ポグリプテチゲ ＆ ヤンジェギセンテタン

◆◇◆夜中でも活気で溢れている東大門ショッピングビルエリアの裏側に位置◆◇◆

地下鉄トンデムンヨクサムンファコンウォン（東大門歴史文化公園）駅１番出口から徒歩12分、ファッションビル裏手の静かな場所に位置するこちら。東大門市場といえば明洞（ミョンドン）と同じくらいソウルでは有名な観光地ですが、昼だけでなく深夜までファッションモールが営業し、時間を気にすることなく買い物を楽しめるのが特徴。だから２４時間営業の食堂も多く、東大門市場に用事がある方だけでなく、短期間の旅でタイトスケジュールのため食事の時間の確保が難しい旅行者にとっても便利な街。朝の暗い時間でも店頭に灯される昔ながらの丸い電灯が訪れる客を温かく迎えています。

江南（カンナム）のように高級感はないけれど、２４時間営業ということもあり、芸能人やメディア関係者がよく訪れるこちら。入口には食事を楽しんでいった芸能人のサインや写真が飾られているので、ちらっとチェックしてみるのもいいかも。

◆◇◆お鍋の前においしいパンチャン（おかず）とこんもりボールに入った黒米ごはん◆◇◆

韓国のほとんどの食堂では注文するとまずパンチャン（おかず）が出てきます。こちらのお店のパンチャンは５種類。さらにボリュームも多め。もっと食べたい時はリクエストすればお替わりを持ってきてくれます。ごはんはフタのついた器でなく大きなボールによそって運ばれてきます。ちなみにご飯は白飯ではなく、鉄分やカルシウムが豊富に含まれる黒米（フクミ）を混ざっています。これも昔ながらの懐かしい韓国食堂のご飯！

◆◇◆人気メニュー、プデチゲ◆◇◆

メウンタンやカルビタンなどの鍋メニューもありますが、やっぱり人気はプデチゲ！

■プデチゲ
寒い日には体が温まり、スパムやハムがいいダシになる、お店の名前にもある人気メニュー、プデチゲ。プデチゲとは朝鮮戦争後の物資不足の時代、米軍から流出したソーセージやハムで鍋を作ったことから始まったとされる鍋料理のひとつ。キムチ、インスタントラーメン、トッ（韓国の餅）、豆腐、野菜などいろんなものを入れ、煮て食べるので健康にもよく、満腹感も得られるので特に若い男性に人気のメニュー。日本の寄せ鍋なら少し煮込んだら食べごろだけど、韓国の鍋は時間を惜しまずじっくりとグツグツ煮込むのがおいしさのコツ。スープが減ってきたら「ユクスジュセヨ（スープください）」といえば追加してくれます。

いい具合に煮込まったら食べごろ。そしてプデチゲといえばラーメン！このスープで食べるラーメンの味はまた格別！追加でラーメンを注文すると袋のまま持ってきてくれます。開封して鍋に入れ、スープをかけてさらに煮込みましょう。ラーメンが水分を吸い取ってしまうので、さらにスープを足すとおいしくいただけます。

◆◇◆ブデチゲの新しいエンディングスタイル◆◇◆

具やスープを各自のボウルに入れ、ごはんと混ぜて食べるプデチゲ。でも新しいブデチゲのエンディングスタイルもあるんです。それはごはんを食べずに先にラーメンや具を食べ、スープを適量に残し、最後に各自ボウルの中にあるごはんをお鍋の中に入れ、煮込む食べ方。辛さをマイルドにしたい場合はチーズも入れちゃいましょう。長時間煮込まれてやわらかくなった具と、おいしいエキスが出たスープでごはんに味がつき、おいしいプデチゲチュッ（おかゆ）の完成！