おこげスープと鶏の水炊きの栄養満点&ヘルシーコンビ!素朴な味が体に染み入ります!
こんにちは!ソウルナビです。韓国料理といえば、いろんな料理が思い浮かびますが、「ペクスク」という料理、みなさんご存知ですか?これは「白熟」と書いて、お肉や魚を味付けせずにゆでたり煮たりする料理のこと。日本でいう水炊きのような料理のことなんですが、韓国で特によく耳にするのは鶏肉を使った「タッペクスク」で、専門店も多くはないものの、見かけるんですよ。そんなペクスクの地元でよく知られた専門店を今日はご紹介しましょう!ソウルの城北洞というプジャトンネ(お金持ちエリア)として知られるエリアにあるお店。お店の名前も地名を取って「ソンブッドン・ヌルンジペクスク」。さっそく、お店へ行ってみましょう!
お金持ちエリア「城北洞」の大型店
ソウル全体を見ると、中央に流れる漢江を境に大きく北と南に分れています。南部のエリアを意味する江南(カンナム)エリアは、北よりあとから開発されましたが、住宅も土地も全体的に高め。でも、昔からの金持ちエリアは江北にあり!この城北洞(ソンブッドン)は平倉洞(ピョンチャンドン)と並んで江北を代表するプジャトンネ(金持ちエリア)。この2エリアの共通点としては、山上の静かなところにあるということ。つまり、車がないと不便なところなんですよね。地下鉄を利用する場合、最寄駅は4号線のハンソンデイック(漢城大学入口)からは坂道を20分ほど歩かないといけませんが、緑のバスを利用すると5~6分でたどり着けますよ。
お店へGO!
お店を入るとすぐ右側が厨房。1階と2階があり、1階はすべてテーブル席、2階には座敷タイプの席も。1階は道路側が全体ガラスになっているので、店内は明るく開放的。
夏のスタミナ食としてもよく食べられるこのペクスク。実は今回3度目の正直でやっと食事にありつけたんです。というのも、夏場は特に人気なんですね。最初、2回目ともに、お店の前に長い行列ができていたので、時間もないし次回にしよっか・・・と諦めて帰ったんです。ちなみに今回お店に行ったのは4時すぎ。さすがにこの時間は空いてますっ。
さっそく、料理を注文!
メニューは店名にもなっているヌルンジペクスクのほか、メミルスジェビ(すいとん)、メミルビビングクス、メミルビビンパッ、メミルジョン(チヂミ)とすべてメミル(ソバ粉)仕立て。
他のもおいしそうでしたが、やっぱりペクスクを食べておかないと!っと、注文しようとしたら、これはタッペクスク(鶏の水炊き)、ヌルンジ(おこげのお粥)、メミルジョン(ソバ粉のチヂミ)がセットで3~4人前とのこと。ナビはナビ友と二人だったので、どー考えても多い・・・そこで「チヂミなしのセットはないですか?!」と聞いたところ、「これはサービスなんで・・・」と。食べなくても値段は同じだったら、食べないと損、損。残ったらお持ち帰り用に包んでくれるというので、思い切って注文してみました。
まずはキムチとチヂミから。
水キムチ、大根キムチ、白菜キムチなどのキムチのほか、キュウリと青とうがらしが味噌と一緒にテーブルに。とってもヘルシーですね。そして、少し経ってから、焼きたてアツアツのそば粉チヂミの登場です。今までいろんなチヂミを食べてきましたが、メミルは初めて!さっそく、どんな味が食べてみましょう!
外はカリッ、中はもちっとしていて、とっても香ばしい!野菜とチョコチュジャン(酢入りのとうがらし味噌)がまたいいアクセントになっています。
ペクスクとヌルンジがどど~ん!チヂミとキムチを食べて空腹も一段落したところで、メイン料理がどん、どんとテーブルに。ペクスクといっても、ただの水炊きとは違い、サムゲタンのように鶏肉の中にもち米、ナツメ、栗、ニンニクなどが入っています。ではまず鶏肉から。食べやすい大きさに裂いて、塩コショウにつけてパクリ。ん、やわらかくてジューシー。大きさはそんなに小さくないですが、よくサムゲタンに使われるヨンゲ(幼い鶏)のような柔らかさ。次にヌルンジを器によそって一口。ん~、素朴な味ながらもダシがきいていて、するするとスプーンが止まりません。食べて行くうちに、体の中からあったまってくる感じ。ただ、やっぱり二人には量が多い…。ナビたちは3分の1ほど食べたところでお持ち帰りにしてもらいました。
いかがでしたか?このペクスク、見た目も味もとっても素朴な家庭料理、という感じですが、こちらは地元の人が行列を待っても食べるほどの人気店。今回のナビのように2人だとちょっと高くつきますが、3~4人であればお手頃ですよね。もしちょっと物足りなければ、このセットに麺またはご飯、スジェビを一緒に頼んでもいいかもしれません。なんせ、この食事メニューは写真だけ見てもとってもおいしそうだったので・・・(ナビも次回はぜひ)。
帰りは腹ごなしに途中まで歩いてみては?!くだり坂なので、すいすい行けますよ。以上、ソウルナビでした!