河東館 / ハドングァン 本店

하동관

閉店・移転、情報の修正などの報告

約80年の歴史がこの一杯に!白くないコムタン、地元の人が通う有名店で味わってみよう!

こんにちは!ソウルナビです。旅行中の食事を「老舗の店」で食べてみたいと思っているみなさん!今日ナビがご紹介するのは老舗中の老舗店!ソウルにはたくさんの食堂があって、お客さんの舌とおなかを満足させようと毎日いろんなところで新しいメニューが開発されているわけですよね。でもその一方で一つの料理にこだわりをもち、長いこと同じ味を守り続けているお店だってある!今日ご紹介するのはそんなこだわり派の食堂「河東館(ハドングァン)」。牛の肉や内臓を煮込んで作った料理「コムタン」の専門店です。オープンが1939年という歴史の長~いお店で、お客さんのほとんどが受け継がれてきた味を楽しみにやって来る地元の人たち。
ウルチ路入口駅から徒歩数分の距離
明洞中心部に移転オープンする前は、1939年の創業以来、明洞エリアの外れにある水下洞(スハドン)で70年近くずっと営業してきたこの「河東館」。ちょっとわかりづらい場所にも拘わらず、当時から周辺に住む人たちだけでなく、クチコミを聞きつけてやって来るお客がたくさんいたそう。にぎやかな明洞の繁華街の中に移転した後は、さらに人気も高まり、2018年から2022年の現在までミシュランガイドに掲載され続けています。

店内の様子は?

お店は1階から2階まで。主に使われる1階はすべてテーブル席で、2階はお座敷席になっています。インテリアに凝るようなお店ではないけれど、全体の雰囲気は古さを残しつつもきれい。入口入ってすぐ右側にレジがあり、料金は先払いでここで計算します。店内を見回すとお客さんはご年配やおばさん・おじさん、そして大学生風のカップルまでいろいろ!一人で来ている人も多いので「一人ご飯」に使うのにもよさそうです。混雑を避けて平日の3時過ぎにやってきたナビ。普通のお店ならお客さんがほとんど来ない時間なのに、空席はありますがおもしろいようにお客さんが切れません。
<1階>
<2階>
誠実に作りつづけることがすべて!
こちらが社長のキム・ヒギョンさん。小柄でかわいらしいキム社長ですが、レジや厨房をチェックしたりと大忙し。「河東館」の味を守るため必死にがんばっています。それだけにお店のコムタンに対するプライドも相当なもの!「真心を持って一生懸命作ればお客さんはクチコミで来てくれるものなのよ」と社長さん。宣伝をしていなくてもお客が集まるここのお店、社長の言葉には説得力がある~!キム社長は移転後もお得意さんがお店に来てくれることを喜びながら、日本など海外からの観光客がおいしく食べていくのをうれしく思っているそう。実の娘さんがお店を継ぐとのことで、ナビ取材時にテキパキと仕事をこなす姿を見せてくれていた社長と若い娘さん。有名店ではあるけれど、一つのお店として地道に商売をしている様子が伺えましたョ。
なくなる前に入店しよう!特製スープ
まずは「コムタン」のスープを見せてもらうため、お店の奥にある厨房におじゃま~!湯気で真っ白になる中、大きな鍋でグツグツと煮られているこの特製スープの中には「肉の塊」という表現がピッタリな牛肉がいくつも入っていてすごい迫力。生後36ヶ月の国産牛(韓牛)をじっくり煮込んで毎日作るこのスープこそがお店が守り続けている宝!決められた分しか作れないので、このスープがなくなった時点で営業は終了。16時半の閉店時間前にお店が閉まることもあるので、念のためギリギリの時間に来店するのは避けたいところ!

これが「特コムタン」!

