牡蠣料理がずらりと揃った、まさに牡蠣の村!
こんにちは!ソウルナビです。海に囲まれて海産物がたくさんとれる韓国には、季節ごとに美味しい旬のシーフードもいっぱい。今日はそんな海鮮グルメの中でも冬が旬の牡蠣を使った料理がいろいろ味わえる牡蠣料理専門店「クルマウル・ナクチチョン」をご紹介します。このクルマウルという名前は「牡蠣の村」という意味!名前だけでも牡蠣がたくさんいただけそうじゃありませんか!?日本でも牡蠣は特に冬のあいだにたくさん食べられる食材ですが、実は牡蠣の消費量は日本よりも韓国のほうが多いとか。実際、韓国でも牡蠣が好きな人も多く、牡蠣を使ったさまざまな料理があります。こちらはそんな韓国式の牡蠣料理がたくさん揃った、しかもリーズナブルなので気軽に行ける、現地の人にも人気のお店!それでは、さっそくご案内しましょう!
高速バスターミナルの地下食堂街にあるお店をご紹介!
「クルマウル・ナクチチョン」は、ソウルやその周辺の京畿道を中心に全国各地に支店のあるチェーン店。こちらはソウル高速バスターミナルの中、釜山や大邱など慶尚道方面に向かうバスが発着する京釜線ターミナルの地下にあります。この京釜線ターミナル地下には食べ物屋さんが集まった食堂街があり、「クルマウル・ナクチチョン」もこの食堂街の真ん中辺りに位置しています。高速バスターミナルは地下鉄3・7・9号線コソットミノル(高速ターミナル)駅と連結し、アクセスはとっても便利。地下鉄駅から高速バスターミナルの京釜線ターミナル方面に向かって進むと、すぐに目の前に地下食堂街が見えます。お店は食堂がずらりと並ぶ通りの角にあり、黒っぽい外観が特徴なので、すぐわかるはず!
牡蠣の季節には常に行列!?
支店もいくつかがあり、有名店とまではいかなくても牡蠣好きの間では牡蠣料理専門食堂として現地ではそこそこ知られている「クルマウル・ナクチチョン」。でもこちら高速ターミナル店は特にお客さんが多く、牡蠣の季節には行列ができることも。その行列はランチや夕食などご飯タイムはもちろん、それ以外の時間でも見られることも!だからお店の中もいつもお客さんでいっぱい。高速バスターミナルの中にあり行き来する人が多いというのもあるかもしれませんが、やっぱり美味しくて気軽に牡蠣料理が食べられるから特に人気の支店なのかも。ちなみに客の回転は早いので、並んでもそんなに待たなくてはいけないことはなく、意外とすぐにお店に入ることができます。
店内はテーブル席が中心で、端っこのほうには小上がりになった座敷席もあり。1人で食べているお客さんも結構見られます。
牡蠣のメニューがいっぱい!
(※写真のメニュー表は2016年1月の取材時のものです。)
冒頭でもご紹介したように、いろんな韓国式の牡蠣料理が勢揃いするこちらのメニュー。牡蠣クッパ、牡蠣ビビンバ、牡蠣スンドゥブ、牡蠣入り餅スープなどといった1人用の食事メニューから、牡蠣の天ぷら、牡蠣チヂミ、生牡蠣など数人で一緒にいただくことができ、さらにおつまみにもなりそうな一品料理まで、その種類は本当にいろいろ。中でもこちらのお店で一番の人気なのがメセンイという海藻が入った牡蠣クッパ、メセンイ・クルクッパッ。メセンイも冬が旬の食材で、冬はほとんどのお客さんがメセンイ・クルクッパッを注文しているといってもいいくらい。その他に牡蠣入り石焼きビビンバであるトゥッペギ・クルパッをはじめ、サイドメニューの牡蠣のチヂミ(クルジョン)などもよく出るよう。
それではこれら人気のメニューを中心にお料理をくわしくチェック!
★★まずは付け合せのおかずから!
