あの手作りチョコレート専門店が10年ぶりにソウルにカムバック!
こんにちは!ソウルナビです。今日は、忠清道(チュンジョンド)の清州(チョンジュ)に本店を置く韓国発の手作りチョコレート専門店「本情 / ポンジョン」をご紹介しましょう。このお店の名前を聞いてピン!ときた方は長~くナビをご覧いただいている方か、あるいは清州に住んでいる方!というのも、こちらのお店は1999年清州にオープンし、清州では知らない人はいない、お土産や贈り物として一度はもらったことがある、というほど有名なお店。そして2004年、ソウルの仁寺洞に2号店をオープン!そのお店をナビでも紹介したのですが、その頃はまだ韓国で手作りチョコレートのお店がめずらしく、韓国の特産品である高麗人参や紅参を使ったトリュフ型のチョコを韓国伝統の保存容器であるオンギに入れて販売するというコンセプトも珍しく、話題になりました。しかし残念ながらいつの間にかお店は消えてしまったのですが、このたび約10年ぶりにソウルにカムバック、南大門市場にお店をオープン!見つけたとたん、なつかしさのあまり思わずお店に入ってしまったナビ。それではさっそく、いってみよ!
南大門のかばん屋さん、新たな第一歩!
「本情/ポンジョン」の南大門店は今年(2015年)1月にオープン。場所は新世界百貨店の横にあるかばん屋さんの並び。思ったよりもとてもこじんまりとしたお店で、なぜココに?実はオーナーはこの場所で30年以上かばん屋さんを営んできた方。しかしここ数年、売り上げが落ちていくことを痛感し、別の事業を模索していたところ、知り合いを通して「本情」の社長さんに出会ったとか。そこで最近の韓国のチョコレートブームにのり、ここにチョコレートカフェを出したいとダメモトでお願いしてみたら、社長さんも喜んでソウルに店舗を出すことを許してくれたそう。写真は左のお2人がオーナー夫妻、右端はお店のバリスタで奥さんの弟さん。かばん屋さん時代に日本からのお客さんが多かったので、日本語ももちろんOK!
清州の本店ではチョコのほかにケーキやパンなどのベーカリーも取り扱っていますが、こちら南大門店はおみやげ用のチョコレートの販売とスタンドカフェがドッキングしたタイプ。以前の仁寺洞店はティースペースがありましたが、こちらは座れる長椅子があるだけで、ゆっくりできるスペースはなく、基本的にテイクアウトのみ。両側の壁に商品がずらずらっと並び、中央奥はケーキとカウンターがあります。
<2004年、仁寺店の様子はこちら>
さっそく、ボンジョン自慢のチョコレートをご紹介しましょう!
「本情」といえば、やっぱり高麗人参や紅参、青梅、緑茶など韓国の食材を使った手作りチョコレートがウリ!特にこちらでは使用する食材にもこだわっています。人参チョコは高麗人参の名産地として有名な錦山(クムサン)の高麗人参を使用し、青梅チョコは毎年梅花祭りが行われる光陽(クァンヤン)の梅を使ったジャムをたっぷり入れ、緑茶チョコは済州島の緑茶博物館を運営するオソルロッのお茶っ葉を使用するなど、韓国の特産品とチョコレートをミックスさせた韓国らしいチョコレート、が「本情」の手作りチョコの特徴。それぞれ素材の味と香りを生かしつつ、チョコレートとのバランスも考えた品なんです。チョコレートはそれぞれ一つから購入可能。
●人参/紅参/緑茶/青梅チョコレート
人参チョコには周りを人参パウダーでコーティングしたものと、チョコレートの中に人参の生果が入ったものの2タイプあります。高麗人参の香りはもちろんするけれど、少しビターなチョコレートと合わさりまろやか&高貴な香りに。また、紅参チョコレートはダークチョコのほろ苦さと紅参パウダーがミックスした高級感あふれるチョコ。ほんのりグリーンががったパウダーが掛かったチョコが緑茶チョコで、緑茶の葉っぱを細かいパウダー状にしてホワイトチョコレートに配合しています。青梅チョコは青梅の果肉をそのまま練りこんだジャムがたっぷり入ったダークチョコレートベース。青梅の酸味とチョコレートの甘味がマッチ♪
●トリュフチョコレート
スイスとフランスのチョコレート原料を使って作られたトリュフチョコ。ホワイト、ミルク、ダークの3種類。
●プラリベルプラリネチョコ
いろんな味が楽しめるプラリベルプラリネチョコレート!見た目もカワイイ。
おみやげにぴったりなオンギ入り!
チョコレートは一つずつでも販売していますが、箱入り、オンギ(素焼きの壺)入りもあります。若干重さがあっても韓国らしいおみやげを探しているときにぴったりなのがこのオンギ入りのタイプ。オンギとは韓国に昔から伝わる壺で、キムチや調味料の貯蔵容器として家庭で使われていたもの。最近はずいぶん見かけなくなったオンギをチョコレートの入れ物とした発想が斬新!中身のチョコレートを食べてしまっても、入れ物はそのまま花瓶や調味料入れ、ピクルスやキムチ入れとして再利用してもぴったり。ちなみに、こちらのオンギは工場で大量生産しているものではなく、韓国の職人さんの手作り。そのため一つ一つ色味や形が少しずつ違うんです。オンギ入りは1つ(小)から3つセット(大)もあり、中のチョコレートの種類によって値段も違います。くわしくはお店で確認してくださいね。
ちなみにこちらは箱入り!
その他のメニューをチェック!
手作りチョコラテやティー、パッピンスも!コーヒーのほかドリンクメニューもいろいろ揃っています。中でもオススメは「本情」のチョコレートをベースにしたチョコラテ!そのほかには人参、紅参、緑茶など、チョコレートと同じく韓国らしい味のラインナップ♪ またティーメニューもいくつかあり、紅茶、ハーブティー、ゆず茶などのほか、ミルクティーも種類がいろいろ。中でも高麗人参&蜂蜜入りミルクティーなんて、「本情」らしいメニューも!またアイスメニューはシェイクと夏メニューのパッピンスがあり。夏の暑い日など市場めぐりの前や後のアイスデザートにも良いかも。また今後はサラリーマンや外国人観光客のために、朝軽く食べられるサンドイッチなども販売する予定もあるとか。朝、小腹が空いたときにちらっと寄ってみてもいいかも。
地元の人に人気の板チョコやクッキーなど
地元の人が自分用にと買っていくのが量も多くてたっぷり食べられる板チョコ!ミルク、抹茶、ホワイト、ダークチョコとあり、価格もお手ごろ。そのほか、オレンジクッキーやチョコチップクッキーなどもあるので、コーヒーのお供にどうぞ。
いかがでしたか?ナビが通りすがりにお店を見つけたとき、以前、仁寺洞店を取材したときの社長さんがたまたまいらっしゃったのです。ほとんど変わってらっしゃなかった社長さん、話しているうちにナビのこともちゃんと思い出してくれました!社長さんも、かばん屋さんから新しい一歩を踏み出した南大門店のオーナーもファイティング!そして初めて「本情」を知った方も、懐かしいと思われた方も、南大門に復活したお店を是非訪れてみてくださいね。以上、「本情/ポンジョン」南大門店からソウルナビでした!
<価格表>
チョコレート:一つ1600ウォン~
(箱入り15,000ウォン~/オンギ入り33,000ウォン~)
板チョコ:3500ウォン(100g)