トダム

こんにちは！ソウルナビです。日本人にも韓国料理人気メニューの一つである手打ちうどんのカルグクスや、ジューシーなひき肉が詰まっている大きな餃子が入ったマンドゥクッを提供するお店は沢山ありますが、豚の頭の片肉であるテジモリ・ピョニュッやタコの茹で刺身であるムノスッケ、カレイの塩辛であるカジャミシッケを扱う韓国家庭料理の店にはなかなか出会ったことがありません！今日はそんな「食堂」ではない「家庭の味」を提供し、母と娘の２人で経営する店「トダム」をご紹介したいと思います。沢山の韓国の食べ物に出会ったナビも上の３つは初めて！さっそくどんな味なのか！？確認しに訪れてみましょう～＾＾

「トダム」は地下鉄４号線・国鉄二村（イチョン）駅３－１番出口から歩いて約２分ほどで、小さな横丁を入った庶民的な韓国屋台の並びでひっそりとしたところにあります。二村（イチョン）は旅行者には国立中央博物館の最寄り駅として知られていますが、日本からの駐在員が住む場所として、別名「日本人街」とも言われるほど韓国では有名なエリアなんです。近辺には日本食材店をはじめ、日本語で対応可能な不動産屋さん、日本の味を忠実に再現したおつまみを提供している日本式居酒屋やラーメン屋など、韓国にいながら日本を感じさせてくれる場所。韓国家庭料理を提供する店「トダム」は在韓日本人はもちろん、遠い地からやってきた日本人旅行者にも我が家に帰ってきたようにくつろいて食事をしてもらえるよう、清潔な店内とオープンテラスを用意しているところがポイントでです。

カルグクスを扱うお店ならほどんどのお店が取り扱っているメニューであるスユク。もともとは熟肉（スギュッ／スギュク）と呼ばれていたのですが、なまってスユクと発音されるようになったそうです。もともと茹でた肉の総称であるのですが、一品料理としてメニューに並ぶ ものをスユクと呼ぶようになりました。「トダム」で使っているスユクのお肉は全て韓牛。オーナーが直接契約して買い付けているので、お肉と脂の部分が見事に調和していてソフトでジューシー。そのまま食べてお肉の味を感じるのもいいですが、添えられたお醤油をつけるとぐっと味わい深くなりますよ！

韓国人の酒好きさんにはたまらない一品。これを目当てにこのお店に通うお客さんも少なくないそう。焼酎はもちろんマッコリとの相性もいいらしいですよ！豚の皮、肉、柔らかい骨などをいっぺんに煮て、型に流し込んで作ったものなので、栄養価が高いそう。豚皮にはコラーゲンが沢山含まれて、子供達の成長や女性の美容にとても良いと言われています。食べると寒天状態になった豚のコラーゲンと軟骨のコリコリした部分が不思議とマッチ。こちらも専用のタレにつけて召し上がれ☆

ムノは韓国語でたこを意味し、スクフェ（スッケ）は軽くゆでて食べる料理を指します。お刺身屋さんで生のたこの刺身を注文したことはありますが、このようなたこを茹でて出されてきたのはナビの食経験の中では今日が初めて。適度な厚さと湯がき加減で、そのまま食べると淡白な味が口の中に広がります。添えられたコチュジャン（唐辛子味噌）ソースをつけて食べると味にアクセントがつくので味に飽きずに沢山食べれてしまいますヨ＾＾

ナビももちろん、日本の皆さんも大好きなメニュー、ジョンユオ。別名、魚のチヂミです。ここでは白身魚のチヂミ以外にホパ（牛の肺の部分）のチヂミ２種類を出してくれます。牛の肺？！聞くとちょっとグロテスクですよね？！食べるのに抵抗のある方はオール白身魚のチヂミに変更が可能なので遠慮なく申し出てください！作りたてのアツアツで運ばれてくるので、衣の部分が香ばしくておいしい！白身魚は淡白で食べやすく適度な塩加減なのでどんどんいけてしまいます。そして初！！ホパを試食。食べてみると特にくさみはなく、思ったより食べやすいメニューです＾＾

焼いた衣が香ばしい。

添えられたソースにつけて食べてもおいしい。

ナビ初！！ホパ（牛の肺）のチヂミ。

臭みはなく、ソースにつけて食べたら難なく食べれます。

お待たせしましました！「トダム」オーナーの自信作でもあるカルグクスの登場！！スープに使う牛肉はオーナーが直製契約した韓牛を使ってコトコト長時間煮込んでいるんです。さきほどもふれましたが、このお店の全ての料理に化学調味料を使っていないのがポイント。そして次に、麺は外注ではなくお店で作っているということ。スープはお店で作る食堂は多いけど麺まで作る食堂は最近見かけません。その日の分だけ作るので、新鮮かつ歯ごたえがあります。上には煮込んだ時に使用した牛肉と錦糸卵、ネギの３種類がのっていて、彩りも綺麗。寒い日に食べれば体が温まること間違いなしの一品です。

その日に麵打ちするのでコシがある。

調味料のタテギを入れてまた違った味で召し上がれ。