サラリーマン&OLでいつも大にぎわい。地元の人に混じって、練炭焼きのピリ辛コムジャンオで一杯いかが?!
こんにちは!ソウルナビです。今日はナビが前から気になってお店を一軒ご紹介しましょう!そのお店とは、いつも前を通るとたくさんの地元客でにぎわっていて、モクモク、モクモク、練炭焼きの香ばしい匂いが充満?!している「コンピョンドンコムジャンオ」。店名の通り、鐘閣駅から徒歩約3分、公平洞(コンピョンドン)にあるコムチャンオ(ヌタウナギ)の専門店です。周りのお店が静かなんで、余計にそう感じるのかもしれませんが…このお店だけ!行列までできちゃってるんですから、こりゃ、人気店に間違いなさそう!さっそく、ご紹介しましょう!
◇◆◇コムジャンオって??◇◆◇韓国では専門店のほか、いろんなお肉・部位を扱う焼き肉屋さんやポジャンマチャ(屋台)なんかで見かけるメニュー。メクラウナギ科の魚類で全体的にピンク色がかかり、ウナギのように長い胴体が特徴。日本ではヌタウナギやメクラウナギなどとも呼ばれていますが、食べる習慣はあまりないですよね。また昔から韓国でも、この特異な見た目のために富裕層やソウルなど首都圏の人たちにはウケ入れられず、庶民の貴重なタンパク源として重宝されていたとか。コムジャンオで有名なところは釜山の機張で、同じく釜山のチャガルチ市場や釜田市場にコムジャンオ通りがあります。ナビ友がチャガルチ市場で食べたコムジャンオはマジウマ!!と言っていたのを思い出しますが、今日ご紹介するお店は釜山の市場で食べる調理方とはちょっと違うタイプ。どんな料理なのか?!お店に入ってみましょう!
公平洞コムジャンオ
お店は夕方からオープンなんですが、冒頭でも触れたように、会社帰りのサラリーマンが一杯ひっかける時間帯はいつも行列。お店の方に混雑時間を聞いたところ、オープン1時間後から閉店1時間前まではピークタイム、とのこと(げげげ~)。じゃあ、結局のところ、早めに来て並ぶしかない、ということですね…。お店はレトロな雰囲気になっていて、シンプルな看板、店頭には練炭を入れる容器が重ねてあり、店内はドラム缶テーブルにイス。壁には昔のポスターやカメラ、学生服といった地元の人たちをノスタルジックな気分に浸らせるアイテムが飾られています。映画「チング」の世界みたいですね。メニューも黒板に手書きです。
さっそく、コムジャンオをオーダー!
コムジャンオ専門店とはいっても、メニューはいろいろあり。チュクミ(イイダコ)、プルダッ(辛い鶏)、カルメギサル、プルテジ(辛い豚肉)、ワンセウ(大エビ)などなど。どれも同じように店頭である程度焼いてからテーブルに持ってきてくれます。テーブルに運ばれたら、さらに練炭で焼きながらアツアツを食べられるようになっていますよ。さて、今回はお客さんがいる時間にはのんびり写真も撮れないので、少し早めに行って、店内で焼いてもらいました~。
チャガルチ市場のコムチャンオも同じく練炭焼きですが、チャガルチの場合は野菜などを混ぜたコムジャンオ野菜炒め。一方、こちらはコムジャンオだけを2度味付け&練炭焼きするタイプです。あ、野菜はないですが、2度目に焼くときにお餅が入ります。写真は一皿。最初けっこう量があるな、と思ったんですが、だんだん焼いて行くうちに縮むので、地元の人は2人で3皿ぐらい食べる人が多いそう。
よく見ると、少し太めのモノと細めのモノが混じっています。これは産地の違い。太めはアメリカ産でやわらかく、細めは日本産で弾力があるそう。また、今回味付けは人気のヤンニョム(味付け、唐辛子、ごま油、ニンニク入りのピリカラ味)タイプにしてもらいましたが、好みに応じてソグムグイ(塩焼き)もあり。少数派だそうですが、コムジャンオ特有の味を楽しみたい方は塩焼きを頼んでみて!ちなみに写真の白くて細いにょろっとしたものは軟骨。焼くと水分が蒸発して身が縮まるからみたいですが、食べる頃にはほぼ見えなくなるのでご安心を~。さあ、二度目の味付け&焼きにはいります~!ん~、香ばしい匂いがぷんぷんぷ~ん!おいしそーーー。
◇◆◇コムジャンオの食べ方◇◆◇もちろん、お好みでそのまま食べてもいいんですが、ここで韓国式の食べ方にトライしてみましょう。テーブルにはいろんな野菜が並んでいるのが分かりますよね。これ、すべてコムジャンオを食べるためのもの。サンチュやエゴマの葉っぱなどの葉物野菜はお分かりですよね?!そう、コムジャンオを包むもの、またその他の白菜や大根スライスの酢漬け、タマネギスライス、味噌などもすべて一緒に包んで食べるんです~。ん、野菜たっぷりなのが韓国らしくてグッド!
コリコリしたコムジャンオと練炭焼きの香ばしさ、ピリカラソース、野菜の酸味などがマッチングしてさっぱりいただけます。これはお酒がぐいぐいイケちゃいますぞっ!
サイドメニュー&ご飯も!
ケランチム
サイドメニューとして人気のケランチム(たまご蒸し)。大きめの土鍋にどどんと出てきます。これは箸休めにぴったり。コムジャンオをはじめ焼物は辛い味付けが多いので、このふわふわの卵蒸しのやさしい味がうれしいかも。テーブルに運ばれてきたときはパンパンに膨れていますが、少し時間が経つとぷしゅっとつぶれますよ。アツアツなので、食べるときはヤケドしないように要注意!
ベント&チャムパッ
お店のイメージ通り、なつかしのメニューがいくつかあるんです。最近は韓国でも昔なつかしの…といったアイテムが人気らしく、こちらでは70年代前後のお弁当を再現。こちらでご飯といえば、普通の白いご飯の代わりに、この目玉焼きとおかずがステンレスの容器に入った「ベント」になります。また、これは特に韓国の男性に人気のあるメニューなのかな?!軍隊でこんな風に飯盒で炊いたご飯におかずをいれて、そのままビビンバのようにして混ぜて食べるらしいんですが、そんな軍隊式のビビンバ「チャムパッ」も楽しめますよ!
実際、夜行ってみると…こんな感じ。6時半ごろお店に行ってみると、すでに行列が・・・。サラリーマン&OL率高いです。皆さん、会社帰りに一杯やって帰ろうと寄ったんですね。そう、ここはこんな風に、気軽に一杯やるのにぴったりの気取らない雰囲気&懐を痛めない値段が人気の秘訣かも。
いかがでしたか?写真の方は社長さん。こちらでお店を開いて8年経ち、現在、鍾路5街にも分店があるそう。地元の人に混じって、わいわい、がやがや一杯やるにはぴったりのお店。夕方から夜中に掛けて、この近くを通りかかったら、思わずこのにぎやかな雰囲気と、練炭焼きの香ばしい匂いに誘われちゃうはず。こんな雰囲気が好きな方は一度寄ってみてくださいね?以上、ソウルナビでした!