魚の卵「アル」を惜しみなく使う!韓国でもまだ珍しい、アル料理の専門店が江南駅にオープン!
こんにちは!ソウルナビです。みなさ~ん、突然ですが韓国語の「アル」という単語を聞いたことありますか!?「アル」は鳥や魚などのタマゴを指すのですが、「アル料理」というと「魚のタマゴを使った料理」を言うのが普通。例えばタラコのあの小さなタマゴもその一種です。「アルのプチプチした食感がたまらな~い!」という人も多く、ナビも大好きなのですが、今日はそんなアル料理を専門に扱うお店をご紹介したいと思います!「アル」を使った料理で代表的なものと言ったら「アルタン(アル鍋)」や「アルバッ(アルご飯)」がありますが、アル料理専門のお店って今まであまりなかったのでは!?今日ナビがやって来た「アルプジャ」はそんな珍しいお店。クチコミで徐々に人気を集めている食堂なんだそう!さっそくご案内したいと思いま~す!
会社員や学生がたくさん集まるエリア!お店があるのは江南駅(カンナムヨッ)。旅行者はあまりなじみのない場所かもしれませんが、オフィスや語学学校が多く会社員や学生でいつもごった返すエリアです。ここ「アルプジャ」はもともと「シンデバン(新大方)」という場所からスタートし、その江南駅店として誕生したのが今回ご紹介するお店です。江南大路から通路を一本入っていった場所にあり、周辺には食堂がたくさん!そんなお店の中に紛れて立つこちらのお店は今年(2007年)7月にオープンしたばかり。場所的にあまり目立たず、特に大きな宣伝もしなかったため、オープン当時はお客さんが少なかったそう。でもたまたまここで食事をした人たちのクチコミで今は少しずつお客さんが増え続けている、そんな話題の食堂です。
温かいスタッフがお出迎え!こちらがお店スタッフの方々。みなさん日本語はできないけれど、親切で変に気取らない感じのアットホームな雰囲気です。真ん中にいる社長のチェ・エリさんはおっとりしてそうなのにハキハキとした受け応えと笑顔が印象的。「もちろん商売は商売ですけど」と付け加えた後、「お客さんがおいしそうに食べる姿を見たい、おいしかったという一言が聞きたい、ただそれだけを考えてお店をやっているようなものですよ」と笑いながら話していらっしゃいました^^。ところで「アルプジャ」という店名、なんか変わってるな~と思いませんか?チェ社長に聞いてみると、「アル料理」の「アル」と「プジャ(お金持ち)」という言葉を合わせたそう。もともと「アルプジャ」には「中身のともなった真のプジャ(お金持ち)」という意味があり、みんなおもしろがって覚えてくれるんだとか~。
店内の様子をチェック!
オープンして間もないこともあり、お店の中はピカピカときれい!余計なもののない、全体的にスッキリした空間です。席は1階と2階に分かれていて、1階はテーブル席のみ、2階はお座敷席になっています。
<1階>
<2階>
ここで使われている「アル」とは!?お店の料理で主役となるのはなんといっても「アル」!魚のタマゴを指すことは先ほどご紹介しましたが、ここで使われる「アル」はタラやスケトウダラ、マグロ、オレンジラフィなどのタマゴ。中でも特に力を入れて出しているのが写真にあるオレンジラフィ!韓国語では「オレンジロッピー」と呼ばれるこの魚はニュージーランドや大西洋などで獲れる高級魚で、水深1800m近くで住む深海魚。このオレンジラフィのタマゴはおいしいだけでなく、料理全体に深い味わいを出すのに持ってこいなんだそう!おいしさを追求するため、社長もかなり研究を重ねたようですよ。
それではお店のオススメ料理を紹介していきましょう!
