70年代の一軒家をリノベーション、ごま油を売るカフェ!
こんにちは!ソウルナビです。今日は延南洞(ヨンナムドン)のカフェをご紹介しましょう。店名は『延南パンアッカン』。韓国語の『パンアッカン』とはもともと色んな穀物を搗いたり、碾いたりする機械を置いたところを意味し、精米やゴマ油を搾ったりしてくれる昔ながらのお店のこと。ここはそんなパンアッカンをコンセプトにした複合空間で、カフェのほか、展示、ごま油の販売もしているんです。建物は70年代の一軒家をリノベーション。昔の韓国の邸宅にお邪魔したような素敵な空間になっています。パンアッカンらしく、ゴマアイス、ゴマラテが人気メニューというのも独特。では、さっそく行ってみましょう!
1970年代の邸宅にお邪魔~!
外観はほぼそのまんま残したようで、目立つ看板などもなく、話題のカフェとは気づかず通り過ぎてしまいそう。地下はポップアップストア、1階は食飲料セレクトショップ、カフェ、2階は本屋、ショールームになっています。さっそく、中に入ってみましょう!
石の階段を上って入口前に立ってみると、ゴマ油や焼酎などの昔の瓶が棚に並べられています。右手は注文カウンター。コーヒーマシーンなど最新の機械が並びます。背後のフロアに目を向けると、中央のリビング?っぽい空間は2階まで吹き抜けになっていて、採光のよい空間。天井からゴージャスなシャンデリアが吊り下がり、すぐ横に2階への階段が。さらに、階段の周りには個室もあって、けっこう広いです。これはお金持ちの方の邸宅だったんじゃないでしょうか~。
2階は『誰かの作業室』と書かれたお部屋が2つ、『チェッパン(本房)』と書かれたお部屋、そしてベランダとその前にもテーブルがあり。本ということで、ブックカフェ?のようなお部屋を想像していたら、全然違いました。部屋のデザインはその都度変わるんでしょうね。ナビが訪問した日は次に計画された展示のプレビュー的な空間になっていて、一部の作品が飾ってありましたョ。
オリジナルメニューを注文~!
ごま油を売っているカフェ、というのはナビも初めて。せっかくなので、他にはあまりないチャムケアイスクリーム(ゴマアイスクリーム)、チャムケラテ(ゴマラテ)を注文してみました~。ゴマラテは上にごまが振りかけられ、ごま油?!もかかっています。一口飲んでみると、すっごい、ごまごましてますっ。最後に沈んでいた沈殿物をくるくる混ぜてもう一度飲んでみると、ミスッカルみたいな感じ。
ごまのアイスはどうでしょう。白いのはお米?!入り、黒っぽいのがごま。けっこうこれも、ごまってます~。もともとごまは好きで、よくお料理に掛けて食べるナビですが・・・これはちょっと、ごまごましすぎました。ごまメニューは一つで良かったかも。
いかがでしたか?パンアッカンというと、昔に比べると、随分その数は減ったみたいですが、今でも、地方の田舎はもちろん、ソウルの住宅街にもまだ残っています。唐辛子を粉にしたり、ゴマ油を搾る作業をするため、お店は香ばしいゴマの香りや、鼻につんとくるような唐辛子の香りなどが交錯しているんです。ここはごまや唐辛子の香りよりは、コーヒーの香りがするものの、韓国の70年代の邸宅は楽しいですね。ハノッ(韓屋=韓国の伝統家屋)とはまた違い、照明や家具など現代風なインテリアも配置されてますが、骨格がそのまま残っています。メニューは全体的に安くないですが、展示やポップアップストアなどのお楽しみもあり、空間を楽しむお店、という感じ。延南洞、京義線スッキルのお散歩の際に寄ってみてはいかが?以上、ソウルナビでした!