バルコンヤン / 鉢盂供養

こんにちは、ソウルナビです。韓国料理といえば色が赤い、唐辛子やにんにくなど刺激の強い香辛料をたくさん使っている、などのイメージを持つ方が多いと思いますが実は、素材の味を生かしたやさしい味付けの辛くないものもたくさんあるんです。仏教の戒律に基づき動物性の食材を避け、野菜や豆類を使って調理した精進料理もそのうちひとつ。ヘルシーで食べやすいと人気を集めています。今日は、韓国でも有名なお寺「曹渓寺（チョゲサ）」に代表される仏教の一派、大韓仏教曹渓宗がプロデュースする精進料理のレストラン「バルコンヤン / 鉢盂供養」をご紹介します。こちらは2010年１月のオープン以来、心も体もほっとでき、やさしい味の精進料理が食べられるお店として外国人観光客にも親しまれてきましたが、2016年１月にリニューアルオープン！それでは、さっそく生まれ変わったお店に行ってみましょう～

広報館の様子		５階お店の入口

お店のカウンター		精進料理などの資料
個室が並びます		個室にはそれぞれ山の名前が

メニューはシンプルに４種類！

メニューは「ソン（善）シッ」「ウォン（願）シッ」「ヒ（喜）シッ」「マウム（心）シッ」の４種類。前菜からデザートまで、料理が少しずつ出てくるコース料理となっていて、マウムシッを除き、すべてランチでもディナーでも注文でき、マウムシッだけディナータイムのみ注文が可能。コースは基本的に３日前までの予約制となっています（ただ状況によっては当日の対応でも可能の場合もあるとか、お店に要確認）。料理は野菜を中心としたメニューで肉類などは一切使わず、お寺で手作りした調味料で味付けしています。五辛菜（ネギ、ニンニク、ニラ、ホンゴなど、他の場合も）を避け、刺激の強い香辛料や調味料を使わないのが基本。「辛・酸・甘・苦・渋・塩」の６つの味をバランスよく、やさしい中にもほんの少しスパイスの効いた、日本の精進料理とはまた違う味を楽しむことができます。ちなみに料理内容は季節ごと、だいたい３ヶ月に１度変わります。

梨の形の器に入った梨の昆布巻き		大根のトンチミとキビのお粥		和え物をのせた豆腐など
いろいろな食感が楽しめるタンミ		レンコンと餅の炒め物		揚げしいたけのコチュジャン和え
エゴマのスープの具はごぼう		ズッキーニと緑豆のジョン		スンソはお坊さんが好きな麺料理
ニンニク不使用のキムチに似たもの		ユミは食事類		蓮の葉ごはん
キムチやナムル		韓国風味噌汁は具だくさん		イッカシムという食後のあまいもの
キキョウの根を糖液で煮詰めたお菓子		粟のお菓子も		蓮の葉のお茶

こちらで主に使われている器は、バル（鉢盂）と呼ばれるお坊さんが使う黒い漆塗りのもの。漆器で有名な全羅北道（チョルラプット）は南原（ナムウォン）の名人が作ったものなんだとか。お店の名前の「鉢盂供養」も、お坊さんが食べる食事のことを指し、食べ物を無駄にしないように、必要な分だけを食べる修行を意味しています。野菜の切り方の細部にまで心がこもったこちらの精進料理は食べ進めていくと心が落ち着いてきて、おなかいっぱい食べても体が軽くなるような気分に！皆さんも是非一度お試しください。以上、曹渓寺の前にある｢バルコンヤン／鉢盂供養｣からソウルナビがお伝えしました！