約15種類もの海産物がたっぷり入った、モリモリのヘムルチム!
こんにちは!ソウルナビです。今日ご紹介するのは、この写真の真っ赤な料理!よーく見ると、赤いタレに絡まったエビ、タコ、貝など魚介類の姿、確認できますか!?こちらは「ヘムルチム」という料理。ヘムルとは海産物のこと、そして「チム」とは材料を様々な薬味と一緒に炒めたり蒸したりしながら煮つめた料理のこと。ということで、こちらヘムルチムはいろんな海産物と、それから豆もやしなどの野菜も一緒にコチュジャン(唐辛子味噌)べースのタレで炒め煮したもの!ピリ辛に味付けられた盛りだくさんのシーフードに、その海鮮ダシの染み込んだモヤシが美味しいんです。今日は、このヘムルチムがボリュームたっぷりで美味しいと現地でも評判の「マサンアグヘムルチム・ポンガ」へご案内しましょう!さっそく行ってみよー!
◆◇◆観光スポットに囲まれた、北村の入口辺りに!◆◇◆
場所はソウルの中心部からは北のほう、三清洞(サムチョンドン)や北村(プッチョン)の近く。地下鉄3号線アングッ(安国)駅の北側一帯に広がるこのエリアの、ちょっと外れに位置します。駅からは、瓦屋根の韓屋(伝統家屋)が立ち並び、散策するのにもぴったりなこの辺りへ行くちょうど途中になるので、散策前の腹ごしらえにも、またはぐるっと一周回って駅へ帰る前に立ち寄るのにも良さそう。駅からお店までの距離は歩いて5分ほど。またこの安国駅を挟んで南側には、こちらも観光で人気のエリア、仁寺洞(インサドン)が、そして東のほうには昌徳宮や昌慶宮もありと、観光スポットに囲まれています。
お店は建物の2階に。カラフルなハングルの看板文字や赤い蟹の絵を目印に建物を見つけたら、階段で2階へ上がっていくと入口はすぐですよ。
お店に入ると、テーブル席の並んだ広いスペースが広がっています。奥には座敷席もたくさんあるので、ゆっくり座りたいとき、また小さな子供連れでも安心!
「楽園洞アグチム通り」
◆◆実は、有名店の姉妹店!!◆◆
この場所で創業20年以上になるというこちらのお店。さらに詳しくうかがってみると、実は本店が別にあるとか。その本店とは、鍾路3街(チョンノサムガ)の楽園洞(ナグォンドン)にある、「楽園洞アグチム通り」に。狭い路地にズラリと並んだアグチム(アンコウ炒め蒸し)やヘムルチムの専門店の中でも、特に美味しいと行列ができるお店としても有名な「トンナム食堂」というところ。1977年、慶尚道の大邱(テグ)からやってきた初代の社長さんが楽園洞に「トンナム食堂」を開き、80年代に入ってから2号店として今日ご紹介している「マサンヘムルアグチム・ポンガ」をオープンさせたんだそうですよ。現在、「楽園洞アグチム通り」には「トンナム食堂2号店」もありますが、こちらは実質3号店(ややこしい!?^^;)、そして今年2010年の春には4号店として地下鉄アックジョン(狎鴎亭)駅近くに新沙店もオープン。ソウルではヘムルチム、アグチムが美味しいと名の知れたこれらのお店は、名前が少しずつ違うので分かりにくいですが、同じグループのお店だったんですね~。ちなみに材料やその仕入れ方などは、どこの店舗でも同じだそうですよ!
◆◇◆美味しさの秘密はたっぷりの海鮮の具と、新鮮さ!◆◇◆
こちらのヘムルチムは、とにかくその量の多さと海鮮の具の種類の豊富さが評判。ちょっと厨房におじゃましてみると、きちんと下ごしらえされた海鮮の具がずらりと準備されていました。生きたアワビやタコをはじめ、イカ、エビ、カニ、魚の卵に数種類の貝など、その種類は合わせて15種類ほど!これらは毎日、ソウルで最も大きな水産市場「鷺梁津市場」や、農水産物の総合市場「可楽洞総合卸売市場」で直接競り落としたものが仕入れられているそう。もちろんその日で使い切るというから、新鮮さはバッチリ。注文が出たら、大きなボールに手早くこれらの魚介類を盛っていき、海鮮系のチム料理に欠かせないたっぷりの豆もやしとミナリ(セリの仲間の野菜)とともにコチュジャン(唐辛子味噌)ベースの真っ赤なタレで豪快に炒め蒸ししていきます!
◆◇◆ボリュームのヘムルチム!!◆◇◆
それでは、ウワサのヘムルチムをいただいてみよ!お皿に高々と盛られた真っ赤なヘムルチム。さきほど厨房で見たシーフードたちもモリモリと入っています!こちらは中、大、特大と三つあるサイズのうちの一番小さな中サイズ。2~3人用ということですが、女性なら3人でいただいても多いかも!? そうそう、これが一番小さなサイズですが、これを注文するならお一人様でもOKとか。後でご紹介しますが、余ったら持ち帰ることもできますよ。
具は小さなものからカニや一匹丸ごと入ったタコまで大きさは様々。大きなものは、ハサミで食べやすいサイズに切ってからどうぞ~~。
では、エビ、貝、イカ、タコ、好きなモノからいただいていきましょ~。海鮮のダシを含んだ、シャキシャキ豆もやしも美味!こう見えて、意外と辛くありません。標準的なヘムルチム料理と比べると、かなり辛さは控えめかも。もし辛く食べたい場合は、注文時に「メッケ(メプケ)へジュセヨ」と言えばOK!
食べ進めていくと、あとからあとから出てくるいろんな海の幸。種類が多いから、飽きずにいただけます。そうそう、しっかり味がついているので、このままでも美味しいですが、辛子を溶かしたお店特製の酢醤油をつけていただいても味に変化が出ていいかも。ちゃんとした辛子の味もグッド!
ヘムルチムと一緒に出てくるのは、大根の水キムチとカットゥギという大根の角切りキムチ。シンプルですが、さっぱりとした大根が良い箸休めにもなります。エビやカニの殻を剥いた時に便利な厚手のお絞りも用意されていますョ!
◎シメは焼き飯で!!
ヘムルチムのような料理をいただく時は、余ったスープやタレでご飯を炒めて「ポックンパッ」(焼き飯)にすることも。でもこちらでは残ったタレではなく、ポックンパッ用の特製ダレで作るんだそう。この特製ダレ、ヘムルチムを作るときに使うのと同じものではなく、焼き飯にして美味しいようにさらに熟成させたものとか。う~ん、美味しそう!シメに、ぜひ試してみてください!
細かく切った野菜と熟成ダレで~
|
|
ポックンパッ2人前
|
ヘムルチムはとにかくボリュームいっぱい。こちらのお店ではテイクアウトもできるのですが、余った料理をこうやって持ち帰ることもできます!もちろんお店ででき立てをいただくのが一番美味しいけれど、たくさん余った場合は遠慮せずに「ポジャンヘジュセヨ」(包んでください)とスタッフに伝えましょう。お店特製のタレと辛子も、ちゃんと付けてくれますよ。
ヘムルチムの有名店、いかがでしたか?メニューには、ご紹介したヘムルチムの魚介類の代わりにアンコウの入った「アグチム」もあり、こちらもおススメとか。海鮮系のチム料理、まだ試したとこがないって方も、新たな韓国料理にトライしてみるのはいかが!?以上、ソウルナビがお伝えしました。