学生から主婦・子供まで幅広い人気を誇る新村のプデチゲ店!
こんにちは!ソウルナビです。冬に体を温めながら食べたいものと言ったらやっぱりチゲ(鍋)!…ですが、夏に汗をかきながらアツアツを食べるのも魅力的なのがこのチゲ料理。一口にチゲと言っても韓国料理の中にはたくさ~んあるけれど、今日はそんな中でもボリューム満点、気軽な値段で食べられるお料理「プデチゲ」のお店をご紹介しましょう!プデチゲの「プデ」とは韓国語で「部隊」という意味。アメリカ軍基地から流れてきたソーセージやハムなどを基本材料とし、コチュジャンやキムチと一緒に韓国風にアレンジした鍋がプデチゲというお料理です。ソーセージやハム、スパムなどが入っているだけでも食べごたえがあるのに、野菜や豆腐などが入っているのでモリモリ食べられるメニュー!辛いものが平気なら、子供からお年寄りまで万人ウケするのがこのプデチゲなんです。ソウルにはプデチゲ専門店がたくさんあるけれど、今日ご紹介する「新村プデチゲ」はチェーン展開をしていなく、ここにしかないプデチゲ屋。オープンからずっと人気を集めているお店なんですョ。さっそく行ってみましょう~!
オープン以来、地道に愛され続けるお店「新村ブデチゲ」は93年にオープンしたプデチゲ専門店。地下鉄2号線の新村(シンチョン)にあり、繁華街ゾーンの駅から徒歩1分で行けてしまうという便利なロケーション。店の看板やガラスドアにある、なんとも可愛らしいこのマスコットを目印に探してみましょう~。新村と言えば延世大・西江大、そして梨大、弘大などの大学が近くにあるので、たくさんの学生でいつもにぎわっているエリア。プデチゲ自体がボリュームのある料理ということもあって、こちらのお店には学生さんがたくさんやってくる!それはナビも予想がついたのですが、それと同じくらい中高年のおばさんを中心とした奥様方やその子供達も来店するんだとか!なんでも、目と鼻の先にある現代百貨店でショッピングをした後に、お決まりコースでお店による人が多いんだそう。新村はお店の開閉店が目まぐるしい激戦区。そんなエリアにもかかわらず、オープン以来どっしりと腰をおろして地道に愛され続けているんです。
味の特徴は!?こちらがお店のマネージャーさん。写真を撮るときにこんなふうに勇ましいポーズをとってくれましたが、実際は物腰がやわらかく笑顔のステキな方でした^^やはり知りたいのは人気の理由。伺ってみると、「オープン当初から変わらない独特の味では」とのこと。ソウルにはプデチゲ店がたくさん。たとえば「ウィジョンブ(議政府)プデチゲ」など種類がありますが、ここのプデチゲはそれらの味とはまた違うもので、特徴は「さっぱり・すっきり系」なんだそう。食べた後に油っこさを感じるこってり系のプデチゲもありますが、こちらはその反対。「肉がたくさん入っているので、味はさらっとしている方がいい」というタイプの人に人気で、特に若者ウケがいいんだとか。そのおいしさは秘伝のヤンニョム&ユクスにあり!これは社長と厨房スタッフが研究に研究を重ねた末に生まれたものだそうで、ナビが少しでもヒントを教えてもらおうとしても、企業秘密中の企業秘密ということで教えてもらえませんでした~。これは直接食べてみて研究するのみ!?
お店で使われている鍋がこちら。なだらかなカーブのある、薄~い鉄の鍋です。プデチゲのおいしさをさらに高めるため、研究に研究を重ねた末にたどり着き、特注して作ったのがこの鍋!オープン当初からずっと使い続けている、プデチゲのおいしさを全て知り尽くした大切なアイテムなんだそうですョ。
人気のプデチゲを食べてみよう!お店でメニューを確認してみるとわかるのですが、食事メニューは本当にプデチゲだけ!それ以外にはソーセージ焼きとベーコン焼きがありますが、お酒のつまみ用に作ったメニューなので、基本的にプデチゲだけを食べていく人がほとんど。他のメニューを作らない理由を伺ってみると、「専門店ですから!」となんともわかりやすいご返答が。他のメニューを開発するよりも、お店のプデチゲのおいしさを守り抜くことに力を注ぎ続けたいんです、とのことでした。専門店の意気込み、感じますね~。そんな自慢のプデチゲ、さっそくいただいてみることにしましょう!ちなみに、プデチゲを頼むとおかずとコンギッパッ(白いご飯)がついてきます。メニューに書かれているプデチゲの値段は一人分なので、人数に合わせて注文しましょう。うれしいことに、こちらのお店では一人分からでも注文OK!一人旅行の食事にもピッタリですネ。
トッピングを選択!
