日本からやってきた人気店!大阪のお好み焼きをソウルッ子に広める発信地!
こんにちは!ソウルナビです。ソウルの街を歩いているとよく見られる日本食と言えば、お寿司やうどんといったものがすぐ思いつきますよね。でも、意外と多いのがお好み焼きやたこ焼き!屋台や日本風の料理屋で見られますが、「日本の味」なんて書いてあるわりに、食べてみると「こ、これは違うでしょ~!」なんてツッコミたくなることがしばしば。そんな思いをしたことのある方々や在韓派のみなさん!今日はまさに「本場の味」を楽しめるお好み焼き屋さん「鶴橋風月」をご紹介しましょう!「ん、聞いたことあるぞ!?」と思った方も多いのでは?そうです、こちらのお店は大阪の鶴橋駅に本店をもつ日本の大型チェーン店。大阪の味を伝えようと、このたびソウルに初めてお店をオープンさせたんです!ソウルにお好み焼き屋はいくつもありますが、こういった大規模なチェーン店の進出は初めてでは!?気になるお店の様子からお料理まで、さっそくご案内していきましょう!
韓国進出第1号店は弘大に!
お店はアートな雰囲気や独特なファッション感覚が見られる弘大(ホンデ)エリアにあり!最寄駅は地下鉄6号線の上水(サンス)駅ですが、弘大・駐車場通り(「歩きたい道」)の延長上にあるため、地下鉄2号線の弘大入口(ホンデイック)駅からぶらぶらお散歩しながら行けるロケーション。ショッピングを楽しみながらちょうどお腹が空いた時に入れて便利そう~。お店はビルの2階にあるので、表に出ている看板を目印にしてくださいね!
「鶴橋風月」って!?冒頭で少しご紹介しましたが、この「鶴橋風月」は店名のとおり大阪の鶴橋からスタートしたお好み焼き専門店。その歴史はというとなんと60年以上もあるそうで、取材時現在で日本全国に100の店舗を持ち、特に関西地方を中心に親しまれているお店です。今日ご紹介する韓国1号店は、「鶴橋風月」が海外に初めて出店したお店!大阪の食文化を韓国の人たちに紹介して親しんでもらおうと今月(2007年12月)堂々オープンとなったわけです。
食べやすい店内&すべてのテーブルに鉄板を用意!
お店の中に入ったときのナビの第一印象は、「スッキリしていてきれい」。もちろんオープンしたてということもありますが、それだけでなく一つ一つの席が区分けされていて整っている感じ。個室ではないにしろ、テーブルごとが区切られたようになっているのでグループやカップルで食事しやすいのがポイントです。そして!何よりもお好み焼きが作られる過程を楽しめ、そして出来立てアツアツのものを食べられる鉄板がすべての席についているのが魅力!それ以外にも荷物をイスの下に入れられる席が多く、気配り度の高さがうかがえます。食べることにしっかり集中できそうなこの席は、全部で約60席。
スタッフにお任せで楽チン!アツアツのできたてを食べたいお好み焼きだけど、やっぱり自分で作るのはおいしく出来上がるポイントを逃してしまう恐れが。でもご心配なく!ここ「鶴橋風月」では一部のメニューを除いてスタッフが目の前の鉄板で作ってくれるんです!作り慣れたプロが焼くことで一番おいしい状態で味わえるし、お好み焼きができる過程をじっくり堪能することもできますね。「まだかな、まだかな」なんていうできあがるまでの時間は、目の前で焼いていればタマラナイ楽しみに!
お好み焼きの「粉」が少なめ!
