地元の人しか来ない食堂!安い値段でおなかいっぱい食べて飲めるタットリタンの店!
こんにちは!ソウルナビです。ソウルにはおいしいものが楽しめる食堂がたくさん!その中には「近所の人しか来ないけどウマイ店」っていうのも実は数多くあるんですよね~。今日ご紹介するのはそんなご飯ドコロ。お客のほとんどが韓国人、それも近所の住民が中心というタットリタンのお店「カチネ」!以前ナビが別の店で友達(韓国人)とタットリタンを食べていると、「うちの近所にある店の方が断然おいしいから行こうよ!」と連れて来てもらったのが「カチネ」との最初の出会い。教えてもらってなかったらたぶん来れなかっただろうな~としみじみ思っちゃうようなお店です。ディープな雰囲気が好きな方々、安くおいしく韓国料理を食べたい方々!今日はナビが地元ッ子に代わってお店をご紹介しちゃいま~す!さっそく行ってみよっ!
観光客はなかなか来ない街?「淑大」にあり!お店があるのは地下鉄4号線の淑大入口(スクテイック)駅のそば。このエリアは淑明女子大がある学生街でお店もけっこうたくさん。でも特に観光的なミドコロがあるわけではないので、何か用がなければ旅行者はなかなか来ない場所なんじゃ!?しか~し!実はこの淑大入口駅ってソウル駅のすぐ隣り。明洞(ミョンドン)駅や竜山(ヨンサン)駅からもすぐというロケーションときた!ちょっとなじみが薄いだけで、繁華街からそう離れていない行きやすい場所なんですョ。さらにこの「カチネ」は駅から徒歩2分というアクセス便利な場所に位置。近くて行きやすい反面、ひょっこり、そして古めかし~外観で立っているため、ちょっと注意してないと見落としちゃうかもしれません!この写真の様子、チェックしておいてくださいネ^^
気取らない!地元のムードをそのまんま残した食堂!できてから約20年という歴史をもつこの「カチネ」。お店の外観を見て中に入るのをためらいそうになった方、大丈夫、そのままドアを開けてみて!中のほうがもっとディープな雰囲気ですから(笑)。ちょっとぶっきらぼう(?)なお店スタッフ(でも話すと実は優しいんですよ!)の声を聞きながらから店内に入ると、通路の脇にテーブルが置かれた狭めのスペースが迎えてくれます。壁は落書だらけだし、全体的にかなりレトロ&ディープなムード。そして座っているお客さんたちがその空間に浮くことがなく、調和されてよく似合っている様子がすごくいい感じ!
奥に進むと「パン(部屋)」と呼ばれるお座敷席があります。これまた周りは落書だらけだし、照明もちょっと暗めで独特の雰囲気~。
入口のすぐ脇が台所。一般の家でお母さんが料理を作ってくれているような、まったく飾らない様子を見せてくれます!
■人気のタットリタン!気長に待って~!ここ「カチネ」は「タットリタン専門店」ではないですが、ナビが見たところお客さんの9割はこのタットリタンを注文。人気の秘密の一つとして挙げられるのが「量が多くて安いこと」!注文すると大きなボール?いや洗面器?とにかく深めの鍋の中に具をたっぷり入れて調理します。ただ!注意したいのがオーダーから食べ始めるまでの時間が長いこと!注文を受けてから鍋に鶏肉を入れて切った野菜を入れ・・・という感じで作るので、テーブルに出てくるまで約30分所要!ジャガイモが煮えるのに時間がかかることなどが理由ですが、初めてお店に来た人はイライラしちゃうかも?「基本30分待ち、混雑時はもうちょっとプラス」、これをしっかり頭に入れつつ気長~に待ってくださいね。
タットリタンのメインになる鶏肉が鍋のいちばん下に。大き目にぶつ切りされています!
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ニンジン、タマネギ、ネギ、ジャガイモなどたっぷりの野菜をプラス。コチュカル(唐辛子の粉)もたくさん!
