でほとんどふぐ料理を味わったことがありません。ふぐってパンパンに頬が膨れた姿は可愛いらしいですが、実は低脂肪、高たんぱくで低カロリーに加え、各種無機質やビタミンが含まれたウェルビーン食品であり、けっして侮れない魚らしいのです。今日はそんな高級料理なのに、なぜか学生街である新村(シンチョン)に30年以上も店を構える老舗ふぐ専門店「サモポッチッ」をご紹介しましょう。リピーターに長年支持され、この地で営業を続けてる魅力は何なのか?!さっそく行ってみましょう~。
◆◇◆学生の街、新村(シンチョン)内で2011年に11月移転して再出発◆◇◆
お店があるのは地下鉄2号線シンチョン(新村)駅から徒歩3分のところ。駅からも近く、初めて訪れる人でも分かりやすい場所にあるのが特徴です。庶民的な食堂が立ち並ぶ中に高級感あふれる黒い3階建てのビルがあり、建物の上の部分にはトレードマークである「ふぐ」の絵がついています。建物の前には駐車する車を管理する「バレットパーキング」が設置され、自家用車を持つ韓国人や在韓日本人にとって、駐車場の確保が難しい新村で車の心配をせずにゆっくりと食事を楽しむめるのはうれしいところ^^ 実はこちら「サモポッチッ」、以前は新村の別の場所にありましたが2011年の11月16日、現在の場所に移転しました!
■■■ 移転前のサモポッチッの店舗 ■■■
1976年にシンチョン(新村)の現代百貨店の左側の横丁で営業をスタート。現在では延世大学や西江大学など有名大学がある「学生の街」として多くの人々に知られていますが、お店がオープンした1976年当時は江南地区も現在のような高級エリアとして発展しておらず、実は新村が高級なエリアとして栄えていたんだそう。新村にこちらがあるのは、当時の名残りなんですね!
◆◇◆どんな状況にも対応できる客席◆◇◆
「サモッチッ」は2階と3階が店舗ですが、入口は2階になります。中に入ると広々としたフロアに、左部分はテーブル席、右部分にはお座敷が用意されています。左のテーブル席側に大きな窓があるので、天気のいい日にはフロア内が一層明るくなり、通常のフロアーの広さよりもっと広く感じさせます。テーブル間隔もくっつきすぎず、離れすぎず、適度な距離なので、隣りのお客さんを気にせず食事を楽しめるかも^^ また右部分のお座敷はオンドルなので、寒い日に座ると足元がぽかぽか~。また3階は個室とテラス席が用意されています。個室は最少4人から最大34人まで可能なので、団体でのお食事もOK!また5人まで可能なオンドル個室は日本のリピーターに大人気だそう!社員旅行での宴会や取引先との接待、来韓した両親との食事や友人や恋人との食事など、オールマイティーに使用できる個室ですね。また韓国の方と結婚する前の顔合わせをするサンギョンレに利用しても、両家に充分満足していただけるほどの空間です^^
日本リピータに大人気!個室オンドル
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韓国人との結婚の顔合わせのサンギョンレに使用しても申し分ない空間
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◆◇◆タンゴル(常連)が絶えない申し分のないメニュー陣◆◇◆
オーナーに話を伺ってみると、お店に来るお客さんのうち8割が地元のグルメなタンゴル(常連)と少数の韓国駐在員、日本からのリピーターが占めているそう。今回、お店から移転の告知がきちんと行き通っておらず、日本のリピーター内で「サモポッチッがなくなった!!」と話題になったらしく、オーナーが「日本語が出来ない為にご迷惑をおかけした。」と謝っておられました^^それほど熱烈な常連客が訪れるだけに、いつもと変らない「サモッチッ」のおいしいふぐ料理を提供するために食材にはかなり気を使い、野菜類は毎朝新鮮なものを市場から仕入れ、主役のふぐもいつでもどんな時も天然物、つまり冷凍でない生のものを使用しているそうです。
前菜にはふぐのエキスがた~っぷりと入ったお粥が出てきます^^お腹が空いているから、少量のお粥もぐっとおいしさが増します!!また数種類のパンチャン(おかず)の中にはふぐの皮を使った和え物も!!初めてのふぐの皮を食べるナビはちょっと緊張(笑)
空腹でも胃にやさしい「ふぐのお粥」。
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ふぐの皮の和え物はナビ初挑戦!!
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新鮮なふぐを使用しているので、言わずともふぐのしゃぶしゃぶとお鍋は申し分のないお味!!その前に、ナビがどうしてもオススメしたいサイド料理があります!二品あるのですが、一品目は「ふぐのてんぷら」。もう一つが「ふぐと野菜のオイスターソース」。ここでは鍋料理だけでなくサイドメニューが豊富なのも魅力の一つ。日本のふぐ料理店のメニューを参考に、韓国内でこのメニューを用意したのはこちら「サモッチッ」が最初とか!オーナーが基本料理以外に自信を持ってオススメできるサイドメニューをまずいただいてみましょう~^^
■■■ ふぐのてんぷら ■■■
てんぷらはやっぱり揚げたてが最高!!お店のスタッフも揚げたてのてんぷらのおいしさを知っているので、出来上がったら足早に運んできてくれます。お口の中が火傷しないように気をつけてお召し上がりください(笑)肉厚でやわらかいふぐの身とカリカリの香ばしいてんぷらの衣が合わさって実に美味^^衣に味がついているので、そのまま食べてもおいしくいただけますが、ソースにつけて食べると味にアクセントがついておいしさ2倍になりますよ!
