ハルモニが作る優しい韓国家庭料理を、素敵なカフェ風のお店で!
こんにちは!ソウルナビです。今日は、弘大エリアにある「ナムルモンヌンコム=ナムルを食べるクマというおもしろい名前のお店を紹介します。お料理はハルモニ(おばあちゃん)が作る韓国家庭料理で、中でも各種ビビンパッのお膳が人気。「ハルモニの料理のお店」といえば「ザ・韓国―!」な食堂をイメージしてしまいますが、こちらは違うんです。実は「BOB Café(バッカフェ=ご飯カフェ)」の別名を持つこちらのお店。ワインとビビンパが一緒に出てくるようなステキなところなんですよ~!しかもハルモニが調味料から手作りして、心を込めて作った家庭料理がお手ごろ価格で食べられるなんて、最高じゃないですか?!早くご紹介したくてたまらないこちらのお店、さっそく行ってみましょう!
○●○お店はおしゃれカフェや、小さな洋服屋さんの並ぶ弘大エリアにあり○●○
※移転後の建物
弘大エリアとよばれる、弘大入口(ホンデイック)駅、上水(サンス)駅、合井(ハプチョン)駅に囲まれた三角形の内側は細かい路地にカフェやお洋服、雑貨屋さんなど素敵なお店が点在するゴールデントライアングル。「ナムルモンヌンコム」は、その中でもちょうど中間にあります。時間があれば気になる小道にどんどん入って、道草しながら向かってみると楽しいかも。上水駅からでも、弘大入口駅からショッピングがてら歩いても、15分程度で着きます。おっと、でもショッピングに熱中しすぎたら、着かなくなっちゃうかもしれませんよ、ご注意!
○●○店内は広々!テラスは緑いっぱいで居心地のいいインテリア○●○
地元チック過ぎても、おしゃれすぎても入りにくいのが飲食店。こちらは地元チック系かおしゃれ系かといわれると、おしゃれ系。でも、気取りすぎず、いい感じで落ち着いています。 広々と気持ちのいい店内に緑がいっぱいのテラスもあって開放感がありマル◎。リラックスできるお店。ところどころにさりげなくあるクマのイラストもクール&キュート。お店の名前の「ナムルを食べるクマ」のキャラですね。男性、女性問わず、一人客でも、初韓国旅行の方でも入りやすそう。
※近くに移転しました。写真は移転前のものです。
○●○「一番いい材料で“あの頃”の味を」ハルモニの料理へのこだわり○●○
料理長(?!)は、オーナーのお母様。お肌が真っ白でツヤツヤなハルモニ(おばあちゃん)、今年で83歳だそう。ハルモニにこちらの料理のポイントを伺ったところ、すぐに日本語で「『正直な気持ち』だよ」と、ひとこと。野菜も、自家製の調味料も、一番いいものを使っているそう。ハルモニがまだ子供だった頃に、お母さんが作ってくれた料理が一番美味しく、身体にもよかった、と…。化学調味料などでごまかさずに、ちゃんとあの時代のように手をかけて作る料理を出そうとがんばっておられるハルモニ。
お店のテラスのはじっこにある、昔ながらのオンギ(甕)。
中には、熟成中の味噌など調味料が!
そのために、テンジャン(味噌)や、コチュジャン、醤油などの調味料はお店のテラスでハルモニ自ら手作り。防腐剤も化学調味料も使わないので香り高く、味は深く。お野菜はわざわざ田舎までいって手に入れるそう。「農家が自分たちも食べる用に作っている野菜は、悪い農薬は使ってないからだよ」と。こんなに心をこめてくださっているなんて。ごまかさず、正直な気持ちでつくってくれるハルモニの料理。現代ではなかなか味わえなくなってしまった、手をかけたスローフードは、身体だけではなく、心まで元気にしてくれること間違いなし。毎日通いたい!
テラスには家庭?!菜園も。時折こちらの野菜を使うこともあるそう。
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二階のテラス席の奥で、調理待ちのファンテ(スケトウダラの干物)発見!
