西小門の行列のできる店!酸っぱいキムチチゲ好きの方はぜひ!
こんにちは!ソウルナビです。日本でいうところの鍋料理といえば、韓国ではチゲ、チョンゴル、タン…と、かなりいろいろ出てきますが、「チゲ」に限定するなら、やっぱり王道はキムチチゲでは?!家でもキムチと冷蔵庫にあるモノで簡単に作れる家庭料理で、食堂には必ずといっていいほどあるメニューなのに、こだわり系の専門店まである料理、キムチチゲ!!ここ数年人気のムグンジ(長期熟成キムチ)を使ったモノや、豚肉の代わりにツナ・サンマなどの魚入りなど、種類もいろいろありますよね。そこで今回は、キムチチゲの中でも、酸っぱいキムチチゲ好きの方にオススメのお店をご紹介しましょう!ソウル中心部のビジネス街、西小門にある行列のできるお店「チャンホワンコッチャン」です!
キムチチゲの有名店、お昼はいつも行列!
お店の名前は「チャンホワンコッチャン(チャンホ王ホルモン)」ですが、ホルモンよりキムチチゲで有名なお店。市庁、西大門、ソウル駅からも近いこのロケーションのためか、お昼どきになるとお店はいつも満員御礼!どころかお店の外にもお客さんがあふれ出し、いつも行列ができているんです。混み具合はその日によって多少違うものの、待たずに食べたいなら、午前11時ごろ、または午後1時15分すぎにお店へ。とはいっても、ランチタイムは午前11時から午後2時まで。営業再開は夕方の5時からなので、お出かけ前に時間の確認を忘れずに!
創業当時のお店そのまま。
一瞬通りすぎてしまいそうな、かなり古びたお店。創業30年以上経ち、創業時の建物を少しずつ修理してきたとか。通り沿いには、このお店をスタートにキムチチゲのお店が3~4軒ほど並んでいます。どのお店にもランチタイムにはお客さんが入ってますが、行列が出てきてるのはココだけ。さっそくお店の中に入ってみると、タイル床に簡易テーブルが12つほど。奥には小さな厨房があり、その手前の棚には食器やラーメンなどが天井高く積んであります。店内は余裕スペースもなく、人が座ったらもうキチキチ。荷物もどこに置いたらいいのやら…。
ランチに行くときの心得として…
お店が狭いので、待つときは基本的に外。寒い日や雨・雪・あられの日でもみなさん外でウェイティング~。でもあまりに寒いと、お店正面の方からとりあえず中へ入るお客さんも。でもスペースがないから、逆に出入り口付近に座っていると、待っている人に囲まれながら食べるハメになることも。また席についても、お店のスタッフが行き来する通り道にはみ出して座ったらNG、食事が終わった後にのんびりおしゃべり、なんていうのもだめそう。
さっそく、注文!ラーメン好きな方、お肉好きな方はサリ追加で。
2人以上注文可。人数分頼むのが基本です。ランチ時は席につくとキムチチゲ?!ラーメンは?という2つの項目を確認してすぐ鍋を運んできてくれます。ちなみに、地元の人はほとんどがラーメンを追加していました(※料金別途)。もしお肉いっぱいのキムチチゲが好きな方は、一緒にコギサリ(肉追加※料金別途)も注文しましょう。おかずは…キムチのみ。これもおかずというよりは、キムチチゲに入れる追加のキムチ、という感じのしっかり漬かったもの。
煮ながら食べるキムチチゲ
むき出しのガスコンロの上に載った取っ手のない金鍋。なんだか年季はいりまくり。ぐつぐついってきたら、噴きこぼれる前に蓋をとります。これをお店のスタッフがやってくれる場合はいいんですが、忙しいと自分でやらなきゃいけない場合も。そのときは蓋には取っ手がないので、箸を鍋穴に突っ込んで取りましょう(ちょっと技術が必要かも)。そしてラーメンを頼んだ方は、ここでラーメンを投入!地元の人の真似をして、食べやすいように袋のまま四等分に割ってから入れるとよいですよ~。
酸っぱキムチチゲ。
煮ていくうちに豚肉や他の具財のうまみが染み出てきて、甘み+旨みも少し加わりますが、やはり酸っぱめ。この酸味が人気の秘密か?!と思いながら、社長さんに材料を伺ってみることに。まずキムチは1年以上熟成させたもの、そのほかはタマネギ少し、太ネギ少し、ニンニク、豆腐、生の豚肉…と至って普通、とのこと。そんなハズは…とさらに問い詰めたところで、帰ってくるのは、普通の豆腐、普通の豚肉、普通のニンニク…と普通のオンパレード。「ただ、すべて国産のモノを使ってますよ。輸入モンはだめ、味がぜんぜん変わってくる」と。韓国料理をおいしく仕上げるには、やはり韓国産の食材を使うのが一番なのかもしれません。
昼真っから焼酎は当たり前?!人気のチャルラーは必須おつまみ?!
