地元の人に親しまれる安くてオイシイうどん屋さん!一人ご飯にも向いてます!
こんにちは!ソウルナビです。今日は乙支路・忠武路(ウルチロ・チュンムロ)エリアにあるうどん屋さん「トンギョンウドン」を紹介します。ソウルには「イルシク(日式)」と呼ばれる日本食のお店を中心にうどんが食べられるお店があるんですが、ツユがびっくりするほどしょっぱかったり、麺がフニャフニャだったりするところも多く、たまに「これをうどんとして売っていいのか!というものもあり、ナビもあえてソウルで日本式のうどんを食べることない派でした。でもこちらは「地元の人気うどん店」で韓国人がひっきりなしにやって来る、常連さんも多い評判のお店。地元の人をトリコにするうどん屋さんって?それはかなり気になる!さっそく行ってみよう~
駅からすぐ!
お店があるのは地下鉄2・3号線ウルチロサンガ(乙支路3街)駅のすぐそば。駅から近いどころか8番出口を出てすぐ左にあるので、近すぎて逆に見落としちゃいそう!いくつかお店が並んでいる中の一軒で、お店自体も小さいので見過ごし注意。店先にはイスがちょこんと置かれていたけど、これは混雑時のウェイティング用?外からはガラス越しに食事をしている人の様子が見えます。
店内はこじんまり、というよりかなり狭い!
お店は窓際に一列、そして写真のコの字型の席、そして手前の壁際に2~4人掛けが少しあるだけで店内はかな~りこじんまりしています。スペース的にあまり余裕がないだけならいいのですが、お客さんが多いお店なのでそれがさらにぎゅうぎゅう感を感じさせることに!ちなみに午後3時頃におは客も引いた感じになりますですが、混んでる時間に当たったときは隣りの人と文字通り「肩を寄せ合うような感じ」で食べることになります。それはそれで味があるけれど、コートすら置きづらいほどなので、大きな荷物を持ち込むのは避けたいところ!
お客さんはほんとに「地元の人ばかり」。おじいちゃんやおばあちゃん、おじさんにおばさん、サラリーマンに大学生・・・まさに老若男女いろんな人がやって来ます。こちらはオープンしてから20年以上たつそうで、昔からの常連も多いみたい。「おばさん、ずいぶん長くここで働いてらっしゃいますよね?僕が高校生のときにもここにいらっしゃいましたから。」「そうだったんだ?そうなのよ、他に行くトコがなくてねぇ。はっはっは~」こんな会話が聞こえてくるほど^^
飲み物はセルフサービス
入口を入ってすぐ左側にあるこのタンク。飲み物はセルフなので、飲みたければ自分でお茶(ウーロン茶のような水のような不思議な味・・・)を用意します。
この値段でこの量&この味なら!
うどん屋というわけでうどんがメインなわけですが、何が特徴って値段がかなり手頃。物価上昇で少しずつ値段が上がってきてはいるようですが、それでも安い価格設定はうれしい!
■ティギムうどん
オススメと聞いたのがこちら。ティギムとは日本語で「天ぷら」と訳されますが、日本の天ぷらうどんを想像していると全然違うものが出てきて驚くかも。この膨らんだ、パッと見は得体の知れないものがティギム。運ばれてきた瞬間からおツユのいい香りに包まれますが、このツユはカツオで出した優しい味。しょっぱすぎず、かといって薄すぎないちょうどいい味で、体に悪そうな感じなし、飲むとさっぱりするタイプ。麺もまたほどよいかたさで、「シコシコ」とか「弾力が強い」というタイプではないけれど、フニャフニャしちゃう変な柔らかさもなし。ツルツルッといける食感をちゃんと楽しめる麺です。
ティギムの中身はエビで、小さなエビが揚げられたもの。エビの細さもさることながら、この厚い衣は!日本のエビ天を考えると「見せかけにも度が過ぎる!」とツッコミを入れたくなりそうですが、ところがどっこい、この衣が意外とイケます!いや、衣そのものというより「ツユに浸された衣」がおいしい。厚い衣は揚げ玉(天カス)以上の食べ応えが感じられます。さっぱり目のツユとの相性も良く、ツユに落とされた海苔の風味にもよく合います(むしろエビはいらなかった?)。ツユには油が浮いているけどしつこくないのが不思議。
■オデンうどん
いわゆる練り物系が入っているうどん。普通のうどんじゃ物足りない、でもティギムうどんじゃ重そう・・・っていう人にいいかも。オデンに薄いコンニャク、ゆで卵(半分)、カマボコもどき(?)、揚げ玉などが入っているので、思ったよりおなかいっぱいになります。これも注文している人も意外と多い!