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○●○さっそく、頂いてみましょう!○●○
「ナムルクマビビンパッお膳」。クマが入っているわけでは…ナイ
こちらで人気のメニューは、やっぱりビビンパッ!まずは、こちらのお店で一番人気は「ナムルコムビビンパッソバン」。んん?ビビンパッの名前が長いですね。「ナムル」はご存知、野菜等の和え物。「コム」は動物のクマ。「ナムルを食べるクマ」というお店の名前を短くしてくっつけているんですね。ソバンは「小盤」と書き、日本語ではお膳といったところでしょうか。なのでこれは直訳すると、「ナムルクマビビンパッお膳」。
◎ナムルコムビビンパッソバン
丁寧に作られたナムルが、立派な真鍮製の器にセットされてでてきます。調味料もご飯も別の器に入っているので、ここから先は自分の好み次第!辛いものがニガテな人は、コチュジャン少なめに、ごま油はた~っぷりと。
(他では、コチュジャンが勝手に盛られすぎていることがよくあって、プチストレスだったのに今日は快適!)
味付けは控えめで、食べれば食べるほど、身体に染み渡るような、優しい味。濃い味付けの外食続きで胃がもたれ気味のときなどはきっと効果大、体が喜びそうなお味ですよ~。
最初にごま油とコチュジャンが運ばれてきます。 自分で加減ができるのが嬉しいですね!\n
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ご飯とナムルは別々に登場!
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<食べ方の一般的な例>
◎クリンコムビビンパッソバン
グリーンクマビビンパッご膳。でも“緑のクマ”って、何?!…と思ったら、火を通さないフレッシュな葉もの野菜のビビンパ!野菜を食べている~ってこのかんじ、気のせいかもしれませんが、ものすごくビタミンと栄養素をゲットできたような。
フレッシュな葉もの野菜がたっぷりのビビンパッ
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混ぜても野菜がシャキッと元気!
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◎パンチャン類
ここで見逃せないのが、パンチャン、つまり、おかず類。もちろん、ぜーんぶハルモニを中心にお店の方が手作りしていて、日々いろんな種類のパンチャンが準備されています。基本的には、お一人の場合、お店にあるパンチャンから2種(日替わり)+キムチとコンナムル(豆もやし)のスープが出ます。人数が多い場合は、テーブルに並ぶパンチャンの種類が増えるので、いろいろ味見できますヨ!たくさんのバリエーションの中から、取材日に出会えたパンチャンをご紹介しますね!
チヂミメニューの張り紙!
今回はランチのときにお店でも人気のビビンパッをご紹介しましたが、屋外のチヂミ小屋?で作られて運ばれるチヂミも人気だそう。また、お料理は、ハルモニが他のベテランスタッフさんと一緒に作っていますが、うち3つだけ、誰の手もいれずハルモニが一人で作っているメニューがあります。それは『ファンテヘジャングッ(スケトウダラのスープ、ヘジャングッは酔い覚ましとしても有名)』『モドゥンハヌスユッ(韓牛のゆで肉)』『カマスッチャシコムタン(大釜のチャさんの牛スープ)』の3つ。こちらも是非試してみたいところ!
ハルモニの大釜!
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時折、こちらでチヂミを焼いている姿がみられます^^
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お帰りには、口がさっぱりするハッカ飴をどうぞ!
いかがでしたか?美味しい本格的な韓国家庭料理を、きれいなお店で食べられるって、ありそうでなかなかないものです。しかも値段もとってもお手ごろ。ビビンパは野菜たっぷりでヘルシーなので、食べ過ぎた翌日に、身体への癒しとして頂くのもいいかも!ハルモニと、ハルモニを大事にしながら仲良さそうに働く、元気な若いスタッフの姿がとっても印象的だったこちらのお店。ファンになったナビは、取材のあとも日本からお客さんが来るたびにお連れしていますよ~^^弘大周辺にお越しの際は、ぜひぜひ食べに寄ってみてくださいね!以上、ソウルナビがお伝えしました。