ニラたっぷり手作り餃子は追加必須!ソウル駅裏のディープな老舗タッカンマリ専門店
こんにちは!ソウルナビです。韓国で鶏料理というと、定番の
参鶏湯(サムゲタン)や
タッカルビもいいけれど、
タッカンマリも外せない!タッ(鶏)がまるごとハンマリ(1羽)という意味のタッカンマリは、鶏出汁のきいたスープとプリプリの鶏肉が美味しい鍋料理。あっさりやさしいお味で辛くないから食べやすいのにスタミナも満点で、鶏肉のコラーゲンもたっぷり入っているのでお肌にも良い、まさに老若男女問わず人気&オススメの料理です。今日はこのタッカンマリ専門約30年になる古い食堂、「タッカルウォンジョチッ」をご紹介しましょう!ソウルにはタッカンマリの有名店がいくつかあり、こちらも食事時になると行列ができることもあるいくらいローカルでは人気のお店ですが、まだガイドブックなどにはあまり載っていない、現地でも知る人ぞ知るお店。素朴だけど全て手作りにこだわった絶品のタッカンマリが味わえます!それでは、行ってみましょう~!
ソウル駅裏のディープな街にある超庶民的なお店!
場所はソウル駅の裏のほう。古い建物や食堂が集まる、ちょっとディープな雰囲気のエリアにお店はあります。でも大通り沿いにあるので見つけやすいはず。店構えは周辺の昔っぽい街並みになじんだような古くて老舗っぽいかんじで、カラフルな看板が目印です。入口ドアの横には順番待ちのグループの名前と人数を記入するボードがあり、お店の人気をうかがわせます。ちなみにソウル駅の裏手というと、空港鉄道ソウル駅ターミナルの玄関口やソウル駅ロッテマートの出入り口もあります。空港鉄道を利用して空港から着いたとき、また空港へ向かう前や、ロッテマートでお土産ショッピングをするときの腹ごしらえにもぴったりの場所ではないでしょうか!?ただし駅からお店までは10分ほど歩くので、出発前に行く際は時間管理にご注意を!
お店の中もとっても庶民的。4人掛けほどのテーブルが6組と、奥には16人くらいまで座れる小上がりになった座敷席もあります。古いながらもその雰囲気がいい感じで、なんだか落ち着きます。そんなに大きくはないお店ですが、食事時には満席なるこちら。ナビがうかがった時も、お昼の12時前にはほとんど席が空いていたけれど、みるみるお客さんが増えて12時半頃には満席に!
満席になったお店では、どのテーブルでもタッカンマリを食べています。その人気の秘密は!?さっそく美味しさの秘訣をレジにいらっしゃった女主人さんにおうかがいしたところ・・・「ふふふ、それは教えられないわ」と!?でもお鍋のスープが特に自慢で、タッパル(鶏の足)も一緒に煮込むことですっきりしながらも深い味わいになるんだそう。それ以上は秘密とか!そして、こちらのタッカンマリで人気なのは追加のマンドゥ(餃子)とカルグクス(麺)。どちらも一からお店で手作りしたもので、ほとんどのお客さんが注文する追加メニューなのでぜひ味わって欲しいとのことです!
シンプルで素朴だけど深い味わいのタッカンマリ
テーブルについたら、基本的には何も言わなくても運ばれてくるテーブルの人数分のタッカンマリ。付け合わせのキムチと生ニンニク、そして鶏に付けていただく塩と、タレに混ぜる辛いタデギ(唐辛子ペースト)も一緒にやってきます。お鍋は蓋をしたまましばらく煮込みます。生ニンニクはお好みの量を途中で加えます。
★★タレを作ろう!
お鍋が煮えるのを待つ間にはタレの準備をしましょう。タレはテーブルのお酢、醤油、辛子と赤いタデギを混ぜればオッケー。好きな割合で混ぜてもいいですが、お店オススメの分量は、スプーンに醤油1、お酢1、唐辛子ペースト1/2と、小さいスプーンに辛子1/2だそうです。
唐辛子ペーストもスプーン1/2
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よく混ぜたら完成!
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★★新鮮な鶏と、すっきりダシのきいたスープが美味!
お鍋は10分ほど煮たら食べごろに。お店自慢の澄んだスープはすっきりしていながらも鶏のダシがきいたやさしいお味で、骨付きのぶつ切り鶏も新鮮さが感じられます。すっきりスープとぶつ切り鶏はとっても素朴だけど、だからこそどんどん食べられちゃうようなかんじ!
鍋の中には鶏とネギのほかにジャガイモも。このジャガイモもまた鶏スープが染みて美味!ジャガイモは少し煮込んで後半に食べるのがオススメです。鶏はさきほど作った辛いタレをたっぷり付けると飽きずにいただけます。
ニラたっぷり手作りマンドゥの追加は必須!
こちらのお店でタッカンマリの追加メニューとしてほとんどのお客さんが注文する名物メニューが、コギマンドゥ。コギ=肉、マンドゥ=餃子で肉餃子ですが、ニラもたっぷりで意外とパンチのきいたお味!お鍋で煮込むと半透明になった皮からニラの緑色が透けて見えるのも食欲をそそります。さきほどもご紹介したように、このマンドゥはお店で手作りしたもの。しかも注文を受けてから包むんだそう。一つ注文すると10個出てきて、お鍋を煮る間にお店の人が入れてくれます。つるっとした皮に包まれたニラ風味のマンドゥは単調になりがちなタッカンマリのいいアクセントになるだけじゃなく、ぜひ味わって欲しい逸品!
シメは手作り麺と、おかゆまで!
お鍋をあらかた食べ終わったら、お次はシメのご飯モノ。タッカンマリのシメには普通、カルグクス(麺)を追加します。でもこちらでは麺だけじゃなくチュッ(お粥)のメニューも。麺よりもご飯がいいわ~、という方はすぐにお粥を注文してもいいですが、まずを麺を食べてさらにお粥を追加するというのもお店オススメの食べ方だそう!
★★カルグクスカルグクスは小麦粉をこねた生地をカル(包丁)で切ったククス(麺)。こちらのお店では、このカルグクスも手作りしています。お店の名前、「タッカル」の「タッ」は鶏だけど、「カル」はカルグクスの頭文字。カルグクスもお店自慢の一品です。麺を煮る時間は蓋をして6~7分ほど。ちょっと不揃いだけど細めでツルツルもちもちの麺に鶏のスープが染みてとっても美味しく、おなか一杯でもスルスルといただけますヨ!
★★チュッ(おかゆ)残ったスープにご飯と海苔を入れ、ご飯にスープを浸すように混ぜるお粥は、日本のお鍋の雑炊のような感覚。注文すると、スタッフがささっと作ってくれます。カルグクスの後にお粥をさらにいただくと、スープまで全て残らず食べることに!?こちらもおなかがはちきれそうでも食べられてしまうので、少しでも余裕のある方はぜひチャレンジしてみてください!
地元で人気のタッカンマリ食堂、いかがでしたか?数多い専門店の中ではかなり素朴であっさりしたお味が特徴のこちらのタッカンマリ。その分とってもやさしく、シンプルだからこそ鶏の新鮮さやすっきりとしたスープの風味をより感じることができます。また追加メニューのコギマンドゥはホントに美味しく、マンドゥの専門店にも負けないほど。こちらもぜひ追加するのがオススメです!空港鉄道から空港へ向かう前の一食に、また周辺のちょっとディープな街を散策しがてら、現地で人気のタッカンマリはいかがでしょうか!?以上、ソウル駅裏の「ウォンジョタッカルチッ」から、ソウルナビがお伝えしました。