景福宮や博物館見学後のティータイムにピッタリ!韓国料理や伝統茶も楽しめる、雰囲気ある落ち着いたカフェがこんなところに!
こんにちは!ソウルナビです。外国からの旅行者がたくさん訪れるソウルの有名観光スポットの一つ「景福宮」。ナビも何度も行った事があって、あの周辺って景色もいいし敷地が広くていいのですが、その一方で気軽に入れるカフェが周りにないのがちょっと惜しい点。疲れた足を引きずりながら次の目的地に行くことも多かったのですが、今日はちょっと賢く?休憩できる、ステキなひと休みスペース「コグントゥラッ」をご紹介しましょう!ここはコーヒーやケーキはもちろん、伝統茶や韓国料理も楽しめるオシャレなカフェ。疲れた足を休めるだけでなく、しっかり韓国の食文化も味わっていけるステキな空間になっています。韓国人でも知らない人がまだたくさんいるこちらのカフェ、さっそくじっくりみていきましょう~!
駅の出口からすぐ、博物館の中に位置!
カフェがあるのは地下鉄3号線「景福宮」駅のすぐ近く。この駅の周辺には有名観光スポットの景福宮や国立民俗博物館があり、出口を出てすぐ左側には国立古宮博物館が。「コグントゥラッ」はこの国立古宮博物館と同じ建物に入っています。そんなロケーションなので、これらの観光スポットを見学したあとや見学途中、歩き回った足を休めるのにもってこい!ただし博物館内に位置したカフェなので、入口はちょっと目立たない感じ。駅の5番出口を出て地上に上がる際、階段の途中、左側に入口と連結した階段通路があるので、通り過ぎないように注意してくださいね!
モダンで落ち着く店内!
「古宮のそばにあるカフェなら何となく古めかしいイメージなんじゃ・・・」そう思った方々!いえいえ、古さは全然なくむしろかなりモダン!2007年冬に国立古宮博物館がリニューアルオープンしたときにできたカフェなので、キレイで新しい雰囲気です。広さに関してもちょっとしたスペースにあるのかと思いきや、店内はカフェのわりにかなり広くなっていて、席も普通の椅子やベンチタイプ、ソファタイプなどいろいろあります。スペースが広く取られているので、窮屈感がなくのんびりできる~!
特にステキなのがテラス席!ナビ取材時は真冬につき利用者はいませんでしたが、春や秋などは美しい周辺の庭園を眺めながらお茶できます。そもそもこの「コグントゥラッ」という店名は、「コグン(古宮)」と「トゥラッ(庭という意味のトゥルから来た言葉)」が合わさったもの。庭園でのお茶タイムを楽しむ気分で利用してほしいという願いが込められているんですね。そんなわけでこのテラス席、春・夏・秋は一度チェックしてみてくださ~い!「ここで結婚式をしたい、というお客様もいるんですよ!」byスタッフ^^。
宮中料理を気軽に味わえる!
ここのお店はカフェではあるけれど、普通のコーヒーショップのように飲み物メインというより、食事になるようなメニューもあり。しかも韓国料理、それも宮中料理を味わうことができるんです!宮中料理とはむか~し昔、王様が食べていた食事メニュー。現在の韓国料理に比べて味が濃すぎず、全体的にあっさりした味&強すぎない香りが特徴です。宮中料理といったらおかずがズラズラと並べられるようなものですが、そんな宮中料理をスタイルだけ現代風にアレンジして食べさせてくれるのがこのカフェ流。
「コグントゥラッ」は実は韓国文化財保護財団で経営しているカフェ。韓国文化としての韓国料理を世界のいろいろな人に知ってもらい、そしておいしく味わってもらおうという考えで運営されています。そんなわけで宮中料理以外のメニューにも、トッポッキなど韓国料理ならではのものがあるし、伝統茶だってしっかり用意。化学調味料は一切使わず、食べ物や自然調味料本来の味を活かしつつ味わってもらおうというカフェになっています。この考えって、旅行者が韓国文化に触れるのにもピッタリのカフェと言えそうでしょ!?あ、もちろん一般的なコーヒーやケーキなどもあるので、韓国料理が得意じゃない人もご心配なく~。
それではメニューの一部を見ていきましょう!
