スープに菊の花成分が!?三色スジェビも人気のヘルシーでオイシイ現地で人気の小さな麺料理専門店!
こんにちは!ソウルナビです。今日ご紹介するのはククスとスジェビが美味しいとウワサのお店!ククスとは韓国語で麺のこと、そしてスジェビとは水団のこと。韓国でもいろんな種類のある麺類と、現代の日本においてよりもポピュラーなスジェビは、どちらも日常的によく食べられる料理。街には専門店もたくさんあります。でも今日ご紹介する「ククスガ・・・」というお店には、他にはないちょっと変わったククスとスジェビがあるとか!?そしてその秘密は「ククスガ・・・」というお店の名前にも隠されているというのですが・・・。一体、その秘密とは?!さっそく行ってみましょう!!
お店は様々な劇場の集まる演劇の街、大学路(テハンノ)に。地下鉄4号線の大学路駅からは歩いて4分ほど、この辺りのランドマーク的存在「マロニエ公園」の、大通りから裏手へ向かった路地を進んでいくと看板が見えます。このお店の黒い看板には、ハングルの店名とともに漢字で「菊秀家」と書かれているので目印にするとよさそう。「ククスガ」というのはこんな漢字だったんですね~。
それからお店の前には青い水槽が!?韓国では刺身など海産物を扱う食堂の前によく置かれている水槽ですが、ここはククス、麺の専門店ですよね!?中にはアサリが入っています~。
お店に入ってみると、店内は二人掛けのテーブルが9台ほど並んだ、街の小さな軽食屋さんといった雰囲気。テーブルはグループの人数によって二人だったらそのまま使ったり、それ以上ならいくつかくっつけたりして使うよう。お店はこの1階フロアと、地下にもあり。こちらも20席くらいのスペースでかなり小ぢんまりとしていますが、テーブルの上にはどこも取り皿と湯飲みがきれいに並べられています!
それからこちらのお店のある大学路は演劇やミュージカルなどの劇場が集まる場所ということもあり、俳優さんたちがたくさん訪れるそう。中には人気の俳優さんもいたりするそうで、壁にはサインがいっぱい!お芝居のポスターもあちこちに貼ってあります。
規模はかなり小さめだけれど、人気のお店で時には行列もできるというこちら。もしお店に入りきらないくらいたくさんお客さんが来たら、すぐお隣の建物にある別のお店のフロアを借りることもあるとか。そのお店とは、実は社長さんのだんな様が経営するトッポッキとトンカツのお店。もしこちらに案内されてもびっくりしないように~^^
◆◇◆なんですと!?菊花成分入りの、美味しいだけじゃないヘルシーなカルグクス!◆◇◆
テーブルにつくとまず運ばれてくるのが、こちらのポット。中に黄色いお茶が入っているようだけど!?実はこれ、菊花茶。なんと水やお茶の代わりに、菊花茶が無料でサービスされるんです!湯飲みに注いでいただいてみると、素朴な菊の香りが~。ほっと落ち着きます。
社長さんにうかがったところ、この菊花茶はお店の自家製。また驚いたことにこちらのお店で麺料理などに使われるスープには菊の花の成分が入っているんだそう。菊花には頭痛や目の疲労を和らげ、肝臓に良いので疲労を回復させ、二日を酔い解消し、またさらに血圧を下げるなどの効果があるとか。そういえばお店の名前は漢字で書くと「菊秀家」。なるほど、「菊」がポイントなんですね!(もちろん、韓国語で「麺」をさす「ククス」とかけているそう。)ちなみにスープは、菊花成分だけじゃなく、イリコと11種類もの野菜を煮込んで作る自慢の一品だそうですョ。
■パジラッカルグクス
こちらが、その菊花成分入りのスープが使われたカルグクス!パジラッ(あさり)入りのカルグクスで、お店の代表メニューだそう。そういえば、お店の前の水槽にはアサリがたくさん入っていましたよね!おうかがいすると、こちらではこのアサリにこだわっていて、毎日新鮮なものを仕入れて使うだけじゃなく、何となんといってもポイントはその大きさ。運ばれてきたカルグクスを見ると、確かにすごく大きなアサリがたくさん入っています!身もデカイ!具には他にもニンジン、タマネギ、エホバッ(カボチャの一種)などの野菜がたっぷり。また青唐辛子も入っているので、スープはちょっとピリっときます。でもアサリの出汁にこの青唐辛子の香りと辛味がきいていて、さわやかな風味!そうそう、菊の香りはほとんど・・・っというか、全く感じられません。
スープやアサリにこだわったカルグクスですが、もちろん麺も一日寝かせて熟成させた自家製のもの。もちもちとしています。そして量もたっぷり!キムチがついてくるので一緒にどうぞ~!