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大きめの具もトッ(餅)もたっぷり!じゃじゃーん!待つことほんとに30分!タットリタンがテーブルに運ばれてきました~。鍋がボン!と置かれるだけですごい迫力ですが、その中身もかなりのもの!鶏肉とクタクタになった野菜だけでなく、たくさんのトッ(餅)が入っています。普通タットリタンにお餅はあまり入れませんが、ここではメインの具と言えるほどの量。でもそれだけ野菜と肉もたくさん入っているから、餅ばかりが目立つことがなく適度な分量になっています。味がしっかりついた柔らかい鶏肉だけでなく、ニンジンやジャガイモも大きめだからこれはかなりおなかにたまる!作る過程で唐辛子の粉がたくさん入った写真を見て「ものすごく辛いんじゃ!?」と思った人も多いハズ。確かに辛いは辛い!・・・のですが、甘味もかなりあるので、結果的に口の中に負担を感じるほどの辛さにはなっていません。
クンムル(スープ)もおいしい!「カチネ」のタットリタンはたっぷりのスープに入れられて出てくるのも特徴!ナビはこのスープもお気に入り~!野菜と鶏肉から出た旨みと、大量のニンニクが入れられてトロトロになったこのスープ。「家庭で食べられる味」がベースになってはいるのですが、長年お店で作りながら研究を重ねて改良されていったそう。タットリタンというより汁物を食べる感覚でどんどん飲めてしまいます。ご飯を追加で頼む時はこのスープをご飯に少しずつかけながら食べるのもおいしいですョ。
シメはポックンパッ!ご飯を追加で頼むのもいいですが、シメにポックンパッ(炒めご飯)として食べるのはいかが!?うれしいことに普通のご飯と同じ値段で(追加料金無しで)炒めてくれます。海苔の香ばしさと濃縮されたスープの味に、おなかがいっぱいでもやっぱりポックンパッを食べてよかったと思えるハズ!
サイドメニューにいかが!?
■ケランマリ(卵焼き)
タットリタンだけじゃちょっと物足りないかな、というときに食べたいのがこのケランマリ。卵にニンジン・タマネギ・ネギなどを加えて作るのですが、焼くというより油の中で揚げる感じで料理されているのでふんわりしているのがポイント。だからといってしつこくはないのが不思議。味はいたって素朴!でもこのシンプルさに逆にハマってしまいそう。量もかなりあるので3人くらいで分けるといいみたい~。
■ケランポンボッ
韓国人にとっても聞き慣れないと言われる不思議な名前のこのメニュー。これも卵焼きの一種なのですが、ケランマリと違って切られていなくお皿いっぱいに広がって出てきます。中の具も野菜、ソーセージ、ハム・・・とちょっとだけ豪華になっていて、キュウリが入っているのも変わっているところ!青唐辛子も入っているので、そこに当たるとけっこう辛いのでご注意を!このケランポンボッも一般の家庭で食べられるような何の変哲もない味・・・ではありますが、だんだんその魅力に取りつかれて箸がとまらなくなる不思議な一品!焼酎にもよく合います。(ケチャップで顔を書いてくれますョ^^)
他にもチゲ(鍋)やジョン(チヂミ)類、イカや肉の炒め物といった別のメニューもありますが、どれも値段の割に量が多いんです。タットリタンだけでもかなりおなかいっぱいになるので、メニューを選ぶ時は上手に選んでくださいね。
いかがでしたか?ホントにおなかいっぱいで大満足になるここのタットリタン。この写真もある程度食べ進めたあとに撮ったんですよ。予算を抑えてお酒を飲みたいときにピッタリのお店です。それにしても、軽い挨拶だけして店内に入っていく常連さんの多いこと多いこと!気取らない雰囲気だからみんなひょいと立ち寄って気軽に飲んでいくんでしょうね。ただ、タットリタンは待たなきゃいけないしお店も狭いので、「カチネ」に行こうと思っている方は早めに行った方が無難!19時になると満席になることが多いので、18時前の早い時間がオススメですョ。以上、ご近所&地元の雰囲気いっぱいの食堂「カチネ」からソウルナビでした。