生タコ冷麺にトライ!60年のおばあちゃんの味いろいろ!
こんにちは!ソウルナビです。冷麺といえば、焼肉のあとの〆に必ず食べる~っていう方も多いですよね。ナビもそのうちの1人ですが、韓国ではこだわりの冷麺専門店もたくさん。大きく分けると咸興冷麺と平壌冷麺の2タイプあり、麺やダシスープが違うほか、スープ入りのさっぱりした水冷麺以外に、刺身冷麺・ビビン冷麺などのピリッと辛いソースに絡めて食べる冷麺もあります。でも今日ナビが伺うお店は、それだけじゃないんです!なんと冷麺に生タコがまるごと一匹入っちゃってたり、アワビ入りだったりとちょっと変わった冷麺をいただけるお店。どんな冷麺か気になりませんか?!さっそくお店に伺ってみましょう~!
マポナルネンミョンお店はソウルでも有名な芸術大学、弘益大学から徒歩5分ほど。別名駐車場通りともいわれるにぎやかな通りぞいにあります。店頭には料理の写真がズラリと掛かっていて、目立つのですぐ分かると思いますョ!お店の名前は「マポナルッチッ(旧マポナルネンミョン)」。ここにお店をオープンしてからはまだ1年ちょっとしか経っていませんが、今から60年ほど前、今の社長さんのおばあちゃんがマポナル、つまり麻浦の渡し場で営んでいた冷麺屋さんが人気で、その味をそのまま受け継いでいるそう。
レトロなインテリア!お店の入口は少し小さめな感じですが、実はこちら、1階、2階、中庭、3階と中は意外に広いんです!インテリアも個性的で、昔の酒瓶や学校の教科書、白黒写真などすべて懐かしの小物が飾られ、レトロな雰囲気です。また中庭にはバスタブ?プール?付き。屋根はないようなので、猛暑のときはこの水に浸かって食べたくなりそうですが・・・週末は朝まで営業しているので、ビアガーデン気分で夜涼しくなった頃にここでお酒を飲むのもいいかも。
■冷麺メニューが6種類!ではさっそく料理をご紹介しましょう。冒頭でも少し触れましたが、こちらは普通の冷麺専門店にあるような水冷麺、刺身冷麺(発酵エイをのせた冷麺)、ビビン冷麺(ピリ辛ソースに絡めた冷麺)もありますが、そのほかにソッキミ冷麺(フェ冷麺+ビビン冷麺)、サンナクチ冷麺(生タコ入り)や、チョンボッ冷麺(アワビ入り)まで、冷麺メニューが6種類!ん・・・どれにしようか悩みましたが、今回は生きたタコ入りと普通の冷麺をセレクトしてみましたぁ!待っている間にスタッフの方に伺ってみたんですが、生きたタコ入り冷麺はハサミでカットするのが超たいへん!冷麺の器からタコが飛び出しそうになることもあるらしいです。
生タコ入り冷麺(サンナクチネンミョン)※冬期限定メニュー<2009.12.22>
登場、タコ冷麺!見た目はビビン冷麺やフェ冷麺系。つまり、スープ入り冷麺ではなく、ピリ辛ソースがかかったタイプです。ホントに!器の中に生きたタコがまるごと一匹入ってる・・・。でも看板の写真のように、冷麺の上にタコが覆いかぶさっていると思っていたので、意外にタコは小ぶり。食べ方は、この冷麺の上でうにょうにょと動くタコをハサミでカットし、麺と一緒にそのままいただきます。さっき「器から飛び出す・・・」なんて聞いていたので覚悟してましたが、今日のタコはおとなしい・・・突っついても、にょろ程度(ちょっと拍子抜け?)。
まずこの赤いスープ。ふつうは水冷麺のダシスープを使うところが多いそうですが、こちらはビビンもフェもサンナクチも、すべて別に取った肉ダシスープを使用。細かく刻んだ肉入りで、牛肉ダシがより強く味はしっかりめ。また麺は弾力のある咸興冷麺系の細麺。この細さなので、噛み千切りにくいということもなく、適度な弾力があってソースにもぴったり。そしてサンナクチ(生きたタコ)!ちょっぴり塩味のするタコは噛むと軟らかくて、弾力があって甘さもあり、麺・ソースとの相性もいい。発酵エイをのせたフェネンミョン(刺身冷麺)がありますが、これこそ刺身冷麺って感じ!ちょっとお値段は高めですが、サンナクチとビビン冷麺、意外に合う!
水冷麺(ムルレンミョン)オーソドックスな水冷麺もあります。おかずは千枚漬け風の大根スライスのみ。麺はさっきのサンナクチ冷麺と同じ。そしてスープは牛骨と野菜などを長時間煮込んだ肉出し系。味付けせずに飲んでもしっかり味がついています。
その他、ソッキ冷麺(混ぜ冷麺、ソッキネンミョン)も食べましたが、これはフェ冷麺(ホンオの刺身入りピリから冷麺)とビビン冷麺(ピリからソースに絡めて食べる冷麺)、この2つの冷麺を合わせたものだとか。見た目はかなり似ていますが、味は他の2つよりも濃く、辛さも少し強め。
■冷麺にもう一品!というときにこれ!冷麺の量は思ったより少なく、小食の女性向け、という感じ。男性なら足りないかな。2500ウォン(※2007年6月現在)で麺を追加することもできますが、冷麺にもう1品頼む?!というときにおすすめなのがコギマンドゥ(肉餃子)。蒸篭入りで一口サイズの蒸し餃子が8個出てきます。肉汁がジュジュっと出たりはしませんが・・・皮の厚さと具の量がちょうどよくて、おいしいですよ。そのほか、人気のメニューはチヂミ盛り合わせやプルコギチヂミ。これもちょっとつまむのにぴったり!
■食事メニューも豊富!こちらは冷麺専門店なんですが、学生街という場所柄、食事メニューやお酒のおつまみ系メニューも豊富!カルビタン(牛カルビスープ)、コリコムタン(テールスープ)、ヘジャングッ(酔い冷ましスープ)などのスープメニューのほか、ハルモニプルコギ(おばあちゃんのプルコギ)といって、プルコギとキムチチゲ、プルコギ用冷麺、玉子焼きがセットになったモリモリメニューや、トマコギスユッ(ゆで豚)、キムチ&餃子鍋なんかも人気だそう。大勢で行った場合は気になるメニューを何品が頼んでみてはいかがでしょうか?
カルビタン中でも地元学生のランチメニューとして冷麺の次に人気なのが、このカルビタン!これはキムチ、大根キムチ、ご飯が付いています。特別変わった感じはありませんが、これにプラス2500ウォンだせばアワビ入りのカルビタンも楽しめます。ちなみにアワビ入りカルビタン・特は普通のもののお値段2倍。
お酒も思う存分楽しめる!週末はなんと朝8時まで営業!さすが学生街のお店ですよね。普段は翌日の午前3時までですが、週末は午前8時まで営業。だから、早く行っても夜遅くまでゆっくり、あるいは遅く行ってものんびりお酒&料理&おしゃべりを楽しめますョ!またメニューも冷麺のほかタン、チョンゴルなどのスープ・鍋メニュー、肉料理、そしてチヂミ、イカ刺、プルコギチヂミなどのお酒のおつまみ系メニューもいろいろとそろっています。皆さんも時間に合わせていろいろ頼んでみてくださいね。以上、ソウルナビでした。