半透明でちょっととろみのあるスープが絶品!乙支路3街駅近くにある参鶏湯の隠れた名店
こんにちは!ソウルナビです。小さめの若鶏に、もち米となつめ、ニンニク、高麗人参など体に良い食材を詰め込んで、丸ごと煮込んだ
参鶏湯(サムゲタン)。熱々のお鍋に鶏が丸々入ったビジュアルは豪快で、漢方も入っているから、いかにも韓国料理!といったイメージの料理ではないでしょうか!?でも、ぎゅっと煮詰められた食材の自然なうまみを感じられるそのお味はやさしく、現地では子供からお年寄りまで広く好まれているのはもちろん、外国からの観光客にも人気の料理です。また体に良い食べ物としても知られ、ちょっと疲れているな~と感じる時や、夏バテ防止のため暑い夏にもいただく代表的なスタミナ料理でもあります。ソウルにもこの参鶏湯の専門店はたくさんあり、外国人観光客もたくさん訪れるほどの有名店もいくつかありますが、今日は現地で参鶏湯の名店としてひそかに知られるお店「ソウル参鶏湯」をご紹介しましょう。こちらの参鶏湯は、なんといってもスープが絶品。漢方も一緒にじっくり煮込んだ半透明で少しとろみのあるスープは、ひと口飲むと体の奥まで参鶏湯パワーがすっと染み込んでいくように感じられるはず!?それではさっそく、お店へご案内しましょう~!
地下鉄ウルチロサムガ駅から徒歩約3分、明洞からも歩いてすぐ!
お店の場所は、地下鉄2・3号線ウルチロサムガ(乙支路3街)駅から歩いて3分ほどのところ。それほど大きくない交差点の角に建つ建物の2~3階にあります。「参鶏湯」と大きく漢字で書かれた看板も出ているから見つけやすいはず。お店専用の階段を上がると、すぐにお店の入口があります。ちなみにこの辺りは、ソウル中心部の繁華街で観光客にも人気の街、
明洞(ミョンドン)からもすぐ近く。明洞からは歩いて10分ほどで来ることができます。周辺は観光地でもある明洞とは違って、現地の人が普通に生活している街。そんなソウルのフツーの街の雰囲気を感じながら歩いていくのも楽しそう。
お店に入るとテーブル席の並んだホールが。古くもなく新しくもなく、シンプルで飾り気はないけれど、清潔感はばっちりです。
また2階の奥には4人くらいまで座れる個室になった座敷席も2つあり。さらに3階にも座っていただける団体のお客さん用の席があり、こちらでは30~40人くらいまで座れるそう。
契約農家から仕入れるウンチュとよばれる雄の若鶏と、高麗人参、黄耆(オウギ)、針桐をはじめとする12種類もの漢方を3時間以上煮込んだスープで作られる、こちらがお店自慢の参鶏湯!ウンチュは生後50日ほどの雄の若鶏で、肉質が柔らかく参鶏湯の食材として好まれる鶏だそう。もちろん、国産の新鮮な鶏を使っています。
付け合わせはカットゥギ(大根の角切りキムチ)と青菜のキムチに、生ニンニク。キムチはどちらも辛さ控えめでさっぱりとしています。ニンニクは赤いコチュジャン(唐辛子味噌)のソースをつけていただきます。でも、なぜか参鶏湯屋さんのニンニクはとーっても辛いことが多いのでご注意を!食べる場合はほんのちょっとずつかじってみてください。また小さなおちょこに入った高麗人参酒も出てきます。お酒が大丈夫なら、景気付けにぐいっと一杯どうぞ!身体が温まる感じがしますよ。さらに、2人以上のテーブルにはサービスで砂肝のピリ辛炒めも付いてきます!