■ユブうどん
ユブとは油揚げのことで、食べやすいサイズに切られた油揚げがうどんの上に散らされたメニュー。油揚げのせいで相当しつこくなっているんじゃ・・・という当初の予想とは違い、油っこさはほとんどなし。油揚げ自体はかなり薄め。味がしっかり染み込んでいるタイプではなかったけど、独特の香ばしい味を感じられてさっぱりといただけます。
■カレーうどん
ずっと気になていた「カレーうどん」。「カレーうどん」は子どもの頃によく食べてたのに最近食べる機会がなく、韓国に来てからはまったく口にしてなかったメニュー。どんなカレーうどんが出てくるんだろうと期待して待っていると、出てきたのがうどんにカレーのルーがたっぷりかけられたこちら。つまりカレーライスの「ライス」の部分がうどんになったバージョン。予想外ながら食べてみると、なかなかイケる!韓国のカレーは日本のカレーに比べて味の深みが少ない感じがするけれど、こちらのカレーは一般の韓国カレーより味が少し強め。うどんともよく合っててバランスがいいよう。
オマケとしてうどんのスープも付いてきます。食べてると汁物がほしくなるのでこれはナイスサービス。
■うどんカレーコンビ
「安い値段でおなかいっぱいにしたい!」ならこちらのメニューもいいのでは?お店では「コンビ」と頼むと出てくるのがこれ。うどんとカレーライスのセット!「ミニうどんとカツ丼」みたいな丼モノ系のセットはよくありますが、この「コンビ」のうどんとカレーライスは単品注文の場合より気持ち少なめになったぐらいの量。二つ食べればボリュームはかなりあります。でもヘビーではないので、女子大生やお年寄りの方でもフツーにペロリと完食する姿を何人も目撃。さらに、こちらの値段はモリモリ食べる派にとってはうれしい!
うどんはゆで卵などがなく、具もシンプル。カレーライスはカレーうどん同様韓国のカレーにしては色が濃い目で味も少し強い方。「何の変哲もないカレーライス」的だけれど、韓国の家庭で食べられるカレーとして味わいたいメニュー。そして特筆すべきは具の大きさ。ジャガイモは大きなかたまりみたいなのもあったし、ニンジンも比較的大きめ。あとはホバッやグリンピース、小さなスパムなどが入っています。ルーも出し惜しみしない感じでたっぷりめ。このセット、おなかを満たす意味では充分!
■ユブチョバッ(稲荷ずし)
いわゆるお稲荷さん。6個が1セットとして出てきます。油揚げに染み込ませた甘酸っぱさとしょう油味は優しめ。日本にもありそうな味です。中のご飯には黒ゴマが入っていて、噛むとプチプチした食感も楽しめてなんか得した気分。「うどんだけじゃちょっと物足りないんじゃ」という時、2人で1皿頼んで軽くつまむぐらいがちょうど良さそう。
ちなみに付け合わせとして出てくるのはこちら。メニューに関係なく、席に着くとソッコーでテーブルに出されます。キュウリの漬け物(ピクルス)も直接作っているとか。味は好き嫌いが分かれそう。
一人ご飯にもピッタリ!
お店の特徴上、長居する人はおらず、サッと食べてサッと帰る雰囲気。お客が多くても回転率はかなり高いのでうまく回っているみたい。みんなもくもくと食べる感じなので、一人で来る人もかなり多い!まったく躊躇することなく一人ご飯ができます。
この味と量を考えるとどのメニューもコストパフォーマンス的に合格~!ただ、行く時はやっぱりお昼時は避けるのが無難。お店の人もてんてこまいだし、食べるのも落ち着かなくなっちゃいそう。特に観光スポットはないけれど、近くのホテルに戻る前に軽く食べたいときや、遅い朝ご飯として温かいものを食べたいときにふらっと寄ってみるのに良さそう。韓国人に人気のうどん屋さん、一度試してみてはいかがですか?以上、「トンギョンウドン」からまた一人ご飯に使ってみようと思っているソウルナビでした。