アートな街、弘大の裏路地にあるタッコムタン&タッカルグクス専門店。長時間煮込んだタッ(鶏)スープがしみじみとあたたまる~!
こんにちは!ソウルナビです。今日は若者の集まる街、弘大(ホンデ)エリアに昔からあるタッコムタンのお店をご紹介しましょう!弘大といえばソウルの中でも特に若い人たちの好きそうな新しいスタイルのお店や、オシャレなお店がいっぱい集まっているイメージがありますが、今日ご紹介する「タラットゥ」は創業40年以上にもなるというちょっと古いお店。しかもメニューはタッコムタン(鶏スープ)とタッカルグクス(鶏スープの韓国式うどん)だけと、こだわりの老舗っぽさも感じられるお店のよう!?弘大にもこんなお店があるんですね。どんなところなのか、さっそくお店に行ってみましょう!
◇◇◇弘大の正門すぐ近くの裏路地に◇◇◇
お店があるのは、ソウル西部に位置し、アート系で有名な弘益(ホンイッ)大学、略して弘大(ホンデ)の正門のすぐ近く。といっても、とっても細い路地にあり、見つけるのが少し大変かも!?でも、大通りから少しだけ路地に入ったところなので、「地図」ページの行き方をしっかり見て探してくださいね!お店の外観はとってもシンプル。タッコムタン屋さんというと普通、全く飾り気の無いかな~り庶民的なお店が多いのですが、こちらは看板などがちょっぴり凝っていたりしてタッコムタン屋さんらしくないような雰囲気も!?さすが、芸術を学ぶ学生やアートな人たちが集まる街、弘大エリアにあるからでしょうか。
そんなこちら「タラットゥ」は、こう見えても1967年に誕生し、創業40年余りにもなるお店。実はずっと昔、この近くの別の場所にお店があったんです。現在の場所にお店ができたのは1992年で、その時はまだ以前の場所にもお店があったそう。この以前あったお店の名前は「タラッ」、そして今日ご紹介するお店の名前にでてくる「トゥ」というのは「2」。つまり「タラッ」の2号店ということなんです。現在の社長さんのご両親が始めたという「タラッ」のほうは閉店してしまったけれど、現在はこちら「タラットゥ」だけが残っています。ちなみに「タラッ」というのは漢字で書くと「多楽」、美味しくたくさん食べて楽しい気持ちになるように、という意味が込められているとか。
「タラッ・トゥ(2)」の看板
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現在の二代目社長さん
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店内は至ってシンプルだけれど、イスやテーブルなどは清潔でキチンとした感じ。こちら1階の他、地下にもテーブルがあるそうですよ。でも、お昼時には近くの大学の学生やサラリーマンたちでいっぱいになり席がないことも多いそう。なので、「昼の12時~2時頃は避けてお店に来るとゆっくり食事ができますよ」と、社長さん。また、古くからある美味しいお店として現地の雑誌や新聞なんかにもよくとり上げられているようで、壁にはお店が紹介された記事がたくさん~。
◇◇◇新鮮すっきり鶏スープのタッコムタン&タッカルグクス!◇◇◇
こちらのメニューは主に「タッコムタン」と「タッカルグクス」だけ。(※夏季には冷麺もあり。)タッコムタンとはタッ(鶏)でダシをとったスープ料理のことで、タッカルグクスは鶏のダシスープでいただく韓国式うどんのようなもの。ということで、どちらも味の決め手になるのはやっぱり鶏スープ!この二つのメニューで人気のお店ということは、やっぱり鶏スープに何か秘密があるのでは!?と、さっそく社長さんにたずねてみました。社長さん曰く「毎日早朝4時くらいに材料となる鶏を市場に直接買いに行くんです。鶏はもちろん国産。お店に戻ってくるとすぐにその日のスープの仕込みを始めてオープン時間の9時頃までじっくり煮込み、それから一日中火を絶やさないように身を取り除いた骨だけを入れて煮続けるんですよ。」
じゃあ、朝、昼、晩とずっと煮続けるということ?なら、朝と夜とでは味がちょっと違うのでは?!とのナビの質問に、「そのとおり。朝はさっぱりめ、夜は濃いスープになります。どちらが美味しいと感じるかはお客さんそれぞれの好みにもよると思うけれど、個人的にはお昼のスープがすっきりしているのにコクも出てきている頃で一番おススメ」と社長さん。なるほど~、そうなんですね!ちなみにスープは作った当日だけしか使わず、残っても捨ててしまうとか。ちょっと、ちょっと、もったいないんじゃないですか!?でも、「一度冷えてしまったスープを温めなおすと味が落ちるからね」とのこと。毎日手を抜かず丁寧に、新鮮な材料でじっくり作るということがお店評判のすっきり鶏スープを作る秘訣なんですね。厨房を見せていただくと、そうやって煮込まれ続けている鶏スープが鍋になみなみと準備されていて、最初に鶏を茹でた段階で取り外される鶏肉が山積み~。