お好み焼きは溶いた生地に具材を混ぜ入れて焼く大阪(関西)風、そして生地の上に野菜やそば、卵などを重ねて焼く広島風に分けられますよね。大阪の鶴橋がモトとなっているこちらのお店は大阪焼きの部類になるわけですが、「粉のたくさん入った生地に具が入っている」と思っていると、まったく違う様子に驚くかも。実際お店で見てみるとわかるのですが、こちらのお好み焼きは使われている粉が少ない!そう、溶いた生地を少なめにし、キャベツを多くしてその甘味を活かしながら焼くのが「鶴橋風月」風!これ、ヘルシー志向の人やカロリーが気になる女性にもうれしい点でしょ!?
お待たせしました!メニューの一部をご紹介~!
<お好み焼き>
まずはお店の基本中の基本、お好み焼きから。注文する前にチェックしておきたいのが、各お好み焼きには「お好み焼き」と「モダン焼き」の2つがあること。「モダン焼き」はお好み焼きにそば(麺)をのせたもので、ボリュームアップ&麺の食感が楽しめるのがポイント。
■風月焼き(モダン焼き)
ナビが最初にいただいたのはお店の名前がついたこの「風月焼き」。これを「モダン焼き」で注文してみました。「風月焼き」はイカ・エビ・豚肉・牛肉・カキという具材が入ったもので、お店のお好み焼きの中でいちばん豪華な一品!ナビの注文したこのモダン焼きバージョンが人気なんだそうですよ。注文するとまずは容器に入れられた具が登場。この具をスタッフが上手に混ぜながら鉄板にのせ、火を入れていきます。
モダン焼きにしたので麺を投入!この麺はたまごが多く入ったたまご麺になっていて、見た目からして太めの麺は「そば」というより「少し細めのうどん」といった感じです。さらにその上にはカツオの削り節をパラパラ~。ここで「ん?」と思いませんか?焼きあがったあと、ソースの上にかけられることが多い削り節。でもこちらのお店ではこうして焼いている途中に振りかけられるのが特徴なんです!これによってカツオの香ばしさがお好み焼きに染み込むんだそう!そのあとはある程度の時間をおいた後、ひっくり返してさらに加熱~(スタッフさんが頃合いを見計らって作業してくれます)。
両面がいい色に焼きあがった時が仕上げタイムで、マヨネーズとお店の特製ソースが登場!マヨネーズの上からソースがかけられ、ハケを使ってキレイにのばして出来上がり~!お好みで青のりなどをかけていただきます。パクッと口に入れると外はカリッ、そして中は全体的にふんわりしていて具がプリプリ、そこに麺のモチモチした食感がプラスされています。上でご紹介したように粉が少なめになっているので、キャベツの割合が多くて甘味もしっかり!韓国でこの味を食べられるなんて~!
<お好みに合わせてトッピングを!>
お好み焼きメニューには「ねぎ」・「餅※餅のトッピングはなくなりました。<2008.5.6>」・「チーズ」のトッピングが各2000ウォンで追加可能~!「ねぎ」には「ねぎ混ぜ」と「ねぎかけ」の2タイプがあり、前者はお好み焼きを焼く前に混ぜいれるタイプ、後者は出来上がりの一番最後にソースの上からかけるタイプです。トッピングは、お好み焼き1枚あたりに2種類追加する場合はお得な3000ウォンで楽しめるそう。また「月見」ということで卵も600ウォンで用意(※値段は2007年12月現在)!「月見」も2タイプがあり、お好み焼きを焼いている時に貼るようなカタチにするものと、いちばん最後にソースの上に目玉焼きをのせるタイプから選べます。さっそくナビもトッピングを利用してみることに!
■ぶた玉(トッピングとして餅&チーズを追加したバージョン)
※ 餅のトッピングはなくなりました。<2008.5.6> いちばん基本となるぶた玉は、お好み焼き本来の味を試したい人にピッタリかも。鉄板に具をのせたあと、ナビが追加することにした餅のスライスとチーズが加えられました。ちなみに韓国人はチーズが大好きで、ここ「鶴橋風月」でもトッピングとしてチーズを加える人がかなりいるんだとか!
