高級焼肉の有名店「ピョクチェカルビ」のサブブランド。平壌冷麺の老舗を上回るともいわれる冷麺、こだわりの韓牛ソルロンタン、そして豚のボンカルビまで、どれも高いけどウマイ?!
こんにちは!ソウルナビです。ソウルには昔から有名な焼肉店がたくさんありますが、その中でも高級焼肉店として知られる「ピョクチェ(碧帝)カルビ」。ご存知の方もたくさんいらっしゃるのでは?!食材、特に韓国で高級肉として知られる韓牛(ハヌ)の1等級++にこだわったこのお店から、これまた食材にこだわった冷麺・ソルロンタン専門店がオープンしました。名前は「ボンピヤン(本平壌)」です。大元の焼肉店と同じく、ダシをとるにも、具として使うにしても、ただ焼いて食べるにしても、牛肉は100%韓牛を使用。またこちらの看板メニューの冷麺は平壌式で、グルメの間でも、ソウルでかなり有名な老舗店を上回る?!ともいわれる一品。ソルロンタンは、韓国の人気グルメ漫画「食客」のモデルになった名人の味を楽しめ、さらに!ボンカルビといって、ダイヤモンドカットといわれる刻みを入れた味付け豚カルビは、「牛肉並みにウマイ」と、お店にリピートする方が多いとか。ん~ん、魅力的なメニューがありすぎる~。さっそく、ご紹介しましょう!
ボンピョンヤンでなく、ボンピヤンです。
漢字で書くと、本平壌。え?!ボンピョンヤンじゃないの?!と思われた方もいらっしゃるのでは?お店の方いわく、これは方言のようなもので、ピョンヤンよりやわらかい表現としてピヤンにしたとか。お店は現在ソウル市内に4店舗あり、今日ご紹介する江南店はナビでもご紹介しているレジデンス「コアテル」の1階に位置。地下鉄江南駅からは徒歩5分ほどです。周辺はレストラン・カフェもたくさんありますが、オフィス街ということで、食事時は特に行列ができるほどだそう。なので、お店に行く時間帯にもよりますが、なるべく予約されることをオススメします。
メニューは冷麺・マンドゥ(餃子)からソルロンタン、焼肉、鍋…とピョクジェカルビと同じく、長い間、お店の味を守ってきたカルビ名人、鍋名人、冷麺名人、ソルロンタン名人たちの味がこちらでも味わえます。
毎日取り寄せるお肉は正真正銘の韓牛1等級++
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この道数十年のベテラン料理人たちがこのお店の味を守っているそう。
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日本風のインテリア。ビジネス会食にもぴったり。
お店はほぼテーブル席になっていて、一部、掘りごたつ式の席もあります。また、グループや団体客用の個室もあり、地元のビジネスマンの会食がミーティングなどでも使われるとか。そして、お店を一回りすると気づくのが、暖簾といい、掘りごたつ式のテーブルといい、日本の焼肉屋を思わせる仕切られたテーブルといい…なんとなく日本っぽい、ということ。それもそのはず、こちらは日本の方がデザインを担ったそうなんです。でもココは韓国。日本の感覚に韓国らしさを加えたインテリアになっています。
超有名な某老舗店を上回る?!冷麺韓国冷麺には澱粉で作る弾力のある麺のハムフン式と、そば粉を多く使った食べやすい平壌式がありますが、こちらは店名にもあるように、平壌式の冷麺になっています。さて、冒頭でも触れたように、この平壌冷麺の有名店といえばソウルに何軒がありますが…ある地元新聞社主催のグルメたちが決める冷麺対決で、なんとソウルの超有名老舗店を上回ったというではありませんか。これにはびっくり&気になりますよね?!