■コルトンバン(骨董飯)
様々な料理を一緒に混ぜるという意味で「骨董飯」と名付けられたこのメニューは、宮中料理のビビンバのようなもの。19世紀末の料理書である「是議全書」に載っていた料理でもあります。エビや卵、しいたけやニンジンなどの野菜といったご飯の上にのせられている具をコチュジャン(唐辛子味噌)と一緒に混ぜ混ぜ。お味の方は少し優しめの味で、石焼ビビンバなどちょっと強い味に慣れている人には新鮮に感じるはず。具の味をそのまま感じながら食べられる、ヘルシーなビビンバになっています。
■トゥラッ トッカルビグイ
トッカルビとはカルビをひき肉状にして作る、ハンバーグのようなもの。カルビと言ったら焼肉のときのカルビを思い浮かべると思いますが、王様が食べるときにはより食べやすい状態で食べてもらおうと、昔はこのようなハンバーグ状にして出されていたんだそう。食べやすいサイズのトッカルビは肉の身がぎっしり詰まっていて一般のハンバーグよりは少し硬め。肉の味を噛みしめながら食べたいところです。一緒についてくるご飯はハスの葉や種、ギンナンなど様々な具が入っているおこわのようなもの。量は多く見えないけど、おなかにはしっかりたまるし、あっさりした味がおいしい!!
シャキシャキの生野菜も食べてしっかり栄養補給!サラダにはドレッシングがかけられているのですが、これもフツーのドレッシングではなく、「ホンシ」と呼ばれる熟した柿の実で作られたソース。昔は砂糖がとっても貴重だったので、砂糖の代わりに自然の甘みを使って調理する必要があったため、このサラダにもそれを再現したわけです。ただの付け合わせの野菜とは違い、こだわりを感じるでしょ!
■タンホバッチム(カボチャ蒸し)
朝鮮王朝時に見られたトウガン(冬瓜)と海産物の蒸し物を応用させたメニュー。ここではトウガンの代わりにカボチャが使われていて、医書の「東医宝鑑」や「名医別録」によると神経安定、産後の瘀血痛治療、またセキやタンなどにも良い効果があるそう。そんな体への効果は抜きにしても、カボチャをくりぬいて作られた見た目からして惹かれませんか!?カボチャの中にはエビや貝などのシーフードとチーズが入っていて、横には生野菜のサラダとナチョのチップスが添えられています。カボチャ自体は小ぶりだけど、余すことなく食べられるので量的にはかなりのもの!人工的な甘さではなくカボチャ本来の甘みで食べるメニューなので、おやつとしてだけでなく食事として食べるのにも良さそう!
■トゥラッ トッポッキ (※写真は1人分。2人分もあります。)
トッポッキといったら日本でも有名な韓国料理の一つですよね。韓国ではおやつとしてよく食べられるのですが、そんなトッポッキを辛くないタイプにし、食事としても食べられるようにされているのがこの「トゥラッ トッポッキ」。一般的な細長いお餅だけでなく、チョレンイと呼ばれる雪だるま型のお餅、小さなスジェビタイプなどが入っていて、その他にもニンジンやしいたけなどが入り一人分でもなかなかのボリューム!
■スジョングァ(水正菓)
ショウガやシナモン、干し柿などを使って作られる韓国の伝統茶の一つ。ちゃんと砂糖も入っているから甘さがあり、シナモンが苦手な人でない限りおいしく飲める飲み物です。アイスにしてさっぱりといただきましょう!
■ユジャチャ(柚子茶)
韓国の伝統茶の中で日本での知名度がもっとも高いのは柚子を使ったこの「ユジャチャ」では!?ユジャチャは「コグントゥラッ」の中でも人気のお茶!ほわ~んと広がる柚子の香りと独特の甘さで心がホッとするようなお味。お子さんやお年寄りの方々でも飲みやすいので、特にビギナーさんにオススメのお茶です。
ナビが「トゥラッ」を初めて知ったときは単なる普通のカフェ、それも博物館の中にあるということでむしろあまりイケてないんじゃ・・・なんて勝手に思っていたんです(ゴメンナサイ)。でも!ご紹介した通り昔の宮廷料理に気軽に接することができたり、化学調味料を一切使わずに調理したメニューをいただけたりとこだわり派のカフェ!インテリアも落ち着けるし、ひと休みしつつ軽く文化体験をする感じで利用できるので便利ですよ。みなさんも周辺の観光スポットを訪れた際は、こちらのお店で足と心を休めていってくださいね!以上、ソウルナビでした。