タレにつけて味に変化をつけていただきます。
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中はふぐの魚肉がたっぷり!!
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■■■ ふぐと野菜のオイスターソース炒め ■■■
ナビも感動したメニューはこのふぐと野菜のオイスターソース炒め。オイスターソースとは牡蠣(かき)のソースで主に中華料理に使用される調味料。最近では韓国でも大手スーパーにオイスターソースが店頭に並んでいるものの、韓国家庭内でこれを使った料理が食卓に上がることはほどんどありません。「サモポッチッ」の画期的なメニューアイデアは思ったより韓国人の口に合い、今では密かな人気メニューになっているそう。ふぐの淡白な味が濃厚なオイスターソースにからまり、ちょうど良い塩加減で出来上がっています。やっぱりお米の国に住むナビ、この一品と白飯があったら食がもっと進んでしまいます(笑)
皆様、お待たせしました!!いよいよ「ふぐのしゃぶしゃぶ」と「ふぐの鍋」の登場です!「ふぐ鍋」については今回、辛い物が苦手な方も多いと思われるので、スープの色が透き通った辛くないスープの「マルグンタン」をいただいてみることにしましょう。
■■■ ふぐのしゃぶしゃぶ ■■■
ふぐのしゃぶしゃぶを注文すると企業秘密のダシの中に野菜がた~くさん入った鍋と、数種類の野菜と一緒に薄くカットしてお皿にきれいに並べられたふぐ、そして数種類のおかずが出来てきます。しゃぶしゃぶ用のタレは柚子入りで「サモポッチッ」のオリジナルだとか。日本からのお客さんには希望者のみにもみじおろしも出してくれるそうですよ!韓国にいながら日本の調味料を使ってしゃぶしゃぶが食べれるのは嬉しいですよね^^
■■■ 澄んだスープのふぐ鍋(マルグンタン) ■■■
鍋の半分のスペースをおおいつくすほど、ふぐがたっぷり入ったふぐ鍋!日本だったら絶対にこんなに沢山入って入ってないだろうなあ~と思いながら、お鍋が煮込まれるまでしばらくの間待ちます。毎日赤い食べ物とご対面しているナビにとって、今回の済んだスープのふぐ鍋は安心できる一品。この考えはナビだけでなくて訪れる日本人客の40代後半から50代もそうみたいですヨ。オーナー曰く「とにかく日本のふぐとは全然ちがいます!」。話を聞いてみるとスープのダシの取り方が違うそう。実はしゃぶしゃぶや鍋のスープに使うダシの中で共通なのは昆布だけで、その他の材料は全然違うそうです。具体的な材料は企業秘密、ということ教えてもらえませんでしたが、30年という長年の経験で形成されてきたユクス(スープ)に秘密がありそう。スタッフ全員が1日に1回は簡単なふぐ料理を食べ、ユクスの味を毎日確認するんだそうですよ!品質、味の管理にもぬかりがないですよね^^
大量のふぐが入ったお鍋が煮詰まっていきます。
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日本では絶対にこのような肉厚なものは出てこないでしょう。
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ナビ、人生の中で2度目のふぐ鍋に挑戦!煮込まれた野菜もおいしそうですが、やっぱりふぐからいただいてみるのがお約束ですよね?おおぶりのふぐの切り身を、お箸でを口に入るくらいに調整してから添えられたソースをつけていただきま~す♪ おおー!長く煮込んだ割には身がぷりぷりかつしっとりしていて、噛めば噛むほどふぐエキスが口の中に溶け出します!やっぱり幸せです^^ スープを飲んでみると、ナビの分析では韓薬が入っているようですが、日本人好みの味付けのせいか気にならず、飽きずに最後まで楽しめます!!
鍋の後はやっぱりこれ!ポックンパブ(焼き飯)。お鍋やしゃぶしゃぶをお腹いっぱい食べたのに、不思議なことにチャーハンは鍋物系メニューの時は欠かせないシメとなってどんどん口の中に入っていきます!残ったお鍋のスープをサイドに、ごま油で香ばしく炒まったキムチとのりとご飯、イコールチャーハンを食べればさらに元気が出てきます^^
■■■ コース料理 ■■■
「サモッチッ」は他店よりコース料理が充実しているのも特徴の一つです。コース名も「サ・モ・ポッ・チッ」の4コース(笑)。お刺身を沢山楽しみたい人用のコースやお料理を楽しみたい人用のコースなど、ニーズに合わせたコース料理を用意しているそう。
◆◇◆人の温かみを感じるスタッフ◆◇◆
いかがでしたか?お料理の美味しさだけで沢山のリピーターがいるのではないことに最後に気がついたナビ。それはオーナーをはじめとしたスタッフの「気持ちよい接客態度」です。最近は韓国も接客に対しての教育がかなり進んできましたが、庶民焼肉屋店などに行けば、おじさんやおばさんの無愛想な接客態度に気分を害するこことがたびたびあります。オーナーやスタッフが来店した人に「お味はいかがですか?」とかリピーターに「お久しぶりです」とか話している姿を見ると、ナビもまた訪れたくなります!若者からちょっとご年配の方まで、どの年齢層にも気持ちよく食事を楽しんでいただける「サモポッチッ」、是非訪れてみてくださいね^^以上、ソウルナビがお届けしました~。