こちらの特徴はまずスープ。トンチミと肉ダシスープを混ぜたものになります。このトンチミが入ることにより、口当たりと後味のさっぱり感がうまれます。また、肉ダシスープですが、牛はもちろん韓牛(ハヌ)ですが、そのほかに鴨肉、鶏肉などのお肉を混ぜてとったスープだとか。これはもともと平壌冷麺を作るときの本来のつくり方で、牛だけの場合は牛独特の香りが強く残ってしまうけれど、他の肉を混ぜることにより、それが緩和されるそう。
麺は普通タイプは70%そば粉、残りの30%をさつまいもの澱粉で作ったモノで、スンミョンという100%そば粉を使ったタイプもあり。ここでスタッフいわく、このそば粉の含有率が高くなればなるほど、すばやく食べないといけないのが平壌冷麺とか。なぜかというと、長く置くとスープが麺に染み込んでしまうからだそう。つまり、出来立てをすばやく食べることで、麺の香りとスープの味をそれぞれ楽しめる、というワケなんですね。ん、これはメモっておかないと!ナビは普通タイプのものをいただきましたが、そばの香りがふんわりと漂い、さっぱりとしたスープにぴったり。個人的にはかなり好きなタイプです・・・。
しかし・・・冷麺でこの価格?!と思ってしまうほど、お値段が高め。すべてにこだわっているからこの値段、といわれるとなんともいえませんが、この値段を出して食べる価値があるか?ないか??冷麺好きの方は一度食べてみて評価してくださいね。ちなみに、地元の方もうちの冷麺を食べると、もう他では冷麺を食べられなくなる、と店長さん。確かに、平壌冷麺の有名店は3度食べるとファンになるとよくいいますもんね。つまり、そのうまさを知るとはまってしまう、ということなの?!
食客のモデルになったソルロンタン!「シッケッ(食客)」とは、映画化されたり、ドラマ化されたりとなにかと話題にのぼるホ・ヨンマン作家の人気グルメ漫画。韓国のさまざまな料理を扱っていて、どれも究極の味を描いたもの。そのソルロンタン編のモデルになったというのがこちらのソルロンタン。ハン・ヨンソク名人がこちらのソルロンタンを担当するベテラン料理人で、長い間ソルロンタンにこだわってきた方だそう。そんな有名なこちらのソルロンタンの味も気になる、気になる!
さっぱりとしつつも、味わい深いスープ
まずは見た目から。とってもシンプルです。とはいっても、ソルロンタンは豪華な料理ではありませんからね。さっそく、スープをゴクリ。かなりシンプルです。しかし、ふた口、みくち…と飲んでいると、この奥に秘められた?!コクが感じられるように。スタッフいわく、ソルロンタンはスープの色を出すためにいろんなものを使うお店もあるけれど、こちらは純粋に牛コツを14時間煮たスープだそう。気になる方はこちらはぜひお試しを。
具はネギ、ソーメン、牛肉スライスという、ソルロンタンの定番の具。牛肉はけっこうたっぷり入っています。好みにもよりますが、ナビはスープには粗塩を少し足し、途中からご飯も入れて韓国式に食べてみました。おかずとして出てくるキムチ、塩辛なども一緒に食べると、これまたおいしいですよ。
おいしい豚カルビの代名詞?!ボンカルビ
もう一つ人気のメニューがボンカルビ。これは味付け豚カルビのことで、ダイヤモンドカット?!といわれる刻みを入れたもの。味付けカルビなのに、水原カルビのように色鮮やかなのが特徴。実際、味付けソースは水原カルビとほぼ同じだそう。また1人前300gと水原カルビと同じく多めなのもボンカルビのもう一つの特徴。そして、こちらの3つ目の特徴は・・・豚カルビなのに、これまたお値段高め。こちらも国産の豚カルビにこだわり、切り目にこだわり、ソースにもこだわっているから、なんでしょう。しかし、スタッフがふっくらジューシーに焼いてくれたボンカルビを一切れ食べた途端、ナビもこれは納得。牛カルビと間違う人がいるほど、というスタッフの意味がわかったような。ふんわり甘くてやわらかくて、高いけどうまい、また食べたいです…。