「スユッ」と呼ばれる茹でた肉のメニューがありますが、それを除くとお店のメニューは「コムタン」のみ!「コムタン」には牛肉のみが入ったものとヤンと呼ばれる牛の胃袋のみが入ったものの2つがあって、注文の際に好きな方を伝えます。牛肉バージョンなら「コギ」、ヤンの方なら「ヤン」または「ネジャン」と言えばOK!でも一番人気なのは「特(トゥッ)コムタン」。これは「特」が付くからと言ってBIGサイズになったものではなく、牛肉とヤンが両方入ったもの。二つの味を楽しめるうえに具がたっぷりなので、サイズアップしたも同然!金属の器に入れられ、写真のような形で出てきます。(ご飯ははじめからスープに入った状態で運ばれます。)
基本の食べ方をチェック!
コムタンが運ばれてきたらテーブルの上にあるネギと塩、コショウで味付け!好みに合わすことができるので、味を見ながら入れていきましょう。入れる人はあまり多くないようですが、レジの前には生卵(別売り)も用意してあるのでこれを入れてみてもOK。
スープの特徴は!?
ここまで来たらもう気付いている人もいるのでは!?そう、ここのコムタンは「コムタンなのにスープが白くない」!コムタンは牛のコッチャン(小腸)やヤン (胃袋)などをたくさん入れて煮込むもので、スープが白くなっているのが一般的なのにどうして!?キム社長に聞いてみると、「肉が多いからよ」の一言!コッチャンやサゴル(牛の足骨)なども一緒に煮込んでいるけど、肉の割合が多いために白く濁らないとのこと。「じゃぁ、それだけ油っこくなるんじゃ!?」ご心配なく、ここのお店では油によるしつこさを取り除く作業を2回行うそう。このおかげでスープはしつこくないし、肉の旨みをしっかり感じられる味に仕上がっていますよ。内臓などが入っているのに独特の臭みもほとんどナシ!
肉もヤンも量が多い!
スライスされた牛肉は薄くてペラペラなのかと思いきや、噛みごたえのあるなかなかの厚み!それでいてやわかく、噛むと口の中に香ばしさが広がります。一方のヤンはモチモチしていて淡白。嫌な匂いもしないので、特にこういうものが苦手な女性だって普通に食べられるハズですよ。
薄切り牛肉

薄切り牛肉

ヤン(牛の胃袋)

ヤン(牛の胃袋)

カクトゥギと一緒に!
塩・コショウというあっさり目の味付けでスープの旨みを味わったら、今度はカクトゥギ(大根キムチ)といっしょに味わってみましょう!コムタンを頼むと唯一付いてくるのがカクトゥギで、味のアクセントをつけたくなったらこのキムチをコムタンの中に入れたり赤い汁だけスープの中に入れて楽しむのが地元流。大根だけでなく白菜も入っています。もちろん中に入れずにそのまま食べてもおいしいですが、コムタンの味に合うようにちょっと酸っぱめに漬けてあるのでスープとの相性が抜群!味が少し変化したサッパリ味のコムタンスープもまた美味ですョ。

「スユッ」でお肉尽くし!

コムタンと飲み物以外に売られているたった一つのメニューがこの「スユッ」。スユッはコムタンにのせられるのと同じ、茹でた牛肉とヤンが盛られたものです。食べるときはしょう油ベースのタレにつけて召し上がれ~!肉をモリモリ食べたい時やお酒のおつまみにしたいとき、仲間と分けて食べるとちょうどよさそう!
いかがでしたか?値段だけを見れば安い食事ではないけれど、特製スープを味わい肉・ヤンをたっぷり食べられることを考えればお得に思えるのでは?ソルロンタンでは満腹感を感じないナビも、特コムタンを食べ終えた後はおなかパンパン!パンチャンがずらりと並ぶわけでもないのに地元の人たちが食べに来る理由、やっぱり食べてみないとわからないのかもしれませんね。ちなみにこの「河東館」には歴代大統領もよく訪れていたそうだし、政治家なども多数来るんだとか。お昼は会社員やOLで大混雑するので、食事タイムは避けていったほうがいいと思いますョ。以上、明洞の老舗コムタン店よりソウルナビでした。

ポータルサイト Naverより (韓国語の外部サイトが開きます)

記事登録日:2007-10-02

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主なメニュー

単位:ウォン

イチオシ

コムタン(ポ)

コムタン(並)regular

곰탕(보)

牛肉(ソコギ)か牛の胃袋(ヤン)のどちらかを選択
15000

イチオシ

コムタン(トゥッ)

コムタン(特)special

곰탕(특)

牛肉と胃袋が両方入っています。
18000

コムタン(20コン)

コムタン(最特別)

콤탕(20공)

具の量が多くなります。※基本、並サイズは10コンにあたります。追加5コンにつき、5000ウォン追加。15コンは15000ウォンになります。
20,000

スユッ(中)

熟肉(肉をゆでたもの)Boiled beef

수육

130g
40,000

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-12-30

スポット更新日:2007-10-02

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

支店情報

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河東館 江南店

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河東館 汝矣島店

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