新鮮野菜と麦のハーモニー!地元の人が通うポリパッ(麦ご飯)の人気店!
こんにちは!ソウルナビです。グルメどころがたくさんあるソウル。そんな中でもナビのサイトを見てくださっている方から要望が高いのが「地元の人に人気の食堂」。やっぱり現地の人から認められている味って気になるし、ぜひとも食べてみたくなりますよね~。そこで今日は地元の人が通うポリパッのお店をご紹介したいと思います!ポリパッとは麦ご飯のこと。麦ご飯の上にいくつかの野菜をのせ、コチュジャンなどで混ぜて食べるのが韓国流。麦は食物繊維が豊富だし、栄養面でとっても健康的な食べ物。それに加えてたくさんの野菜と一緒に食べると言うんだから、ウェルビーングブームが現在進行形の韓国では注目されている料理の一つなんですョ。ポリパッをまだ試したことが無かった方、おいしくて健康的&手ごろな価格で楽しめちゃうポリパッを要チェック!それではさっそくお店にご案内~っ!
地元人率の高い合井(ハッチョン)に位置!お店はソウルの西部、地下鉄2・6号線ハッチョン(合井・Hapjeong・238/622)駅の近くにあり。駅から歩いていくと、普通の住宅街の真ん中に位置しています。今年(2006年)の3月にオープンしたばかりという新しいお店は清潔でかわいらしい雰囲気。店内はすべてお座敷タイプの席になっています。お店の名前は「ポリウル」。「ポリ(麦)」と「ウルタリ(垣根)」を合わせてつけられたとか。開店後2ヶ月も経っていないこの「ポリウル」。それなのにお店の噂がクチコミで広まって、今はお客がお客を呼ぶ状態なんだそう!合井(ハッチョン)という地域が観光客の多い場所ではないことから、お客のほとんどが地元住民や会社員。ナビは評判を聞いてやってきたんですが、お店の方に伺ってみると日本人はナビが初めてだそう。
仲むつまじい「情」のある経営者ご夫婦!こちらがお店のご主人とその奥さん。20歳の時に出会ったというお二人は同い年。友達のように仲良く過ごしてきたという雰囲気がヒシヒシと伝わる、とても愛らしい雰囲気のご夫婦です。「体に良く、子供からお年寄りまでみんなが負担なく食べられるポリパッのお店をつくりたい!」と二人揃ってポリパッのお店で修行、研究を重ねながらついに2006年の春にお店をオープンしました。もとから料理が得意だったという奥様は、韓食調理師の資格を持っている料理のプロ!味はもちろん、「たくさんくださ~い」と頼めばご飯を大盛りにしてくれたり、楽で気取らない雰囲気も人気の秘密みたい。それではさっそくお店の自慢料理をチェックしてみましょう!
■ポリパッ
こちらがメイン料理のポリパッ定食!注文するとテーブルにこちらのお料理がずらりと勢ぞろい!おかずを含めてどれも野菜中心。量は多いけどとてもヘルシーなのが特徴です!1人分を頼んでもこのサイズでテンジャンチゲが出てくるのはうれしいところ。注文してから火にかけるので、アツアツの状態でいただけちゃいますョ。メインとなるポリパッですが、こちらのお店では「麦:米=7:3」の割合に設定。麦の割合が多すぎると、噛みづらくなったり若者が食べるのに負担を感じたりすることもあるそう。そんな状況を考慮して、いろいろと研究を重ねた末に決められたこの割合は、ちょうどよい食べやすさでお客さんからの支持も大。もちろん麦ご飯の味をしっかり堪能できるということでも評判なんですって!
新鮮さが命!野菜の味でも勝負!ポリパッは麦ご飯そのものの味も大事だけど、一緒に混ぜる野菜の味もとっても重要!家では出せない味を求めてやってくるお客さんをうならせるには、お店側の努力も並大抵のものではありません~!味付けに関しては企業秘密とのことですが、こちらのお店では以下のことにこだわっているそう!
その1「作り置きをしない!」
その2「朝一で買い付けてきた野菜のみを使用!」
その3「化学調味料は一切使わない!」
なんといっても麦飯の野菜は鮮度が命。味にごまかしのきかない重要な野菜は必ずその日の朝にこしらえたものを使用。さらにそれらの野菜はすべて当日の早朝に買い付けてきたばかりのもの!作り置きはおろか、買い置きすらしないのがこちらのお店のポリシーなんです。おいしく「本物の味」を食べてもらうため、化学調味料で味をごまかすこともナシ。どうしても譲れないこの3点を守り抜くためお店のスタッフは朝から大忙し!開店後ももちろん忙しいけれど、オープン前の準備にも相当時間がかかるんだそうですョ。おいしさへのこだわり、感じますよね~。
混ぜるナムルは全部で6種類!
