世界の茶葉が130種類以上!お茶文化が体験できる癒しの空間。
こんにちは!ソウルナビです。メインストリートから一本入ると、それまでのにぎやかさとはうってかわり、落ち着いた雰囲気に包まれる仁寺洞(インサドン)。路地をうろうろするのは楽しいけれど、これはステキ!というお店に出会えるとさらにうれしいですよね。今日は韓国語で「美しいお茶博物館」という意味の店名をもつお店「アルムダウン・チャ・パンムルグァン(茶博物館)」をご紹介しましょう。韓国伝統建築の韓屋(ハノッ)の博物館なんてステキ!中にはかわいいパッケージのお茶がずらっと並び、ちょっと奥には茶器がいろいろと並んでいて、さらにその横はカフェスペースも。実はこちらは、古今東西のお茶が手に入るお茶の販売コーナー、お茶に関するちょっとした博物館スペース、若手陶磁器作家の作品が並ぶギャラリーと一度の来店で3つ楽しめるお店なんです。それでは、さっそく行ってみましょう!
喧騒から離れた静かな路地にある韓屋
メインストリートをお土産を探したり、今流行のお店ってどこかしら~とあちこち見て歩くのはとっても楽しいけれど、メインストリートから枝分かれした路地にもステキなお店が結構ある仁寺洞。「アルムダウン・チャ・パンムルグァン」も、ともすればさーっと通り過ぎてしまうような路地のさらにちょっと奥に入ったところにあります。骨董品の露店やちゃがちゃっとしたお店並ぶ中、凜として建つ1軒の韓屋。少し見つけづらいので地図で確認してから行ってくださいね。
お店は3つのパーツからなるコの字形構造の韓屋。それぞれお茶の販売スペース、ギャラリースペース、カフェの座敷スペースになっています。広い中庭はサンルーフが取り付けられていて、広々としたカフェスペースに。
それでは各スペースごとにご紹介しましょう。
○世界のお茶が手に入る販売ショップ
ガラスの扉がすーっと開くと、迎えてくれるのがたくさんのお茶。すっきりと整理された棚には韓国、中国、台湾、日本、インド、スリランカ、ヨーロッパのお茶がずらりと並んでいます。お店の社長さんはファッション関係の仕事をしていたこともあり、茶器やお茶の入ったパッケージもセンスが光ります。韓国はもちろん、いろいろな国の茶文化に気軽に触れてほしいと、直接買い付けてきて独自に加工した一品を「TEA STORY」というオリジナルブランドで販売。韓国の国産茶をはじめ、中国の高級プーアル茶から、紅茶、花茶、ハーブティといろいろ。また、陶磁器の販売コーナーも。日本語ができるスタッフも常駐しているので、気になるものがあったら気軽に聞いてみましょう~
○ミニ博物館&ギャラリー
中庭のカフェスペースを囲むようにしてあるのが、お茶のミニ博物館と陶磁器のギャラリースペース。ミニ博物館では、先史時代から朝鮮王朝時代までの茶器を展示。これらの茶器を通して韓国のお茶文化と歴史をちょこっと学ぶことができます。ギャラリースペースでは韓国の若手作家の茶器の展示が。気に入ったものがあれば購入も可能です。
○おしゃれなカフェ「ティーカフェ」
「ティーカフェ」は、明るくてとても気持ちのいい空間が広がる中庭のカフェ。グリーンがところどころに植えてあってとっても癒されます。こちらでは韓国のお茶をはじめ、世界中のお茶を楽しむことができます。どれもこだわりの一品。いろいろあって迷ってしまいますね~今日はその中でも観光客に人気のメニューを紹介しましょう。
■■
ウジョン(雨前)
穀雨(コグ、4月20日頃)の前に摘み取られた韓国在来種の茶葉は、韓国では雨前茶と呼ばれ緑茶の最高級品とされています。そんな高級なお茶をどうやって淹れたらいいの?と心配する必要はありません!お店のスタッフが優雅な手つきでおいしいお茶の淹れ方を教えてくれます。
急須に入っているお茶はあらかじめ温めておいた器にいったん注ぎ、そこからいただく分を茶器に注ぐようにします。こうすると適温でおいしいお茶を飲めるとか。テーブルにポットが置いてあるので是非チャレンジしてみてくださいね。好みもありますが2~3杯飲むことができます。
ていねいに淹れたお茶は上品な香りがふんわりとただよいます。そして、とっても飲みやすい!お茶請けは「ノッチャカレトッ(緑茶の円筒型餅)」。さっと焼いてあってこちらも上品なお茶の味を楽しめます。
■■
ホンチャピンス(紅茶のかき氷) 一年中楽しめる、かき氷メニューのひとつ。アッサムミルクティーをかけたホンチャピンスは器にこんもりと盛られた姿がとってもキュート!練乳とナッツがセットで出てきます。ナッツの下にはあずきが入っています。
スプーンを好きな位置に入れてザクザク食べすすめていきましょう!真ん中に穴を開けてそこにナッツやあずき、さらに練乳を投入~さっぱりとしたミルクティーとあずき、練乳のハーモニー、そしてナッツの食感がたまりません!量は二人で食べたらちょうどいい感じ!
いかがでしたか?お茶の歴史と文化を学び、実際に飲み、さらに手に入れることもできる「アルムダウン・チャ・パンムルグァン」。ショッピングはもちろん、博物館とギャラリーの鑑賞だけでもふらっと立ち寄れるのも魅力ですね。2005年3月のオープン以来、海外からの観光客の利用も増え、お店に居ると日本語や英語、中国語など聞こえてきます。韓国では緑茶はティーバッグの簡単なものを飲むことが多く、ゆっくりと淹れる韓国緑茶はあまりお目にかけないもの。是非この機会に試してみてくださいね。以上、「アルムダウン・チャ・パンムルグァン(茶博物館)」からソウルナビがお伝えしました。