行列のできる店!チゲ+即席ビビンバ+手作りおかず!
こんにちは!おたみです。今日は3000ウォンランチ、第7弾!またまた地元の人に人気の安いランチどころをご紹介しましょう!お店の名前は「トゥッペギチッ」。この「トゥッペギ」とはスープなどを煮るときに使う器のこと。それに「家、お店」を意味する「チッ」が付いて「トゥッペギチッ」。このへんで何のお店か想像つくかと思いますが、こちらはメニューがすべて「トゥッペギ」入り。あの、いかにも韓国チックな器に入った、アツアツのお料理ばかりをいただけるお店なんです。肝心なメニューはジモティがランチによく食べる「チゲ」!韓国語ながら日本でも通じる単語でもありますよね。でもココのポイントはチゲ+即席ビビンバ+手作りおかずがとっても安く楽しめるんです。さっそくお店へ行ってみましょう!
創業20年!地元学生御用達の店!場所はどこかといいますと、探してみると地元の穴場食堂がたくさんある「鍾路(チョンノ)」。大通りから1ブロック入った通りは朝までやっている飲み屋が多いので、飲み会の2、3次会におたみが最近よく来るエリアっ。夕方からはネオンがピカピカにぎやかですが、昼間は静かな食堂街といった感じ。そして、今日ご紹介する「トゥッペギチッ」は以前おたみが3000ウォンランチコーナーで紹介した店「ソムンナンキョンブッチッ」から徒歩約2秒のところにあります。キョンブッチッは安くてメニューがバラエチーに富んでいましたが、トゥッペギチッはチゲメニューのみ。値段の安さと味で今まで約20年間、地元の学生やサラリーマンに愛されてきたお店です。
韓国では珍しい!行列のできる店!このお店、実は前前からおたみが目をつけていたんです。ワケはお店の前に行列が出来ているのを何度か目撃したから。それも行列を構成するのはもっぱらジモティ。地元で人気のお店となると、やっぱり気になりますよね。初めて行列を見たときは「ランチどきだからかな」と思いながら通りすぎたのですが、次に食べに来たとき、わざわざランチタイムを外した午後3時頃行ったにもかかわらず!またまた行列。ココってもしやとっても有名店?!と思いながら、その時も急いでいたので食べられず。そして3度目の正直!行列覚悟で夕飯時にお店へ。とうとうかなり気になっていたチゲにありつけたのでした。
並んで待っていると、食欲がぐ~んとアップ!お店の前で順番を待ちながら店内をのぞくと、せっせとおばさんが石釜入りのチゲを次から次へと手際よく煮ているのが見えます。量をこなさないといけないので、一度に10個以上煮ることのできる特製レンジを使用。釜は思ったより小さめ。ぐつぐつ具合がうまそ~と窓ごしに鍋を凝視していると、中からお店のスタッフが出てきて注文を確認していきます。「あなたは?!その後ろは?!そっちは?!」という感じ。とっさに聞かれるとおどおどしてしまうので、皆さんも列に並んでいる間に予めメニューを決めておきましょう。行列の待ち時間は5~10分。お客の回転が速いので、そんなに待たされた~という感じはなかったですよ。
お店は30人座ればもういっぱい!お店から2人出てきたら2人、4人出てきたら4人お店へ。地元の人は出てきたお客さんの人数を各自確認して、勝手にお店に入ります。でもこちらのお店、中がとっても狭い!8畳ほどの店内(もう少し広いかな?!)に所狭しと木製のテーブルが並び、それぞれの間隔も人が通るのがやっとなほど。冬にモコモコしたジャンバーを着ていると、隣りの席の人に当たってしまうぐらいなんです。さらに、おたみが最初行ったときは大きな荷物を持参、置き場所に困っていると、すぐ様おばさんがやってきて、「いや~こんな大きなお土産ありがとさんよ~」とジョーダン交じりに厨房の横に置いてくれました。ふ~む、この行列はお店が小さいのも理由の一つかも。
チゲ+即席ビビンバ+手作りおかず=3000ウォン(4000ウォン<2009.7.22>)!冒頭でもふれましたが、こちらのメニューはスンドゥブチゲ、テンジャンチゲ、キムチチゲ、ウロンテンジャンチゲの4種類のみ。「3000ウォンランチ」ということで今回はスンドゥブチゲ、テンジャンチゲを注文してみました。ちなみに残りの2つのメニュー、キムチチゲとウロンテンジャンチゲは4000ウォン (現在4500ウォン<2007.6.11>)。さて、テーブルにつくとすぐにおかずが4皿運ばれてきました。器もプラスチックじゃないからか?!とっても美味しそう。そして、数分も待たないうちにどんぶり飯、そして少し後にチゲが登場!さすが石釜なのでぐつぐつあつあつ。
※メニュー写真は取材当時のものです。<2009.7.23>
即席ビビンバ普通、韓国の食堂に行くとご飯は蓋付きのステンレスの容器に入って出てきますが、こちらはどんぶりサイズ。そして、たっぷりご飯の下に豆モヤシが敷いてあります。これはどうやって食べるかというと、最初に出てきたおかずをお好みでご飯の上にのせ、テーブルに置かれたお店特製のコチュジャン(唐辛子味噌)で味付けをしてまぜまぜ~。つまり、即席ビビンバにするんです!こうやって食べると、最初は「わっご飯多い!」と思ったハズがどんどんイケてしまいます。キムチやナムルなどのおかずはすべてお店の手作り。料理上手なオモニ(お母さん)が作ったような家庭の味です。このおかずはもちろんお替り自由。
心あたたまる田舎の味!
ぐつぐつあつあつのスープ、これを火傷しそうになりながらフウフウして食べるのがいいんですよね。まずはスンドゥブチゲから。絹ごし系のふわふわ豆腐(おぼろ豆腐とまではいきませんが・・・)、そして半熟の卵もしっかり入っていました。少しピリッとして、味わい深いお味。次にテンジャンチゲ。これは珍しく卵入り。韓国のテンジャンチゲということで少しピリっとしてますが、この卵でまろやかに。お味噌が田舎風でこちらも喉に染み入るダシスープがグッド。
スンドゥブチゲ
テンジャンチゲ
こちらはゆっくりおしゃべりを楽しみがら食事をする感じでは全くなく、腹ごしらえのための食堂という雰囲気。入口の外で待っている人のためにも、黙々と食事を済ませて早くお店をでた方がよいかも。食後にゆっくりしたい場合はカフェに行きましょう(食事よりカフェの方が高くつきそうですけど)。今回2回ほどお店に足を運びましたが、最後にお店のスタッフにお店を紹介したいと伝えると「うちは今でもお客さんがいっぱいだから困るんだよね~、紹介されると」とのお返事。なんとか説明して承諾をいただきました。混雑時間はお昼の12時から午後3~4時、夕方は6時から8時ぐらいだそう。皆さんも1度足を運んでみてはいかがですか?!以上、おたみでした。