韓国内で最も保存状態が良いとされる1943年に建てられた日本家屋の旧小原邸がリニューアルし趣のあるカフェに!
こんにちは、プサンナビです。韓国と日本は切っても切れない歴史があり、釜山は日本に最も近い主要都市だったということもあり、たくさんのものが残っています。その中でも、日本家屋は釜山にいくつかあり、現在、レストランとして運営をされていたり、一般家屋として残っているところも多く、当時の日本家屋を見に来る観光客もいらっしゃいますよね。今日は、そんな釜山に残る日本家屋の中でも、韓国で最も保存状態が良いといわれている旧・小原邸をご紹介していきましょう。現在、数年のリニューアル工事が終わり、カフェとしてこちらの古宅を見学することができます。敷地内にいると日本にいるかのような、そんな錯覚さえ感じてしまうほど状態が良く、何とも言えない気持ちになります。それでは、さっそく、ご紹介していきましょう。
日本統治時代の1943年に釜山市の水晶洞(スジョンドン)に建てられた日本家屋。水晶洞とは、現在の地下鉄1号線プサンチン(釜山鎮)駅周辺を指し、駅からも徒歩約5分ほどでアクセスができる場所にあります。小原 為という資産家が建てた木造2階建ての家屋で、その後は韓国人の主に渡り、高級料亭だったものを2007年に国が登録文化財として買い取り、復旧工事などを行い、2016年6月に一般公開が始まりました。現在は、家屋を見学しながらお茶を飲めるカフェとして運営され、後々はゲストハウスとしての運営も考えられているという話。建物面積は204.49平方メートルで、2棟に分かれた家屋からなり、1階に倉庫もある。
文化空間・水晶のカフェ
入口から入っていくと、玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えて、中に入っていくようなシステム。営利目的で運営をされているところではないので、スタッフは少ないけれど、家屋内の雰囲気を楽しんでいると、スタッフが各部屋に案内してくれます。団体は大部屋へ、個人は小さい部屋に通してくれますが、カメラをもって、家屋内は好きなように見学していいようになっています。
メニューはすべて均一価格で、コーヒーやアイスティーなどの他はユズ茶やデチュ茶などの伝統茶が主です。見学のみの希望も多いことから、お客さん1人につき、1つのドリンクを注文することになっているので注意。
小原邸の内部
どれも絵になるくらい素敵な雰囲気で、保存状態も驚くほど。畳は新しく張り替えたという話ですが、取っ手や襖など、まるでここは日本なのかな?と思ってしまうほど。当時のそのままのもの多く、見ごたえ十分。1階の廊下から見える庭先、また2階に上がる階段など、見所満載です。また、今後、ゲストハウスになる予定ということで、トイレやお風呂などの水回りは新しくリニューアルされています。言葉よりも、ぜひ写真で見てほしいので、小原邸の写真をズラリとご紹介しましょう。
いかがでしたか?カフェというよりも、歴史的建造物を見学している感じですが、こんな素敵な空間でお茶を飲めて、ゆっくり歴史の世界に漬かれるなんてとても素敵な場所ですよね。ナビも撮影をしながら、何か不思議な気持ちになってしまうほどで、またゆっくりプライベートで訪れたいな、と感じました。釜山旅行の合間に、オシャレなカフェで休憩もいいですが、こういった場所でゆっくりとタイムトラベルしながら、お茶を飲んでみてはいかがでしょうか?以上、プサンナビがお送りしました。