ソクチョセンテチッ

こんにちは！ソウルナビです。寒い日にはやっぱりあったかいお鍋料理が食べたくなるもの！特に冬の間、冷たい海の中で泳ぐお魚がとてもおいしい季節～。この旬のお魚を使った鍋料理は･･･と考えたとき、ナビの頭に最初に思い浮かんだお料理は？！「センテチゲ」！センテ？！は、日本でスケソウダラと呼ばれるタラの一種で、韓国ではごく一般的に食べる人気のお魚。今日はこのスケソウダラをピリ辛風に煮込む真っ赤なお鍋料理、センテチゲの有名店、「ソクチョセンテチッ」というお店をご紹介したいと思います。市庁と南大門市場の間の北倉洞（プッチャンドン）というグルメエリアでは、かなり名の知れた有名店だとか。淡白な白身と白子がお鍋にピッタリなセンテチゲ！さっそくご紹介いたしましょう～！行ってみよ！

お店はビジネスマンご用達エリア、北倉洞（ブッチャンドン）にあり！！
さて、お店のあるエリアからご紹介していきましょう。北倉洞（ブッチャンドン）は南大門市場と市庁との間にあるエリアの名前で、庶民的なウマイ食堂、クラブやカラオケなどの歓楽施設、高級ホテルなどが立ち並ぶ、ビジネスマンご用達エリアとして知られています。ランチ＆ディナータイムには食堂の店頭にスーツ姿のサラリーマンたちが列を成すお店もたくさんあり、まさにソウルの食い倒れ通りの１つ。今回ご紹介するお店もセンテタンのおいしいお店としてこの界隈ではとても有名で、ランチタイムに列ができることもしばしば。昼１２時から１時３０分の間は極力避けていったほうが無難かも知れません。

マルチな魚、韓国「スケソウダラ」についての豆知識！
スケソウダラは韓国では「ミョンテ（明太）」といわれるお魚。このミョンテは干したり、凍らせたりすることで、名称も料理法も違うマルチな健康食材へと変化します！まず今回ご紹介する生のままのスケソウダラを「センテ（生太）」、さらに冬の時期に釣ったスケソウダラを凍らせたものを「トンテ（凍太）」と呼び、干して乾燥させたものを「プゴ」または「コンテ（乾太）」と言います。さらにさらに産卵期に釣ったスケソウダラを零下１０度以下の中で自然乾燥させ、夜は凍り昼は解けるという「凍結→気化→凍結→気化」の過程を４ヶ月以上繰り返すことにより半干しの状態にした黄色いものは「ファンテ（黄太）」と呼ばれます。センテやトンテはお鍋や蒸し物に、またブゴやファンテは酔い覚め用のスープ（解腸湯）としてよく使用されます。１つのお魚でこれだけの名称・調理法があるなんて、面白いですよネ！以上～豆知識でした。^^

さてお味は？！出汁に魚のエキスがかなり染み出ています。ニンニクや唐辛子で臭みはかなりカバーしていますが、独特の魚の風味は少し残っています。白子以外に、たまごもたっぷり入っていて、これまたウマイ！どれも炊きすぎると硬くなってしまうので、適度に火を通し食べるのがポイント。もちろん白身の部分もＧＯＯＤ。一緒に出てくるワサビソースにつけていただくと、さっぱりしていい感じですヨ。見た目の赤い色目に比べあまり辛くないので、日本のみなさんも食べやすいと思います。ぜひご飯と一緒にいただきましょう。お魚好きさん、ぜひお試しあれ！

こちらがお店の社長さん。これまで韓国地元のグルメ番組はもちろん、日本の新聞などにも紹介されたことがあるそうで、ちょこちょこっと日本の方もお店を訪ねてくれると喜んでいらっしゃいました。カルビやサムギョッサル、サムゲタン、ソルロンタンなど、お肉を使った料理の多い韓国ですが、地元の人の間ではこういったお魚料理も人気。この時期だからこそおいしいセンテタン！みなさんも一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか？！以上、ソウルナビがお伝えしました。