■アルチム(※写真は「中」サイズ)
アル好きさんの中でも魚卵を蒸した「アルチム」という料理を聞いたことがある人はあまりいないのでは!?ナビも初めて挑戦したこの「アルチム」はお店のメインメニューの一つ!よく見ると小さなタマゴの粒がたくさん。マグロやタラなどのアルを絶妙な割合で混ぜて香ばしくさせていて、その他に白子やナクチ、豚肉などを入れることでボリューム感を高めた料理になっています。魚のタマゴや白子系って高価なイメージがあるけど、このアルチムでは「出し惜しみなく」というぐらいの量&大きさ!ちょっとずつ大事に・・・なんて思わずに豪快にほおばっちゃいましょう!サラリーマンたちがお酒のつまみとして食べていくことも多いそうですが、女性からの人気も高いそうですョ。また追加料金をプラスすることで作ってもらえるシメのポックンパッ(炒めご飯)も美味!
タマゴの粒々がたくさん見えますよ~
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ご飯と一緒に炒めるアルポックンパッにもトライ!
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■アルブジャアルバッ(※写真は2人分)「アルバッ」とは韓国語で「アル入りご飯」の意味。普通は「アル丼」のような感じで売られていることが多いのですが、こちらのお店では写真のように平たい器に盛られた状態で登場~!ご飯には赤と黄色のアルだけでなく、海苔、ハム、エビ、イカ、コーン、野菜などの具が混ぜられて色合いがとっても鮮やか!横にはサザエまで付いてきました。口に入れるとタマゴ独特のプチプチした食感が楽しめ、具だくさんなので思ったよりおなかにたまる!濃すぎない優しい味付けなので、お年寄りやお子さんが食べるのにも良さそう。日本人旅行者の口にも合うハズですョ。
■アルチョンゴル(※写真は「小」サイズ)「アルタン」はよく聞くけど、「アルチョンゴル」という料理は韓国人でもあまり聞いたことがないと言うメニュー。オレンジラフィやタラのアルで出されたスープの中にはタマゴだけでなく大きな白子、そしてネギや春菊などの野菜もあり!魚の身も入っていますが生臭さは感じません。適度な辛みはあるけれど、全体的に優しいお味。食事と合わせて汁物代わりに食べるのにいいかも。アルチムと同じようにこのチョンゴルに入れられたアルや白子もビッグサイズ!お店の人がジョキジョキッと切ってくれました~。
そのまま食べてもいいし・・・
韓国流にタレにつけたり、おかずにくるんでもヨシ。タレは甘酸っぱい特製ソースにワサビを溶かしたもの。この鍋もシメにご飯を入れて食べるのがオススメなんだとか!
<基本で出てくるおかずは!?>
ナビが最初に席についたときからどんどんと並び始めたお皿の数々。これらが基本パンチャン(おかず)なんです!品数が多く、これじゃおかずだけでもおなかいっぱいになっちゃうのでは!?なん思ってしまうサービスっぷり。出されたのはキムチや生野菜、サラダにトンチミなど。エゴマの葉とキャベツを重ね合わせたものは、アルなどをくるんで食べるのにも使います。キンパッやサラダはアル料理専門店らしく魚のタマゴ入り!アルバッは味見ができる程度のミニミニサイズだけど、おかずとしてアルバッを食べられるなんて得した気分になっちゃいますよね!?(※ミニアルバッは「アルチム」や「アルチョンゴル」を頼むと付いてきます。)
いかがでしたか?食後には毎日作られる自家製シッケもいただいておなかパンパンに!こんな感じでボトルに入れて出してくれるので、好きなだけ飲めてよかったですョ。アル専門料理店でどんなものが出てくるのかナビは興味津々だったのですが、「アルチム」「アルチョンゴル」といった珍しいメニューが出てきて新鮮でした!メニューを見ると他にはアルを使ったパジョンもあるみたい~。やっぱり珍しいですネ^^。アル料理が大好きなのにどこで食べていいかわからなかった方々!ここ「アルプジャ」で思う存分アルを食べ、新しいメニューにもチャレンジしてみてはいかがですか!?以上、ソウルナビでした。