メイン料理のほかにキムチなどの付け合わせが無料で出てくる韓国の食堂。こちらでは、どのメニューを注文しても、まず白菜キムチと生の丸ごと青唐辛子が出てきます。青唐辛子はサムジャン(味付け味噌)をつけていただきましょう。とっても辛いことがあるので少しずつかじってみるのがいいかも。また、各テーブルにはカットゥギ(角切り大根キムチ)とカッキムチ(芥子菜キムチ)の入った壷が置かれています。これは各自お皿にとっていただきます。カッキムチは芥子菜の爽やかな風味とほろ苦さがおいしく、ナビ的におススメ!カットゥギは牡蠣クッパによく合います。
付け合せはこのように出てきます
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カットゥギとカッキムチの壷
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■■メセンイ・クルクッパッ■■
こちらが人気ナンバーワン、メセンイ入りの牡蠣クッパ!メセンイとは日本語ではカプサアオノリというとっても細い海藻で、韓国では鉄分、カルシウム、ヨードなどのミネラルを豊富に含む健康食としても知られています。このメセンイがたっぷり入ったクッパは見た目にも体に良さそう!?牡蠣のダシがきいたスープに、メセンイのほのかな磯の香りがとてもいいカンジ。冬の海の恵みを感じられる滋味深い一品です。ただ、テーブルに出されるときは器のトゥッペギ(石鍋)がとっても熱いので気をつけましょう。一緒に出てくる小皿にとっていただくと食べる時の熱さが緩和されます。ちなみにメセンイ入りじゃない牡蠣クッパもあるので、メセンイにどうしても抵抗があるという方は普通の牡蠣クッパでもOK。
■■トゥッペギ・クルパッ■■
トゥッペギと呼ばれる石鍋に入ったクルパッ、つまり牡蠣ご飯。石鍋は熱々に熱されていて、全体を混ぜてからいただくので、ある意味牡蠣の石焼きビビンバともいえます。豆もやしスープ付き。テーブルに運ばれて来るときはネギや海苔、トビコなどたっぷりのトッピングしか見えないけれど、混ぜ混ぜすると中には牡蠣がゴロゴロ。ご飯は雑穀米だし豆もやしもはいっているし、こちらも栄養満点!?一緒に出てくる醤油ダレを少しかけてから混ぜましょう。この醤油ダレはちょっとピリ辛味。牡蠣のダシとごま油の香り、そしてトッピングのトビコや海苔などが絶妙にマッチ!石鍋で焼かれたおこげも楽しめます。
■■クルスンドゥブ■■
日本人にも人気の韓国料理、スンドゥブチゲ!固める前の柔らかい豆腐、スンドゥブ(純豆腐)の辛いスープで具にはいろんなものが使われますが、牡蠣は代表的な具。相性の良い牡蠣とスンドゥブのコンビネーションを牡蠣専門店でいかが!?
■■クルジョン■■
牡蠣を野菜と一緒に一口サイズに焼いた人気のメニュー、牡蠣のチヂミ。数人で食べる時のサイドメニューとしても、またおつまみとしても良いメニュー。火を通しすぎていない牡蠣がクリーミーでおいしい!量は結構ありますが、軽い食感でどんどん食べられちゃいます。醤油ダレにつけてからどうぞ!
いろんな韓国式の牡蠣料理が味わえる「クルマウル・ナクチチョン」。ちなみに店名の「ナクチチョン」の方は「テナガダコ村」という意味。ナクチ(テナガダコ)も韓国でよく食べられる海産物の一つで、こちらでもナクチ料理が楽しめます。またお店の方にうかがったところ、生の牡蠣が使われるのは10月末頃から4月末頃まで。それ以外の時期には冷凍の牡蠣が使われるそう。せっかくだから牡蠣メニューは牡蠣が旬の季節にいただきたいけれど、それ以外の季節にも牡蠣のメニューはあるし、韓国でポピュラーなナクチ料理を味わってみるのもいいかも。牡蠣好きの皆さん、韓国で牡蠣が食べたい!という時、お値段もリーズナブルで気軽に行ける「クルマウル・ナクチチョン」はいかがですか?以上、高速ターミナル地下食堂街からソウルナビがお伝えしました!