チャムナムルというセリ科の野菜やカシオガピ(マンシュウウコギの根の皮の薬材名)、他にはホバッ(ズッキーニ)、コンナムル(豆モヤシ)、スッカッ(春菊)、キノコと6種類の野菜を麦ご飯と混ぜて食べます。
ポリパッを食べてみよう!ヘルシーでおいしいポリパッだけど、まだ食べたことがない人も多いのでは?ただ混ぜるだけで全然難しいものではないけれど、食べたことがないとちょっと不安なもの。それにせっかくお店に来たのならおいしくいただきたいですよね!そんな方のために、明るくてかわいいお店の看板奥様ファン・ミラさんが食べ方を教えてくれましたよ!ナビもさっそく試して食べてみると、「ポリウル」のポリパッにハマってしまいました~!それぞれの野菜がもつ味が絶妙にマッチングしているし、大粒の麦が口の中でさらにおいしさを引き立てています。こちらでは味のバランスを考えて野菜は少し薄味にしているんだそう。さ、下の手順にしたがってみなさんもおいしく作ってみましょう!
その他の人気メニューもご紹介!
■ヘムルパジョン(海鮮パジョン)
夕食時を中心に人気を集めているのがこちらのヘムルパジョン。イカ・エビ・イガイなどの海産物が入っていて、値段の割に量も多め。大きな鉄板にのせられた状態で出してくれるので、冷めにくくアツアツの状態をキープできます。ドンドンジュ(どぶろく)と一緒に一杯やる人が多いというだけあって、お酒のつまみにぴったり。ここのヘムルパジョンの特徴は仕上げにかつお節をのせること!テレビで日本のお好み焼きを見ていたご夫婦が「これだ!」とアイデアを取り入れたところ、地元のお客さんからも好評なんだそう!パジョンの上でゆらゆらするかつお節をおもしろがる人や、味そのものにも新鮮さを感じる人も多いんだとか。かつお節の味に慣れ親しんでいるナビも、ヘムルパジョンとのマッチングには新鮮さを感じちゃいました。(かつお節をのせたくない人は注文時に伝えればOK!)
■トットリムッ
トットリムッとはどんぐりの粉で作られた寒天状の食べ物。ごはんのおかずとして食べられることも多いし、お酒のつまみとしても食べられるもの。韓国ではかなりポピュラーな食べ物なので、お店に来たお客さんは「普通のトットリムッなんだろうな」とあえて注文しない人も多いそう。でも一度ここのトットリムッを食べたらやみつきになって、その後来るたびに注文するお客さんが多いんだとか!そんな話を聞いたら気になるのがそのお味。さっそくいただいてみると、独特な香ばしい味にビックリ!味付けはかなり濃い目で、適度にしょっぱいながらも甘味が少し強め。さらにゴマ油がとてもきいていて、全体のバランスが絶妙~!今までトットリムッをたくさん食べてきたけど、ここのはかなり独特なお味!これはご飯やお酒がどんどんすすんでしまいそう~!こちらも量が多めでしたョ。ちなみに「ポリウル」のメニューは基本的にテイクアウトできますが、このトットリムッだけは水っぽくなってしまって味が落ちるため、テイクアウト不可なんだそう。味にこだわり、一番おいしい状態で食べられるようこれはお店で食べましょう!
いかがでしたか?ナビが混雑時を避けて取材にやってきた時、地元のおば様2人がポリパッで遅いランチをとっていました。もともとポリパッ大好きの方だそうで、こちらのお店ができて以来常連さんになってしまったそうですョ。そんな常連さんを抱える「ポリウル」は12時~14時が特に混雑するそう。ゆっくり食べたい方はその時間を避けて行かれると良いかもしれませんネ。子供からお年寄りまで食べられる料理だし、辛い物が苦手な方も辛さを調節して食べられるポリパッ。最近栄養偏り気味のナビには野菜をたくさん摂れるのも魅力!混ぜ混ぜして食べるのはビビンバと一緒だけど、食感や味などまた一味も二味も違った魅力がありますョ。みなさんもぜひ一度試してみてくださいネ。以上、ソウルナビがお伝えしました。