かつては毎日4時間で売り切れた人気のチョッパル、お店が大きくなってパワーアップ!
こんにちは!ソウルナビです。豚足といえば韓国ではポピュラーな食材の一つ。韓国語では豚足のことをチョッパルといい、濃いめの味付けでまるごと煮込んだものを薄くスライスしていただきます。栄養たっぷり、そしてぷるぷるのコラーゲンをたっぷり含んだチョッパルは健康にも美容にも良い食べ物として韓国では人気の料理!特に焼酎との相性は抜群で、定番のおつまみメニューでもあります。街には専門店もたくさんあるのですが、今日はそんなチョッパル専門店でも特に有名なお店「マンジョッ・オヒャンチョッパル」をご紹介しましょう!こちらはソウル3大チョッパルの一つに数えられるお店。1988年に創業し、もともとオフィス街の路地奥にあったサラリーマン御用達の小さなお店だったのが、毎日数時間で売り切れる美味しいチョッパルのウワサが広まり、現在ではフランチャイズ展開するほどに!その美味しさの秘密とは!?さっそく市庁の路地にある本店にうかがってみましょう!
市庁駅から徒歩約2分、オフィス街の路地にあり!
お店の場所はソウルの真ん中、地下鉄1・2号線シチョン(市庁)駅から歩いて2分ほどのところ。大通りからほそーい路地を入っていくと、左手にお店が見つかります。ほかにも飲食店が所狭しと並ぶ路地はちょっとディープな雰囲気だけど、お店は新しくてキレイなかんじ!冒頭でも触れましたがこちらは1988年にオープンし、当初は路地のさらに奥、雑居ビルの2階にありました。とっても小さな店舗だったのが少し広めの1階に移り、創業から約30年で現在のような大きな建物に。ちなみにお店はほぼ隣りあって本館と別館があり、路地に入って最初にあるのが別館。もう少し進むと本館があります。まずは本館のほうに入りましょう~
新しく大きな建物のお店は広々!本館の1階にはテーブルがずらりと並んでいます。2階や別館もすべて同じようなテーブル席。チョッパル屋さんといえば街の食堂といった感じで庶民的なお店が多いけれど、こちらはちょっと高級感が感じられるような雰囲気!?明るく清潔感もあり、安心してお食事ができそう。
かつては1日4時間で売り切れる幻のチョッパルだった!?
こちらが社長さん。1988年、「ノルブマンドゥ」という名前の小さなマンドゥ(餃子)のお店からスタートしました。その後、サラリーマンが会社帰りに一杯やれるおつまみのメニューにと取り入れたチョッパルについて、美味しくなるように研究を重ね、オープンから20年後、毎日4時間で売り切れる人気のチョッパルのお店として徐々にウワサが広まり、すっかり有名に!現在はランチタイムでもチョッパルを注文することができますが、以前は毎日ランチタイム後にチョッパルを仕込み、夕方のみ販売していたそう。午後4時頃から注文を受けはじめ、毎日夜の8時半から9時までには完売。そんなウワサのチョッパルを求めてお店には連日長蛇の列ができ、「並んだのに売り切れて食べられなかった~」という話も。社長さん曰く「その日作ったチョッパルはその日のうちにお客さんに出し、決して次の日には売らないというのをポリシーにしていたけれど、たった1度だけ売れ残ったことがあり、その時はお店のスタッフたちに分けて持ち帰らせた」ことがあるんだそう。
当時は1日に作られる量が限られていたため、席の予約もできず、並んでも食べられずに幻のチョッパルとなったこちら。毎日4時間で売り切れ一度しか余ったことがないなんて、お店の人気ぶりがわかりますよね!ちなみにお店が大きくなった現在、行列は今もできますが、席の予約はできるようになりました。
かつての店舗
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主な客層は会社帰りのサラリーマンたちでした
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味の秘訣はまずスパイスにあり!