◆◇◆その他にも人気メニューはイロイロ!◆◇◆
■サムセッ・トゥルケスジェビ
お店のもう一つの代表メニューはこちらの「サムセッ・トゥルケスジェビ」。カタカナで書くと何やら呪文のようですが、サムセッ=三色、トゥルケ=えごま、スジェビ=すいとん、という意味!「えごまスープに入った三色の水団」です。えごまの実を挽いたスープにスジェビが入ったトゥルケスジェビは時々見かけるけれど、スジェビが三色なのは珍しい!?このスジェビもカルグクスの麺と同様、お店で手作りしているもの。じゃあ、三色の正体は!?うかがってみると赤、黄、緑とあるうちの、まず赤は紅さつまいも、黄色はカボチャ、そして緑は季節によってヨモギだったり松葉だったり桑の葉だったりするそう。いただいてみると、確かにそれぞれ味が違います!
そして珍しい三色のスジェビだけじゃなく、注目すべきはトゥルケ(えごま)のスープ。これがとっても濃厚でクリーミー。えごまの香ばしさもグッドです。社長さん曰く「えごまは成人病予防と美容にとっても良い」んだそう。三色が見た目にもキレイだし、美味しいし体にも良いし、人気があるっていうのも納得!そうそう、こちらも実はカルグクスのように青唐辛子が入っているので、こう見えても少しピリ辛味。でもこの辛味が良いアクセントになっています。それから、スープにはさきほどご説明した菊花のスープ入り。こりゃホントにヘルシーだ!
■ビビングクス
パジラッカルグクスと三色スジェビの他に、こちらのビビングクスも韓国のお客さんに人気のメニュー。甘辛いソースと混ぜていただく、汁なし麺です。ナビが取材中にも何組かの客さんが来たのですが、どのグループでも一つはこのビビングクスを注文していたような!?こちらもカルグクスのように麺だけじゃなく野菜がたっぷり。そしてお味はかなりのピリ辛!辛いのが苦手な方は「トルメッケ・へジュセヨ」と言うと、辛さ控えめにしてもらうこともできますョ。また、このメニューにはお店特製の菊花入りスープが付いてきます!
■チュモッパッ
「チュモッパッ」とはおにぎりのコト。クマ、星、ハートの形になったカワイイ小さめのおにぎりが6個セットになっています。こちらもただのおにぎりではなく、キムチ、トビコ、海苔、数種類のお野菜にツナまで、たくさんの具を混ぜて作ったもの!韓国らしくピリっと辛いおにぎりです。麺やスジェビと一緒にいただく、サイドメニューとしてぴったり。
こちらがお店の社長さん!笑顔がステキな女社長さんです。この場所でお店を始めてから7年になるそう。普通の麺料理ではない、何か体に良くて美味しいメニューにしようと、もともと好きだった菊花茶からヒントを得てスープに菊花を入れることを考えついたとか。見た目にもカラフルでいろんな素材を使いヘルシーな三色スジェビも、同じようにお店をオープンさせてから3年目に考案したそうですよ。
お店は一見、どこにでもありそうな街の小さな軽食屋さんっぽいけれど、他にはない美味しくて体に良いアイデアメニューが人気の「ククスガ・・・」。菊花入りのスープや三色のスジェビってどんな味なんだろう?!って気になりませんか?^^ みなさんも大学路に来たときは、ぜひその味を試してみてくださいネ!以上、三色トゥルケスジェビにすっかりはまってしまったソウルナビがお伝えしました。