開業30年!元祖ピリ辛ホットな“タラ鍋”のおいしいお店!!
こんにちは!ソウルナビです。秋は過ぎ去り、冬の到来を感じるソウルの寒空。こんな季節の変わり目が、真冬の寒さよりも、さらに厳しく感じるのはナビだけでしょうか?!こんな冷たい風の吹く日には、あったかお鍋料理が恋し~い!今日はそんな日にピッタリの、韓国オリジナルのピリッと辛いお鍋料理が食べられるお店をご紹介しましょう!そのお店は竜山(ヨンサン)のとなりの町"三角地(サムガクチ)"にある「三角地ウォンテグタン」。お店の名の通り、"テグタン=タラ鍋"のお店。ソウルで三角地といえば、テグタン!テグタンといえば、「三角地ウォンテグタン」といわれるほどの有名店なんですヨ。ニンニク&ショウガ風味のきいた真っ赤なスープで煮込む、タラの身とセリ!このホットなメニューはサラリーマンから若いカップル・お母さん・おじいちゃんまで、老若男女を問わず人気を博しているとか!そんな「三角地ウォンテグタン」の味をナビと一緒に追跡してみよ~!
三角地(サムガクチ)の"テグタン通り"!地下鉄4・6号線三角地駅1番出口を出て、すぐのところにある「三角地ウォンテグタン」。三角地?!ん~、あまり聞きなれないエリア名。周囲にどういうものがあるかご紹介すると・・・近くには「戦争記念館」があり、その向こうは梨泰院(イテウォン)、そして反対側には竜山の町が広がっています。地元のごくごく庶民的なこの街の、狭~い路地の片隅にこの「三角地ウォンテグタン」があり。周囲を見てみると、他にもテグタンの文字。そう~実はこの通り、このお店以外にもタラ鍋のお店が軒を連ねていて、"テグタン(タラ鍋)通り"と呼ばれるグルメスポットだったんです!そんな"テグタン通り"のさきがけとなったのは、もちろん今日ご紹介する「三角地ウォンテグタン」。30年前、先代が創業し、現在は2代目社長が運営。安い値段でたっぷりの量が食べられる点が、近くにある竜山基地の軍人さんの間であっという間に人気に。その後、1軒、また1軒とよく似たテグタンのお店がオープンしていったとか。今日ご紹介する「三角地ウォンテグタン」は通りの1番奥にあるお店。目印は店先にある"원(元)"という看板!他のお店とお間違えのないように!^^
超庶民的な店構え~!
通りの雰囲気と同じく、店内もやはり庶民的!1階と2階があり、1階はテーブル席、2階はオンドルのお座敷となっています。全体で約100人ほどが収容できる規模だそう。各テーブルには昔風のガスコンロが置いてあり、お鍋の登場を待っていますよ~!!
「三角地ウォンテグタン」の名物ピリ辛タラ鍋!
テグタンに入る食材は、タラの頭、身、肝、白子、そしてセリ、豆もやし、ダイコン、ネギといった野菜いろいろ。それらの材料の中でも、主役はなんといってもタラ!!ここ「三角地ウォンテグタン」のタラは、アラスカや太平洋産のギンダラを使用しているそう。となると当然、冷凍ものを使用しているわけですが、獲れ立てのタラを船の中で急凍させた新鮮な品だけを仕入れているから、鮮度にも問題がないとか。また鮮度をより保つために、その日、お客さんに出すものだけを解凍し、下処理するようにしているそう。そして名脇役であるセリをはじめとする野菜も、最高品質のものを市場に直接出向いて買い付けるというこだわり。ちなみに、このお野菜は無料で追加注文もできるそうですよ!
これらの材料がお鍋いっぱいに盛られてテーブルへ!フタを開けてみると、ニンニク・ショウガ・唐辛子などの薬味がドド~ン。スープはタラのえらで作った塩辛を、ダイコンと合わせて置いておき、そこから染み出る旨味エキスに昆布を入れて煮込んだ、という特製スープ!グツグツ♪グツグツ♪いい音をたてながら、みるみるうちにスープが!野菜が!タラが!赤くホットに染まっていきます!ニンニクなどの薬味は魚の臭みを消し取るだけでなく、そのピリ辛さが胃をさっぱりきれいにしてくれる感じ。始めはそれほど辛くない?!と思ってどんどん食べると、次第に舌がヒリヒリ~。シャキシャキした野菜はもちろん、身の引き締まったタラの食感もいい感じ。魚や野菜から染み出たスープはご飯がほしくなっちゃう味。ナビが特に気に入ったのはプルプルの白子!からしベースのソースにつけて食べるとこれまたウマイ!二日酔いの日のへジャンクッ(酔い覚ましスープ)としても抜群ですよ!
これはあのチャンジャ?!自家製塩辛にお酒がすすむわん!
テグタンの付け合せに出てくる"タラのえらの塩辛"。独自の製法で漬けられたこの塩辛は、コリコリした独特の歯ごたえが、クセになってしまうもの。ご飯にもかなりピッタリの味!日本でチャンジャと呼ばれる塩辛に似た食感です。一緒に漬かった大根にも、魚のエキスが染み付き、深みのある味わいに。お酒好きにはたまらない、酒の肴ならぬ酒の魚です!!この塩辛、後でご紹介するポックンパッ(焼飯)にも混ぜちゃうそう~。あともう一品、大根の酢漬けも登場します。さっぱりしているので、お口直しにもぴったりですヨ。
スープ一滴残さず食べる、ポックンパッ!
具を食べ終えたら、ご飯を入れてポックンパッ!ネギやセリのみじん切り、先ほどの塩辛を加え、ひと炒め!そこへごま油を入れると、食欲をそそる香ばしい香りがプ~~ン!鍋のままスプーンでつついて食べてみてください。好みでラーメンやうどんを入れて食べることもできますよ。このご飯(ポックンパッも含む)は無料ということなので(有料になりました。<2007.6.11>)、このさい遠慮なくモリモリ食べちゃいましょう~!!ラーメンやうどんは有料となっています。
韓国というと、カルビやサムギョッサル、ポッサムや、タッカンマリといったお肉料理ばかり食べてしまう傾向がありますが、地元ではこんなパワフル!ヘルシー!なお魚料理だってあるんですヨ。時には気分を変えて、こういった新しいメニューにトライしてはいかがでしょうか?!湯気がもくもく上がる鍋をつつきながら、ソウルの冷たい風で冷え切った体を温めましょう~!以上、ソウルナビがお伝えしました。