そんな美味しいチョッパルの秘密は?研究を重ねたという作り方について社長さんにおうかがいしたところ、残念ながら企業秘密。でも味付けに使うスパイスがポイントらしい。お店の名前「オヒャンチョッパル」のオヒャンとは漢字で書くと五香でさまざまなスパイスをブレンドさせた中国の香辛料のこと。でも五香とあるけれど必ずしも5種類だけのスパイスというわけではなく、いろんなスパイスをいろんな割合で混ぜたものだそう。このスパイスの組み合わせや分量が美味しいチョッパルの秘訣の一つなんだそう。またチョッパルは必ず作ったその日のみ出すというポリシーもその美味しさの理由のよう!
ニンニク入り特製さっぱりタレとキャベツでどんどん食べられる!
お皿に盛られたチョッパルは見ただけでもぷるぷる、コラーゲンもたっぷりで美味しそう!!上のほうには食べやすくスライスされた皮付きお肉の部分、その下には骨付きのお肉が隠れています。ちなみにメニューには中、大、特大とチョッパルの量によりサイズが分かれています。中は2~3人前、大は3~4人前、特大は4人以上かもっと食べたいときに選べばオッケー!
※写真は中サイズになります。
お持ち帰りもできます!
韓国でチョッパルといえば、食べる時にセウジョッ(小エビの塩辛)をつけたり、さらにニンニクや味噌と一緒に葉っぱに包んだり、という食べ方もスタンダード。でもこちらでチョッパルと一緒に出てくるのは、ニンニクなどの薬味が入ったお酢ベースの特製タレと大量のザク切りキャベツのみ。こちらではこの特製ニンニク酢ダレの中にキャベツを入れ、チョッパルでキャベツを巻いていただきます。こうすると酢で油分が緩和され、さっぱりいただくことができ、もともと甘味と香ばしい香りがしっかりついたチョッパルの味がより一層引き立ちます!このちょっと変わった食べ方も、お店オリジナルの美味しいチョッパルの秘密!実はかなり脂っぽさもあるチョッパル。ナビのようにチョッパルを食べると最後はしつこさを感じてなかなか箸が進まない・・・という方もいらっしゃるのでは。でもこの食べ方なら、さっぱりとどんどん食べられちゃいます!
ぷるぷるチョッパルで包んでどうぞ!
付け合せの青唐辛子やニンニクなどのお野菜は、味噌に付けてワイルドにいただきましょ~!キャベツもそうですが、お肉だけじゃなくお野菜もたっぷりいただけるのがいいですね!またチョッパルは大根の細切りキムチと一緒にいただいてもまた違った味が楽しめます。
お店の原点、マンドゥグッも一緒に!
もともと最初はマンドゥ(餃子)のお店としてスタートしたこちら。チョッパルがとっても有名になりましたが、マンドゥももちろん美味しいんです。メニューには今でもマンドゥグッ(餃子スープ)やムルマンドゥ(水餃子)などのマンドゥメニューもちゃんとあります。特にうれしいのはチョッパルを注文すると必ずトッ(餅)入りマンドゥグッも一緒に出てくること!スープといっても、テーブルコンロの上で煮る鍋で出てきます!現地ではチョッパルといえばほぼ100パーセント焼酎と一緒に注文するんですが、社長さんのお話では「焼酎とチョッパルだけの組み合わせは酔いがすぐにまわってしまうので自慢のマンドゥグッもセットにしている」とのこと。マンドゥはもちろんお店で手作り。ナビがお昼過ぎにうかがった時もスタッフがせっせと大量のマンドゥを包んでいましたヨ!
ソウル三大チョッパルの1つといわれる「マンジョッ・オヒャンチョッパル」、いかがでしたか?小さなマンドゥ店から始まり、チョッパルの有名店になったこちら。以前はお店の名前が「オヒャンチョッパル・マンドゥ」だったのですが、現在は「オヒャン」の前に「マンジョッ」という言葉が。カンのいい方ならお分かりかもしれませんが、マンドゥの「マン」とチョッパルの「チョッ=ジョッ」、それぞれのメニューの頭文字をとったもの!またマンジョッは韓国語で「満足」という良い意味もあるんです。以前は夜限定で並んでも品切れして食べられないチョッパルだったけれど、お店が大きくなってランチタイムでも注文できるようになり、席の予約もできるようになりしました。でも、今でも行列の方は健在。食べたいときはホテルから予約をしてもらって行くほうがいいかも?人気のチョッパル、気になる方は一度試してみてくださいね!以上、ソウルナビでした。