お庭で作った自家製の自然調味料と、新鮮な食材をたっぷり使った韓定食のお店!
こんにちは!ソウルナビです。韓国で昔から伝わるいろいろな料理の中でも、宮廷などで食されていた高級料理をコースで少しずつ味わえる「韓定食(ハンジョンシッ)」。今日は、お店のお庭で作った自家製の自然調味料と新鮮な素材を贅沢に使った、この韓定食が味わえるお店「プルヒャンギ」をご紹介しましょう!「プル」=草、「ヒャンギ」=香り、つまり「草の香り」というお店の名前にぴったりくるような、昔の韓国っぽさを感じられる雰囲気の「プルヒャンギ」へ、さっそく伺ってみましょう~!
地下鉄6号線「漢江鎮駅」から歩いて3分!お店の場所は、梨泰院(イテウォン)のすぐそばに位置する漢南洞(ハンナムドン)というところ。最寄り駅はイテウォン駅のすぐ隣り、地下鉄6号線ハンガンジン(漢江鎮)駅。ここからお店まで歩いてもわずか3分というアクセスの良い場所にあります。ハングルで「プルヒャンギ」と書かれた門を入くぐるとまず目に入るのが、竹と甕置き台。まるで田舎の家にお邪魔したような雰囲気!このたくさん置かれた甕の中では実際にテンジャン(韓国のお味噌)やカンジャン(醤油)、コチュジャン(唐辛子味噌)など、自家製の調味料が作られているんですョ!
韓国伝統インテリアに囲まれた店内一軒の建物がまるごとお店になった2階建ての店内。1階は座敷席が中心で、個室もあり。2階は全てテーブル席になっています。また、1階は禁煙、2階は喫煙可と分かれているので、希望があればスタッフに伝えましょう。お店の至るところには伝統工芸品がインテリアとして置かれ、また店内のBGMには伝統音楽が流れていて韓国の伝統を感じられる静かで落ち着いた雰囲気!そして、窓からは庭の草木が見えるのもグッド!
<1階>
<2階>
◆◇◆食べきれないほど!?豪華「韓定食」◆◇◆
こちらのお店では、「韓定食」とよばれるコース料理が主なメニュー。野菜や肉、魚など様々な食材を使って作られる、韓国に昔から伝わる伝統的な料理が少しずつテーブルに運ばれてきます。今日はいくつかあるコースの中から、お店で一番オススメの「プルヒャンギC」コースに出てくるお料理を一挙大公開!しちゃいましょう~!たくさんの種類のお野菜はもちろん、カルビやアワビ、大エビといった高級食材、さらにはマツタケも登場するこのコース。身体にも見た目にも嬉しくなるようなお料理がズラリ~。そして味付けも、先ほどご紹介したお店のお庭で作られる自然調味料を使った、本来の自然な味が味わえるというもの!まずはどんなお料理が出てくるのか、コースを順番にチェック!
(※コースの写真は2人前です。)
■□■プルヒャンギCコース■□■
<お粥>
季節に合わせて、その時にある食材で作られるお粥。「コースの最初にお粥!?」と思われるかもしれませんが、量はちょっぴりですョ。日本のお粥と違って具になる材料とお米を細かく混ぜ合わせて作られます。とってもなめらか!
<水キムチ>
お粥と一緒に出てくるのが水キムチ。中のお野菜だけでなく、冷たいスープ感覚でお汁もスプーンですくっていただいてくださいネ!辛さ控えめでさっぱりと上品なお味。これから出てくるコース料理の箸休めにも。
<生野菜の盛り合わせ>
季節の新鮮なお野菜をいろいろ使ったサラダ。
<タンピョンチェ(蕩平菜)>
緑豆をゼリー状に固めた「ムッ」。酢醤油でさっぱりツルツルと。
<クジョルパン(九折板)>
一つ一つ個別に味付けされて、細~く切りそろえたお野菜や乾物、錦糸卵など9種類の具を、まん中に盛り付けられた薄いクレープ状のもので包んでいただきます。色とりどりの具は見た目にもキレイで、いろんな食材をちょっとずついただけてヘルシー!韓定食を代表するともいえる料理。食べ方は後ほど詳しく紹介!
<スサム(水参)と蜂蜜>
白い花のように盛り付けられているのが「スサム(水参)」。有名な高麗人参と比べて、香りも噛み心地もマイルド。身体を温めるインサム(人参)に対して、スサムは身体の「熱」を下げる効果があるそう。また、干し柿で大きなクルミが巻かれて蜂蜜で味付けられたものも、お口にふんわりと優しい甘みが広がる珍味!
<牛肉のもち米ジョン(チヂミ)>
薄くした牛肉に、もち米で作った衣をつけて、牛肉の香りを逃がさないようにして焼いたジョン(チヂミ)。お肉の香りと、香ばしく焼き上げられたサクサク衣のハーモニーがナイスな一品!お店で特におススメする、自慢料理の一つだそうですョ!
<シンソルロ(神仙炉)>
お肉、野菜、チジミやイロイロな種類の練り物など様々な具が入った、あっさり上品なお味の鍋料理。詳しい食べ方は後ほどご紹介!
<アワビ焼き>
ゴマ油とニンニクの風味が効いた、アワビのソテー。程よい噛み応えと、アワビの風味を邪魔しないゴマ油とニンニクの香りがグー!
