乙支路の路地裏にある行列のレトロカフェ!
こんにちは!ソウルナビです。今日は地元で人気のカフェ『コピ韓薬房』をご紹介しましょう!場所は乙支路3街(ウルチロサムガ)。この乙支路(ウルチロ/Ulchiro)はここ数年、若いコたちに注目されている話題のエリア。ハップル(Hot Place)、ヒプチロ(Hip Chiro)とか言われ、インスタやブログで人気のカフェ・レストランがけっこうあるんです。とはいっても、このエリアはソウル中心部ながら、開発されずに昔ながらの印刷所、看板、鉄工所、バス用品店などが密集。おしゃれなお店がどこに?!と思ってしまうんですが、古い建物や看板などはほぼそのままで、内部をリノベーションして運営しているお店が路地裏に増えてきているんです。どこのお店も探すのがけっこう大変だったりするんですが、こんなところに、こんなお店が!っという意外性も楽しかったりするんですョ!ではさっそく、行ってみよ!
ヒップなエリア、乙支路の路地裏に潜んだ超人気カフェ!
お店の最寄り駅、乙支路3街(ウルチロサムガ)駅からお店に向かう途中、お店と工場と食堂と…こじんまりとしたいろんな店が軒を連ねる昔ながらの町並みが続きます。荷物を運搬するオートバイもびゅんびゅん走っているし、お昼前後は周辺のオフィスから出てきた会社員やOLがぞろぞろ歩いているし、フォークリフトが行ったり来たり・・・活気があります。この路地に家賃の安さが魅力で1軒、また1軒とカフェが増えていき、人気&話題のカフェがあちこちに。看板も目立たず、外部からは分かりにくいお店がたくさん。
さて、お店はどこかな??この辺りのハズ…目を凝らして探していると、看板がありました!ここですネ!この路地の奥にお店が?!恐る恐る進んでみます。あれ、突き当り。残すはこの右の路地。この奥かな?と曲がってみると、ありました!黄色い電灯のお店が。
朝鮮時代の治療所の跡地にオープンしたカフェ!
ということで、韓薬房(ハンヤクバン/ハニャッパン)という名前なんですね。そう、ここは医学書『東医宝鑑(トンウィボガム)』の著者としても有名な朝鮮時代の医官、許俊(ホジュン)先生が庶民の治療をしていた官庁『惠民署(ヘミンソ)』の跡地なんだそう。歴史的な意味も含め、お店のコンセプトがぴったりです。お店をオープンしたのは2012年。乙支路がこんなに盛り上がる初期からあったお店!
レトロな店内
オーナーがコレクションした骨董品や螺鈿家具などが並べられ、店内は乙支路の町並みにも違和感のないレトロな雰囲気。天井や柱は昔のまんま。この界隈には1970年、タバン(茶房、昔のカフェ)がたくさんあったところらしいので、70年代のタバンが体験できるカフェですネ。
1階、2階があり、さらに細い路地を挟んですぐ向かいにあるデザートカフェ『惠民堂(ヘミンダン)』も同じオーナーが経営しているとあって、こちらも1階から3階まで利用可能。
自家焙煎ハンドドリップコーヒー
コーヒーは自家製のロースティング機械で煎った自家焙煎コーヒーがいただけます。コーヒーは最近ソウルで急増しているハンドドリップフィルターコーヒースタイル。医療用のトレーみたいなお盆に、実験用の容器?!みたいなカップでいただくので、色的にも、なんとなく味的にも?韓方薬を飲むような気分になるのはナビだけ?!
平日昼間もすごい人!
注文してから受け取るまで少々時間がかかるからでしょうか、お昼どきに周辺の会社員やOLだちがどどどっと押し寄せてくると、注文も行列、お店も満員御礼!すごい人でにぎわいます。
乙支路のほかの話題のカフェというと、流行に敏感な若い女のコたちがわざわざやってくるイメージだったけれど、ココは他店と比べ年齢層が幅広い。周辺で働いている人たちが普段からよく利用している感じ。思ったよりも座席数が多く、この気取らな雰囲気がまた良いのかも。
いかがでしたか?70年代のソウル中心部の茶房(タバン)の雰囲気が味わえる話題のカフェ。ここは毎月最終日曜日に両親を連れて行くと、両親のコーヒーは無料、なんてサービスも。乙支路3街というエリアに合わせて、若いコだけじゃなくて幅広い年代が一緒に集いくつろげるカフェですネ。以上、ソウルナビでした!