もちろんプデチゲをそのまま食べてもいいけれど、やっぱりトッピングを追加するのがさらにおいしく食べるコツ。お店のスタッフさんいわく、「モドゥムサリ」が一番オススメだし、同時に一番人気だそう。モドゥムサリは写真のとおりで、ソーセージ、スパム、細切れ肉、トッ(餅)でボリュームと味がさらにアップ!さらに何といってもプデチゲをよりおいしくさせるラーメンも入ります。
お店のスタッフさんにお任せ!お店でおいしく食べるために出来上がりまでの手順を教えてもらおうとしたのですが、「おいしく食べるにはスタッフに任せてください!」とのこと。作る過程でフタを開けてかき混ぜるにも、タイミングや時間が重要なんだそう!ちょっとした湯気の入り具合などによってチゲの味が変わってくるとのことで、全てを知り尽くしたスタッフさんにお任せするのが一番いいみたい!ちなみに、こちらで働くスタッフさんは長いことここのお店で働いている人が多いんだとか。ナビの取材中にいらした方は、勤務暦10年を超えているというおばさんでした。奥が深いプデチゲ、やっぱりお任せして「食べるの専門」で楽しんじゃいましょう!
3.適度なタイミングでフタを開けてかき混ぜます(すでに真っ赤でおいしそう!)
出来上がったらさっそく食べましょう!口に入れると、ソーセージやハムがやわらか~い!トッ(餅)も程よいやわらかさで、全体的な口当たりヨシ。時おり感じるミンチ(細切れ肉)が牛肉そのままのジューシーさを出しています。豆腐やネギなどの野菜類も入っているとはいえ、肉系のものがどっさり入っているのにしつこくなくまろやかなスープ。いろいろなダシが凝縮された感じになっていて、このスープだけを飲むのも充分楽しめるお味。このスープを少しずつご飯にかけたり、ご飯とチゲの具とを合わせて食べていたナビ。このスープさえあれば白いご飯がいくらでも進んでしまうかも!?と思ってしまいました^^なお、時間がたつとラーメンがのびてくるので注意!汁が少なくなったり、もう一度火を入れてもらいたい場合はお店のスタッフにお願いをしましょう!秘伝のユクスを持ってきて、また温めなおしてくれますョ。
サイドメニューもチェック!
プデチゲを頼むと出てくるサイドメニューはこちらの5品。
<オデン>
オデン、タマネギ、ニンジンなどが入っていて、ごま油と塩味がかなりきいてるお味。
<海草>
甘酸っぱくて爽やかなお味。プデチゲの辛味とのバランス良し。
<チョッカル>
イカの塩辛。ちょっとしょっぱさが強め。ご飯と一緒にどうぞ。
<水キムチ>
口の中を爽やかにし、辛さも和らげてくれます。
いかがでしたか?味にこだわっているため、チーズなど味が変わってしまうトッピングはしない主義のこのお店。追加したラーメンに絡まったスープはプデチゲを食べる喜びを感じさせてくれるほどで、専門店の意気込みが伝わってきましたョ。ソーセージやウィンナーが入っているので子供も食べやすいのがプデチゲのいいところ。辛いものが苦手な場合はヤンニョムや唐辛子の量を調節してくれるそうなので、必ず注文時にその旨を伝えましょう。地元の人が通うお店ですが、留学生が多い街ゆえに日本人留学生や日本語講師の方もよく来るため、言葉以外のコミュニケーションも大丈夫そうでした。新村を訪れた際はふらっと寄ってみるといいかもしれませんネ。以上、ソウルナビでした。