定番中の定番とはいえ、やっぱりお好み焼きには豚肉が合いますね。そのまま食べてもよかったと思いますが、餅とチーズのトッピングを加えたお味は「正解だったね!」とナビ一行が口を揃える結果に!熱でお好み焼きの中からトロ~リと出てきた餅とチーズに特製ソースが絡まったお味、これは食べてからのお楽しみ!
■えび玉(トッピングとして卵を追加したバージョン)
焼く過程はぶた玉同様、他のお好み焼きとまったく同じ。
トッピングの卵は貼るカタチにするタイプを選んでみたところ、途中で鉄板の上に卵が割り落とされ、その上にお好み焼きがのせられてからひっくり返されました。
できあがったえび玉は中のエビがプリプリ。断面を見ると外はカリカリ、中がふんわり&しっとりというのが伝わるのでは!?
<焼きそば>
お好み焼きだけでなく、焼きそばも人気!使われている麺はご紹介した特製たまご麺です。(※サイズは普通サイズとbigサイズがあり、bigサイズはそばが二玉になっています。)
■風月焼きそば(※写真は普通サイズ)
イカにエビ、豚肉、牛肉、カキ、卵などなど、となんとも豪華な具材が入った焼きそばがこの「風月焼きそば」。厨房でほとんど料理された状態のものが運ばれてきて、仕上げは目の前の鉄板で!たまごが焼きそばの上に割られ、それを素早くかき混ぜるようにして麺に絡ませてからいただきます。「モダン焼き」などにも使われるこの麺。やっぱりこうして麺そのものを食べることによって、麺のまろやかなおいしさ、そしてモッチリした食感がより感じられましたョ。!
■塩そば(※写真は普通サイズ)
日本にファンが多いと言うこの塩そば。こちらも出来上がった状態で鉄板にのせられ、後は食べるのみです。エビやイカなどが入ったこの塩そば。はじめは塩味がちょっとキツイかな?と思いましたが、その味はあとからどんどんハマってしまう感じ。韓国ではやきそばというメニュー自体が珍しい存在なので、塩味はソウルッ子たちにとってさらに新鮮なメニューと言えそう!
<一品料理>
■とんぺい焼き
豚肉を卵で包んだメニューがこちら。ふんわりした卵の黄色にマヨネーズとソースがかけられ、最後に削り節をかけていただきます。お好み焼きを食べているときのちょっとした箸休めとして食べるのもよし。ジューシーな豚肉と焼いた卵の相性は抜群!
■キムチポッカ(キムチポックン)
豚肉とイカ、キャベツを炒めたいわゆる「豚キムチ」的なメニューがこちら。韓国のキムチに慣れているナビにはこの「キムチポッカ」は韓国のキムチ炒めよりも甘みを感じられ、爽やかな感じのするお味でしたョ。おかずとして一品いかが?
<飲み物>
ビールやソジュ(焼酎)コーラ、ウーロン茶などを用意。「お好み焼きにはやっぱりビールでしょ!」と言う方、アサヒビールもしっかり用意されていましたよ!
ナビの取材中、隣りのテーブルで食べていた日本のお客さんが「うまいっ!」と思わず叫んでいたのがかなり印象的。在韓の方のようでしたが、久々に本場の味を食べられたんでしょうね。「その気持ちよくわかります」とナビも同感~。韓国のお客さんから「日本で食べたのとまったく同じでおいしい!」という声を聞くのもうれしいとスタッフがおっしゃっていました。ソウルで食べる日本食はどうしてもお値段高めになってしまうのに、ここのメニューは日本との価格差があまり無かったのもよかったです。日本の味に飢えている在韓組の方々、そして韓国の友達に本場の味を紹介したいと思っていた方々!ここでお好み焼きを楽しんでみてはいかがですか?旅行者の方々も日本のお好み焼きを韓国人がどんな感じで楽しんでいるのかチェックするのも楽しいと思いますョ^^。以上、ソウルナビでした。