<カルビチム>
牛カルビを骨付きのまま柔らかくなるまで煮込んだ、お祝い料理にもよく登場するご馳走「カルビチム」!お肉にしっかり染みた、甘すぎない味付けが絶妙~。
<竹の子焼き>
竹の子の一番柔らかい穂先の部分を、竹の子の風味を生かしたままソテーしたもの。上品に盛り付けられていて「コレが竹の子!?」と思っちゃいました。
<ユッケ>
細切りにした新鮮な生の牛肉をニンニク、生姜などの薬味で和えたユッケ。全体的にニンニクがかなり効いているけれど、お肉は質の良いものを使っているな~、と感じましたョ。
<プルコギ>
牛肉を、タマネギなどのお野菜と一緒に甘辛く煮込んだプルコギはお肉が柔らかく、自然な甘みがいい感じ。
※ユッケとプルコギは、二つのうちどちらか一つを選択。
<松茸焼き>
大きめの天然松茸を厚めにスライスして、松茸の風味を損なわない薄く上品な味付けで焼き煮しています。ほおばると、ジュワっとジューシーで、松茸の香りがお口いっぱいに~!
<大海老焼き>
大きな海老を背開きにして焼き、タルタルソースをかけたもの。ソースの味がキツすぎないのがグッド。海老の身を豪快にいただける、海老好きにはたまらない一品!?
<焼きいしもち>
キレイに焼かれたクルビ(イシモチに塩をして干したもの)は一人に一匹ずつ!ふんわりと繊細な身を堪能!
<ヌルンジ(おこげスープ)>
ご飯を釜で炊いた時にできるおこげをお湯でふやかしたヌルンジは、素朴で香ばしいほっとする味わい。
《食べ方チェック!》
●クジョルパン(九折板)
真ん中に置かれた丸くて薄い皮をお皿に取り、9種類の具の中から好きなものをいくつか選んでのせます。皮でクルっと具を巻いて、白いソースに付けてどうぞ~!ソースはほんの少し酸味のする、クリーミーで上品なお味。具をたくさん入れすぎると上手に巻けないので、お箸でほんのちょこっとずつつまむくらいの量がいいかも。組み合わせで微妙に変わる味を楽しんで下さいネ!
●シンソルロ(神仙炉)
シンソルロは、テーブルに運ばれてきてからお鍋を火にかけて、温めてからいただきます。食べ頃になったら小鉢に盛り付けるところまでは全てスタッフがしてくださるので、出来上がるまで他のお料理をいただきながらお待ちください!お鍋の中央から火柱がボウボウと燃え上がるのも面白いですョ^^ 塩味は薄めですが、たくさん入ったいろんな種類の具から染み出たスープがしみじみとした、不思議なお鍋。
●ユッケ
全体を軽く混ぜてからいただきます。添えられた梨と一緒にいただいても自然な甘みがアクセントに。もともと薬味として細かく切ったニンニクも入っているけれど、ニンニク好きの方はさらにスライスしたものと一緒にいただいても。キレイに盛り付けられたユッケを崩すのは勿体ないような気もするけれど、ここは韓国式の食べ方に従って、思い切って混ぜ混ぜしてからいただきましょう~!
15種類以上ものお料理をいただいて、最後には、おこげだけどご飯ものっぽいものもいただいて・・・これでコースは終わりかな・・・と思ったみなさん!まだまだこれから、「ご飯もの」が続くんですよ~~!しかも、ご飯とテンジャンチゲ(韓国式お味噌汁)に付いてくるのは9種類のおかず!いやあ~、ナビのような平民(!?)には、これだけで一食分のご飯として十分ですっ!^^;と、思ってしまうくらいの充実ぶり!自家製のテンジャン(お味噌)で作られたテンジャンチゲは素朴でどことなく懐かしいお味で、オカズもこれまた素材の鮮度や一つ一つの味付けにこだわりが感じられます。お腹いっぱいでも、ぜひちょっとずつ食べてみて!さらに、これに果物やお菓子のデザートもつきます!
そして9種類のおかず!
◆◆他にこんなお料理も◆◆
メニューには、コースの他に追加で注文できる単品メニューもあり!中でも、「きのこと豆腐焼き」は料理長のおすすめだそう。カリカリの油揚げのようになった豆腐にサンドされた中身が一見、肉そぼろのように見えるのはキノコで作られたもの。また、上で紹介したCコース以外のコースに出てくる「三色チヂミ」も、もっちりしていて美味!でしたョ。
◇◇◇おもてなし上手のスタッフたち!◇◇◇
伝統インテリアがステキな静かで落ち着いた環境に、新鮮素材と自家製の天然調味料で作られた豪華な料理の数々。こちらのお店でそんなお食事タイムをより一層楽しいものにしてくれるのは、親切なスタッフたち!キレイな韓国の伝統衣装を着たスタッフの方々が料理を運んできてくれたり、食べ方を教えてくれたりするので、雰囲気も一層アップ!
食材の食感と新鮮でさっぱりとした味が楽しめる「プルヒャンギ」。まさにこれは調理人の腕と真心が作り出す「プルヒャンギ」独特の味。それから韓国的なインテリアと庭園の風景がまた料理の味をぐ~んと引き立ててくれます。こんなステキな雰囲気でいろいろな韓国伝統料理を少しずつ、お腹いっぱいに味わえる「プルヒャンギ」で、ぜひお店自慢の韓定食を味わってみてくださいネ!以上、ソウルナビでした。