ナビが土曜日のランチに行ったときは、子連れのファミリー、若いカップル、年配の方々もちらほらいましたが、平日は周辺のオフィスから出てきたサラリーマンやOLばかり。そして、ほとんどのテーブルには緑の小瓶が1本、2本…。思わず、今ランチどきよね?!と時計を確認しちゃいましたが、実は、これが隠れた人気の秘密だとも。というのも、お酒と一緒に皆さん注文するのが「チャルラー」という牛の内臓を茹でたもの。これは焼肉屋さんでも食べられないメニューで、お酒のアテにぴったり!しかも、お昼だけの限定モノ!お店の常連さんたちの中には、これが楽しみで通い続ける人がいるというほどなんだそうですよ。
ナビが伺ったときも、20分ほど待ってやっと1時すぎに席についたものの、チャルラーが品切れ…と社長さんに言われてかなり残念がっていたお客さんも。ちなみにこのメニュー名はもともと「ネジャンムッチム(内臓和え)」。なぜにチャルラー?!と聞いてみると、チャルラソ(切って)食べるので、いつの間にかチャルラーという名前で呼ばれるようになったとか。
夜は焼酎&コッチャン。
店名にもあるように、こちらはもともとコッチャン(ホルモン)の専門店。昼のキムチチゲがあまりに有名なので影が薄い感じですが、夜はみなさんコッチャンと焼酎、+キムチチゲを注文されるよう。ほとんどがコッチャン、テチャン、ヤン(ミノ)、ヨムトン(砂肝)の盛り合わせ。値段がお手頃なので、周辺のサラリーマンが仕事の帰りに一杯ひっかけていくのにぴったりなよう。夕方5時オープンですが、お店が混むのはやはりサラリーマンが仕事の終わる6時を過ぎたころ。夜待たずに座りたい場合は、6時前にお出かけくださいね。
ちょうどナビがお店に伺った日。夕方5時のオープンに一番乗りで一杯やっていた地元のおじさま2人組。この時間はサラリーマンの帰宅時間前なので、昼間の混雑とは打って変わって静か~。のんびりコプチャンを焼いているお2人に伺ってみると、キムチチゲが有名だけど、このコプチャン盛り合わせもいろんな部位が入ってて、量も多いからイイ、とのことでしたよ。
いかがでしたか?ちなみにこちらは本店。3年前ぐらいから徐々にソウル市内に支店が増えてきていて、本店・支店で1年に使うキムチの量は相当なもの。それでキムチ作りは別の工場で作っているそうなんですが、11月のキムジャン(キムチ作り)のころに作ったキムチの数はなんと25000個。社長さんいわく、お店の周りのあちこちに積んであるビニールの掛かった荷物?!もすべてキムチ!ということで、キムチチゲの人気が伺えますよね。お店も正直かなり古くて狭く、一緒に行った韓国人も普通のキムチチゲ、といってましたが、地元の人が通う理由はずっと変わらない味と雰囲気なのかもしれません。酸味のあるキムチチゲの好きな方、そして地元の人たちに混ざって食べたり、一杯やってみたり、とにかく地元の雰囲気を味わってみたい方はぜひ一度足をお運びくださいね!以上、ソウルナビでした。