伝統茶だけでなく冬でも食べられるパッピンスも人気!仁寺洞でのひと休みに使える伝統茶カフェ
こんにちは!ソウルナビです。ソウルの街を歩くと最近特に目に付くのがコーヒーショップやカフェ。コーヒーやソフトドリンクを飲みながら旅の疲れをじっくり癒したいものですが、でも!「ここに来た時は絶対に伝統茶が飲みたい」と思うエリアと言ったらやはり!「仁寺洞(インサドン)」~!モダンさと同時に昔懐かしい雰囲気を感じられる仁寺洞は、街の空気に浸りながら伝統茶でティータイムをするのが楽しいところ。今日ご紹介する伝統茶店「インサドンサラムドゥル」は、伝統茶が飲めるだけでなく「パッピンス」と呼ばれる韓国式のカキ氷が人気のお店です。一体どんなお茶、そしてどんなパッピンスが食べられるのでしょうか!?さっそくお店へ行ってみましょ~!
アクセス便利、でも静か!お店があるのは地下鉄3号線アングッ(安国・Anguk・328)駅から徒歩3分という便利なロケーション。人通りの多い「仁寺洞通り」から一本入ったところにあるので、アクセスは便利なのに、仁寺洞の喧騒から離れられて落ち着いています。外観は韓国の伝統的な家「韓屋(ハノッ)」タイプ。店名が書かれた看板もいたってシンプルで、素朴さがよりイイ味を出している感じ。ちなみに店名の「インサドンサラムドゥル」とは、「仁寺洞の人たち」という意味なんですよ。では中に入ってみましょう。
韓屋を改造した落ち着く店内イスやテーブルはすべて木を使っているこちらの店内。インテリアにも木がたくさん使われていて、茶色と生成り色ベースの店内は温かい雰囲気に包まれています。韓屋を改造したお店なので、ふと上を見上げると天井に木の柱がいくつも見えたりと独特な雰囲気。入口を入って手前側がソファ席、真ん中がテーブル席、奥がお座敷タイプ。ナビが取材に訪れたときは、地元の奥様方たちがのんびりとおしゃべりタイムを楽しんでいましたョ。
それではそんな店内で楽しめるメニューの一部をご紹介!
■伝統茶
まずは日本からの旅行者にも人気の伝統茶から。ほとんどのお茶がホットにもコールドにもできます。注文の際に好みを伝えてくださいね。
<オミジャチャ(五味子茶)>
一番人気はやっぱりこれ。甘さ、しょっぱさ、すっぱさ、辛さ、苦さ…の5つの味が感じられると言う五味子茶は、その不思議さだけでなくおいしさからも人気。五味子の実を前日から水に漬けておき、丹精込めて作られた手作りのお茶です。シロップが入っているので、甘さも感じられて飲みやすい一品。ホットでもアイスでも楽しめるこのお茶は特に女性から人気だそう。
<テチュチャ(ナツメ茶)>
こちらもナツメの実を使った手作りテチュチャ(ナツメ茶)。飲むとトロトロとしたとろみが感じられます。ナツメにはもともと自然の甘みがあるので、こちらも子供からお年寄りまで飲みやすい味。
<ソンファミルス>
「変わりダネもご紹介しましょう」…そう言いながらお店のスタッフが出してくれたのがこの「ソンファミルス」。ソンファミルスとは漢字で書くと「松花蜜水」で、ソンファとは松の花粉のことを指します。つまり、ハチミツ入りのお湯の中に松の花粉を溶いたものがこのソンファミルス!ソンファは肌に潤いを与えて肌荒れを防いだり、胃腸の働きを促したり、滋養強壮の効果があると言われる健康食品。味は非常に独特なので、「薬」と思って飲むのがオススメかも!?でもハチミツ湯と一緒に混ぜて飲むことによってかなり飲みやすくなっていますョ。韓国の人たちはけっこう飲んでいくというこの一品、一度チャレンジしてみては!?
■パッピンス
「インサドンサラムドゥル」の特徴でもあり、自慢でもあるのが伝統茶を使ったパッピンス(カキ氷)!アイスやフルーツなどで飾り立てる…というパッピンスとは違い、伝統茶の味を活かしたシンプルめのパッピンスがいただけます。うれしいことにこれらのパッピンスは冬でも注文OK!夏に訪韓できずパッピンスが食べられなかった方々、ここで食べてみてはいかがですか?
<ユジャピンス(柚子のカキ氷)>
氷の上に柚子ジャムがのせられたユジャピンス。柚子がたっぷり使われていて、この特製のジャムだけでも柚子独特の苦味と甘みのハーモニーを楽しめます。食べ進めていくと下に小豆が入っていることに気づくはず。それまでは柚子のさっぱりした風味、そして後半からは小豆の甘さがプラスされた味でさらにおいしさが広がります。さっぱりした甘さが好きな人には持ってこいのカキ氷。
<オミジャパッピンス(五味子のカキ氷)>
五味子茶を使ったパッピンスがこちら。ナチュラルな五味子茶の味はそれ自体に甘さがほとんどないので、全体的に非常にさっぱりしています。ユジャピンスと同じく下に小豆が入っていて、甘さはその小豆で感じられるようになっているピンス。ヘルシーです。
<メシルパッピンス(梅の実のカキ氷)>
見た目はオミジャパッピンスに似ているこちらのピンスは、シロップの部分が伝統茶の「メシル茶」になっています。甘いけどスッキリしているメシル茶が削られた氷とよく合う!他のピンスと同様、下に小豆が隠れていますョ。これはみんなから好かれそうな味~。
<ソンファピンス(松の粉のカキ氷)>
「味わうより健康を考えて食べるピンス」とお店スタッフが言っていたものがこちら。写真で見るとわかるとおり、上でご紹介した「ソンファミルス」に使われているソンファが思いっきりカキ氷にかけられている~!上にのせられたフルーツや氷の下の小豆などは他のピンスと同じですが、ソンファ独特の味はかなり強烈でインパクト大。
旅行客がたくさん集まる代表的な観光スポット仁寺洞は伝統茶のカフェもいっぱい。でもいろいろあるだけに、どこのカフェに入ったらいいのかけっこう迷うものなんですよね。ご紹介した「インサドンサラムドゥル」はインテリアやメニューなどを飾り立てるようなお店ではなく、シンプルな雰囲気の中でひと休みするのにピッタリな空間。ビールなどのお酒類もあるので、夜に軽く一杯やりに訪れてもいいかもしれません。お店の自慢だけあってパッピンスもおいしいので、一度お試しを^^。以上、ソウルナビでした。