路地裏の庶民的なお店で、リーズナブルな庶民のフグ料理を味わおう!
こんにちは!ソウルナビです。淡白で独特の風味を持つ高級なお魚、フグ。このフグを使ったお料理は日本でももちろん人気ですが、韓国にもフグ料理がいろいろあるんですョ。今日は、このフグ料理がとってもリーズナブルに味わえるお店「プサンポッチッ」をご紹介しましょう!こちらのお店は数年前ナビの掲示板でも何度か話題になったのを見かけましたが、実はナビも大好きでずーっとみなさんにご紹介したいな~、と思っていたんです!^^ 日本のとはちょっと違うフグ料理がいろいろ味わえるこちらのお店は、フグといっても雰囲気や価格はとっても庶民的!それでは、韓国式フグ料理の魅力を「プサンポッチッ」からたっぷりお伝えます!
忠武路近くの路地裏に
お店の最寄り駅、地下鉄3号線チュンムロ(忠武路)駅からお店までは歩いて6分ほど。駅からは比較的近い距離にありますが、ちょっと見つけにくいかも!?「行き方マップ」のページ(※この記事の一番右上と右下にある「マップ」をクリック!)をしっかりとチェックして、お店を探してくださいネ。
※近くに移転しました。写真は移転前のものです。
店内はやっぱり庶民的~!
夕方6時を過ぎてサラリーマンたちが仕事を終える時間になる頃には徐々に席が埋まり始め、夜7~9時頃には常に満席状態に!どのテーブルでもフグ料理で焼酎を一杯やりながら、赤いお顔で楽しそうに日頃のストレスを発散させている(!?)おじさまたちの姿が見られます。ちなみにこちらの写真の仲良しおじさまグループは常連さんたちで、週に2回はいらっしゃっているとか!?
※店内の写真は移転前のものです。
<1階>
お昼過ぎ(平日午後2時頃)の店内
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夜にはサラリーマンたちで大賑わい!
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<2階>
◆◇◆韓国式フグ料理を味わう!◆◇◆
それではお待たせいたしましたっ!韓国式フグ料理をご紹介していきましょう~!お鍋やティギム(揚げ物)、チム(蒸し物)などフグを使った、いろ~んなメニューのあるこちらのお店ですが、中でも人気のものとナビおススメのメニューをピックアップしてみました!ちなみにこちらのお店で使うフグは、数あるフグの種類の中でも韓国語で「ノレンイボッ」と呼ばれるものと「カチボッ」という種類のもの。「カチボッ」のほうは、「チャムボッ」と書かれたメニューに使われ、少しお値段が高め。そして、お店で一般のフグ料理には「ノレンイボッ」が使われます。(※メニューと価格に関して詳しくはメニューページを参照)もちろんお値段の高い「チャムボッ」メニューのほうがお味は上、とのことですが、庶民の味方(!?)「ノレンイボッ」もなかなかイケますョ!それでは、日本とはちょっぴり違った(いや、随分と違う!?)フグ料理をチェーック!
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ポップルコギ
日本ではまずお目にかかれなさそうな韓国のフグ料理といえば!?こちら韓国らしい真っ赤な「ポップルコギ」!「ポッ」(または「ボッ」)というと韓国語で「フグ」を表す言葉なので、こちらは「フグのプルコギ」ということになります。唐辛子や唐辛子味噌、その他いろいろな薬味を混ぜ合わせて作るお店特製のまっかなヤンニョム(味付け薬味タレ)に漬け込んだフグを鉄板の上でグツグツと焼き煮していき、仕上げにセリを加えてもうしばらく待つと出来上がり!フグの身は、一口でほおばると少し大きめな位のサイズ。見た目も真っ赤っかなのでかなり辛そうに見えますが、実は見た目のとおり結構カライです^^; でもフグの身はプリップリでホクホク!辛さの中にも甘みとフグ特有の歯ごたえが感じられるポップルコギは、お酒にもぴったりですョ^^
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ポッチリ
日本語の「ちり鍋」から来た「チリ」とは、魚などを使った辛くない澄んだスープのお鍋のこと。韓国でお鍋と言うと、真っ赤な辛いやつなんじゃ!?と思われるかもしれませんが、淡白なお魚の風味を損なわずあっさりといただけるこの「チリ」も、魚入り鍋の中ではポピュラーな食べ方なんですョ。そして、名前こそ日本語由来ですが、韓国の「チリ」は日本のちり鍋とは大分違う!?まず、こちらの「ポッチリ」(フグちり)にも韓国料理にほぼ欠かさず入っているニンニクがスープの中にたーっくさん入っているんです!そしてお野菜はセリと豆もやし。ニンニク風味が効いていて、大きなぶつ切りにされたフグから出た美味しいダシのスープが、この野菜にも染みて美味っ!ちなみに、フグとセリって、韓国のフグ料理には必ずと言っていいほど登場する組み合わせで、栄養的にも相性がとっても良いそうですョ。
タレを付けてもヨシ!