テーブルには参鶏湯に味付けをする塩とコショウがありますが、こちらの参鶏湯はもともと塩味がついているのでそのままでも。足りない場合は追加しましょう。一緒に出てくる小皿に塩コショウをちょっとだけ作って、鶏に付けてもいただきます。またビニール袋のかかった銀の容器は鶏の骨入れに。
参鶏湯はよく煮込まれていて、お肉はホロホロ。お肉が骨からほろっとすぐに外れます。またスープは半透明でとろみがあり、すっきりしているのにコクがある深い味わい。さきほどもご紹介したように、12種類もの漢方を煮たスープですが、漢方臭さはほとんど感じられません。
参鶏湯はまずは鶏を小皿にとっていただいたあと、鶏の中に入っていたもち米をおかゆのようにしていただきます。鶏は塩コショウをちょっとだけつけたり、キムチと一緒にいただいたりすると味が変わって飽きずにいただけますよ!
そのほかの人気メニュー
■■チョンボッサムゲタン(あわび参鶏湯)
こちらの参鶏湯メニューは3種類。さきほどご紹介した普通の参鶏湯と、烏骨鶏の参鶏湯、それからこちらアワビ入りの参鶏湯!韓国ではアワビというと身体に良い滋養食材と考えられていて、アワビ入りの参鶏湯は超スタミナ保養食!?といった感じです。お値段はちょっとしますが、殻付きの大きめアワビがまるまる2個も入っている、とても贅沢な参鶏湯。栄養価が高いだけじゃなく、もちろんアワビ好きの方にはたまらない一品なのではないでしょうか!?ちなみにアワビは鶏の下に隠れて運ばれてきます。写真はアワビがよく見えるように、ナビが鶏の上にのせてみたものです~
一見フツーの参鶏湯ですが・・・
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鶏の下には大きめのアワビが2個も!
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■■チョンギグイトンタッ(電気丸焼き鶏)参鶏湯専門店のサイドメニューとして定番なのは
鶏のチョンギグイ(電気焼き)。鶏をまるごと電気の熱でまんべんなく焼いた、韓国ではちょっと昔懐かしいローストチキンです。じっくりと焼きあげられたチキンは余分な脂が落ちて、皮はパリパリ。身はちょっとパサパサしてると言えなくもないですが、特に皮の部分が美味しいのがチョンギグイです。数人で食べに行ったらみんなでつつくサイドメニューとして、またがっつり食べるときは参鶏湯の前のお酒のおつまみとしてぴったりのメニュー。付け合わせには、韓国でローストチキンやフライドチキンのお供として定番の、角切り大根のピクルス(酢漬け?)も出てきます。
■■インサムジュ(高麗人参酒)
参鶏湯専門店のお酒といえば、インサムジュ!高麗人参を漬けたお酒です。参鶏湯を注文してもちょっとひと口だけ出てきますが、もっと飲みたい方のためにインサムジュのメニューもあり。お店で直接漬けたものだからか、お値段もリーズナブルです。度数は高めだけど、身体を温める体に良いお酒として飲まれるインサムジュ。現地で参鶏湯と一緒にお酒を飲むなら、いつものビールや焼酎ではなく、インサムジュに挑戦してみるのはいかが!?ちなみにナビは大好きです^^
いかがでしたか?こちらはガイドブックにたびたび登場するお店でもなければ、現地でもそれほど有名というわけではないお店。でも、参鶏湯の美味しいお店として、知る人ぞ知る名店のようです。それは実際にお店で参鶏湯を食べてみたら実感できるはず!?ソウルの中心部にあり明洞にも近くアクセスは便利なので、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね!ちなみに普通の参鶏湯も美味しいですが、アワビの入ったチョンボッ参鶏湯は特にオススメです。お値段は安くはないけれど、参鶏湯はもともとそんなに安くはない料理。普通の参鶏湯にちょっとプラスするだけで丸ごとアワビが2個も!・・・と考えると、お得ではないでしょうか!?お財布と相談しながら、普通の参鶏湯かアワビ入りの参鶏湯、美味しく味わってみてください~!以上、「ソウル参鶏湯」からソウルナビがお伝えしました。