一人カムジャタンもOK!創業50年以上、豚の背骨肉とじゃがいもとネギのシンプルカムジャタン!
こんにちは!ソウルナビです。皆さんはカムジャタンってご存知ですか?カムジャタンとは豚の背骨肉と丸ごとじゃがいもがゴロゴロ入った豪快な鍋料理で、旅行に来たら必ず食べておきたい韓国グルメのひとつ!骨についたお肉とホクホクのじゃがいも、よーく煮込まれたコクのあるスープが魅力の料理です。今日はそんなカムジャタン一筋約50年、南山のふもとにある厚岩洞(フアムドン)で古くから親しまれてきたお店「イルミチブ」をご紹介します。見た目はとってもシンプルなのに、一口食べるとその味の深さにはまってしまい、きっとまたお店に行きたくなってしまうはず!では、さっそくお店に行ってみましょう~
お店はソウル駅のお隣スクテイック駅の近く
お店はソウル駅から1つお隣りの駅、地下鉄4号線スクテイック(淑大入口)駅から徒歩約8分。フアムキル(厚岩通り)と呼ばれる小さな通り沿いにお店があります。ハングルだけが書かれた外観、中の様子が見えない・・・外にはドアをちょっと開けにくいオーラが漂っていますがご安心ください、えいっとドアを開けたら人懐っこいおばちゃんたちが出迎えてくれます!お店がいつ創業したかはオーナーもよく覚えていないとのことですが50年以上は確か。それだけ長い間変わらない味を守ってきた自信はたっぷり!
お店は年季の入ったインテリアなど、いかにも「地元の食堂」のたたずまい。1階にテーブル席が30ほど、2階に座敷席が50ほどあり、いつも地元の人たちでにぎわっています。飾らない庶民的な雰囲気を楽しむのにぴったり!
いよいよカムジャタン登場
お店のメニューはカムジャタンとカムジャタンペッパン、この2つがメイン。カムジャタンは小・中・大と3つサイズがあり、人数に合わせて鍋の大きさを選びます。だいたい小が2人前、中が3人前、大は4~5人前。テーブルに卓上コンロを置いてぐつぐつと煮ながらわいわいとシェアして食べます。こちらではすぐそのまま食べられる状態でカムジャタンが出てきますが、スープを具にかけながらアツアツを食べるといいかも。またペッパンとはごはんとおかずがついた定食のこと。一人分のカムジャタンがスープ用の壷(トゥッペギ)の器に入って出てきます。一人で訪れてもペッパンを頼んでカムジャタンが食べられるのは嬉しい。ランチタイムは多くの人がカムジャタンペッパンを注文しています。
上から見たところ、ネギたっぷり!
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季節のキムチとカクトゥギ、にんにくに唐辛子がつきます
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■カムジャタン(大サイズ)
鍋は一見小ぶり?ながら深さが15センチくらいあり、ボリュームいっぱい!一般的にカムジャタンは、豚背肉の臭みを消すためにケンニプ(エゴマの葉)やトゥルケカル(すったエゴマの粉)、そしてスープが真っ赤になるほどの唐辛子粉が使われていますが、こちらのカムジャタンのトッピングはネギだけで、スープの色は赤みの少ない澄んだ茶色。肉がたくさんついた質のいい豚の骨付き肉を選び、1~2時間置いてよく血を抜き、それから臭みが出ないようにうまく煮ること、作るときの秘密はこれだけなんですって。
背骨肉と丸ごとじゃがいものみのシンプル鍋、そのままはふはふいただきます!スープは澄んでいて深みがあり、控えめな辛さ。骨には肉がたくさんついていてなかなか食べ応えがあり。
からし醤油をちょっとつけて食べるのもオススメ。地元の人のように皿に背骨肉を置き、手で骨を切り離し、間にある肉を食べてみるのも良し
しめはラーメンと焼き飯で!
こちらではスープがなくなると、トゥッペギひとつ分のスープを鍋に入れてもらえます。スープはお肉のうまみがたっぷり。いくらでも飲めてしまいそう!そうして背骨肉を思う存分いただいたら、お次はなんとラミョン(ラーメン)!インスタントのラミョンでスープも麺も楽しむのがこちらのスタイル。カムジャタンのうまみたっぷりのスープと麺がよく合い、お腹がいっぱいでもなぜかするする入ってしまいます。
そしてカムジャタンのシメは焼き飯。ご飯、海苔、キムチの汁、ネギ、ゴマ油などを鍋に入れ、一緒に炒めます。キムチの汁は炒めているうちに甘味が出て、コクのあるカムジャタンのスープと相性も抜群!海苔とごま油の香ばしさでスプーンが止まらなくなるかも!
(真ん中の方がオーナーです)
いかがでしたか?ナビがお店を訪れた時、昼からソジュ(焼酎)を飲みながらカムジャペッパンを食べるおじさんや雑談を楽しみながら食べるサラリーマンのグループ、骨の間の肉をホジホジしている女性グループとさまざまなお客さんが来ていました。お昼はあっと言う間に1階のテーブル席が埋まり、2階のお座敷席にもお客さんが上がっていくほど。肉の食べ方やカムジャタンのおいしい食べ方をジェスチャー付きで教えてくれるオーナーはとてもフレンドリー(もちろん忙しいときは別)!庶民的な雰囲気の中で、皆さんもお肉をホジホジしてみませんか?以上、厚岩洞にある「イルミチブ」からソウルナビがお伝えしました。