スープには味が付いていて、そのままでも十分に美味しいフグとお野菜ですが、さらにワサビ醤油をつけていただくのが韓国式。テーブルに置いてある合わせ醤油とワサビを小皿で混ぜ混ぜして韓国風にいただいてみても!?ちなみにこちらの醤油はお店で特別に調合したものだそうで、ちょっぴりお酢も入っているみたい。
辛い「メウンタン」もあり
淡白なフグの味をそのまま楽しめる「チリ」ですが、「韓国で食べるんなら、やっぱり真っ赤で辛い鍋でしょ~!」と言う方には、辛い味付けの「ポッメウンタン」もあり!こちらはチリに唐辛子などを加えて、そのまま辛くしたバージョン。日本では味わえないカラ~いフグのお鍋にチャレンジしてみるのもいいかも!?寒い冬にもいっそう温まりそうですネ^^
追加にフグの白子はいかが!?
基本の「ポッチリ」や「メウンタン」に入っているのはフグとセリと豆もやし。これに追加で「ポッコニ」、つまりフグの白子を入れることもできます!フグの白子ってまた格別な味わいなんですよね~~^^ 一つ注文すると写真の量の白子が出てくるそう。・・・ですが、実はこの白子、入荷される日と、残念ながらお店に入ってこない日とがあるんだとか。この珍味を試してみたい方は、まずはお店のスタッフに確認してみてくださいネ。また、お野菜の追加は、有料ですが、セリ、豆もやし共にいつでも可能。
シメのポックンパッは絶品!!
美味しいスープのお鍋を堪能した後は、残ったスープにご飯、海苔、ゴマ油などを加えて炒めるポックンパッ(炒めご飯)を!このポックンパッ、と~っても美味しいのでお腹いっぱいでもぜひ注文して味わって欲しい一品!香ばしいゴマ油などいろんな風味が感じられます!注文の仕方は1人分、2人分、というようにしますが、1人分から注文OK。写真のポックンパッも一人前です。
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ポッティギム
鍋やプルコギも美味しいけれど、こちらのティギム(揚げ物)もおススメ!こちらも、骨付きの身を唐揚げにすることが多い日本のフグ唐揚げとはまたちょっと違ったカンジの料理。細く切ったフグの身を味付きの天ぷら衣のようなものを付けてカラッと揚げています。骨がないので食べやすく、サクサクの衣とフグの香りにつられてどんどん箸が進んでしまいます!>< コレはビールにも合いそう!ちなみにお店のメニュー表には「ポッティギム」と一つしかありませんが、少し量の少ないサイズも注文できます。写真はこの小さいサイズのほう。
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ヒレサケ
日本のフグ料理でも御馴染みの、フグのヒレを干して乾燥させたものをお酒に入れて、お酒にフグの香りと味をつけるヒレ酒。韓国でも時々見かけるヒレ酒ですが、こちらのお店ではより庶民的に!?小さなヤカンに入れられたものが出てきて、これを大きめの湯飲みに注いでいただきます。下の写真では、お酒の色が分かるように焼酎用のグラスに入れていますが、注文の仕方は「湯飲みに一杯分、二杯分・・・」というふうに、湯飲みの杯数でいうとOK。ところで、かなり濃い目の色の付いたこちらのヒレ酒ですが、お味のほうもかなり濃厚~!
こうやって、ヤカンを湯煎して温められます。
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色はこんなふうに結構濃いめ!?
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◆◆おかずも見逃せないっ!◆◆
鍋やプルコギを注文すると一緒に出てくるオカズは、キムチとニンニクの醤油漬け、大根の水キムチとホタルイカのチョッカル(辛い塩辛)。どれもオカズ、というよりはお酒のおつまみにピッタリかな!?
そして、お酒を注文したお客さんには「ポッコッテギ」、つまりフグの皮の和え物がサービスされることも!甘酸っぱ辛いソースとセリの風味がさわやかで、なんといってもコリコリした歯ごたえがグッドなポッコッテギは、おつまみにぴったり!どんどんお酒が進んじゃいます^^; このサービスは出るときと出ないときがあるのですが・・・メニューには「ポッコプフェ(ポッコペ)」という名前で同じものがあり、これを単品で注文も可能。おつまみにもう一品欲しいな~、というときにいかが!?
韓国の庶民のフグ料理、いかがでしたか!?創業約40年にもなるというこちらのお店は、本当に昔からココにお店があるんだな~、と思わせる、庶民的な地元の雰囲気満点!お店のお客さんはほとんどがアジョッシ(おじさん)たちで、常連さんも多いけれど、不思議なことに若い女の子の姿を滅多に見ないような気も・・・^^; でも、有名なお店ということで昔から日本のお客さんも多く訪れており、誰でも気軽に入るこができそうな雰囲気でもありますョ^^ そんな「プサンポッチッ」で、ぜひみなさんもリーズナブルに韓国式のフグ料理を味わってみてくださいね!以上、ソウルナビでした。