イルミチャンオ

こんにちは！ソウルナビです。暑い夏や元気が出ないときに食べたいものと言ったら！？日本では土用の丑の日を中心によく食べられるウナギが思い浮かびますよね！栄養満点で滋養のつく料理として有名なウナギ。お隣の国の韓国では「チャンオ」と呼ばれ、日本と同じくスタミナ料理として親しまれています。でも！同じくスタミナ系グルメとされるサムゲタンは観光客の方々にとって身近な存在なのに、韓国でのウナギ料理ってちょっとイメージが湧きづらいんじゃ！？今日はそんなみなさんに、ソウルの人気ウナギ店の１つである「イルミチャンオ」をご紹介しましょう！お店の歴史は３０年という老舗店で、扱っているメニューは「チャンオ定食」１つだけ。一体どういったものなのでしょうか？さっそくお店へと行ってみましょう！

ディープな雰囲気に包まれたお店！
お店があるのはソウル駅の近く。ソウル駅といえばKTXなどの国鉄も入っていて、釜山（プサン）をはじめとした地方都市への玄関口としても有名！数年前にリニューアル工事を終えた駅はとってもキレイで新しいですが、その周辺には地元の人たちだけが集まるようなディープな雰囲気の町並みがまだまだたくさんあるんです。今日ご紹介する「イルミチャンオ」も昔懐かし～空気に包まれたお店。気取らないこの外観からもその様子が伝わってきますよね！？お店は路地を入ってすぐのところにありますが、ちょっと隠れるようにしてたたずんでいる感じ。階段の右横ということ、頭に入れて置いてくださいね！

「チャンオ定食」１つだけ！
冒頭でも少しご紹介しましたが、こちらで取り扱っているメニューは「チャンオ（うなぎ）定食」１つだけ！お店に入ったら何人分かを伝えるだけでＯＫ！韓国語がわからなくても注文しやすくなっています。スタミナ料理と知られるこのチャンオは虚弱体質の人に良いとされていて、気力の回復、精力増強といったよく知られた効果だけでなく、肌の美容、老化防止、抗がん効果などのメリットもあり。さらに高血圧や肥満、成人病の予防にも効果があると言われている魅力満点の食材なんです！

こちらのお店の「チャンオ定食」は韓国語で「チャンオグイ」という、ウナギを焼いたものが食べられる定食料理。焼いて食べるという点では日本のウナギの蒲焼と同じですが、日本のようにタレをつけたりせず、味付けは塩のみとなっています。注文が入るとこうして焼き始められるチャンオ。ちゃんと炭火を使って焼いているのがポイントです！炭は絶妙な温度とおいしさを引き出すため、欠かせない存在。目で見るだけでもわかるように、中は柔らかくてふっくらした身、そして外側の皮はパリパリの状態になるんです。焼いているときに漂ってくるウナギの匂いがまた香ばしいこと！焼きあがったらすぐに食べやすいサイズに切ってテーブルに運んでくれます。

これがチャンオ定食だ！

一人前にウナギ一匹、というこのチャンオ定食。テーブルの上にも炭火が置かれ、そこに網が敷かれてウナギがのせられてきます。炭火のおかげで冷めることなく、おいしさもキープ！塩焼きされたウナギなので、テーブルの上に登場した時点ですでに味付けがされています。ずらりと並べられたお皿の中にあるニンニクや生ショウガ、大根の千切りキムチなどと一緒に野菜にくるんで食べるのが韓国式！特徴的なのは１人ずつ用意された、たっぷり盛られたニラ。このニラもいっしょに包んでいただきます。

ニンニク・ラッキョウ・生ショウガ

エゴマの葉などの野菜類

ニラ

大根の千切りキムチ		白キムチ
水キムチ		青菜のキムチ

エゴマの葉とニラを取り		そこにウナギをのせます
生ショウガを加え		大根キムチなどを添えてから包み、いただきま～す！

ウナギビビンバを楽しもう！

食べ始めて少し経つと、どんぶり型の容器がテーブルに登場！これがこの定食の特徴でもあるウナギビビンバを作るためのご飯です。タレが少しかけられた白いご飯が入っているので、そこにウナギを数切れのせ、そこにまたニラをた～っぷりのせてから混ぜ混ぜ！ウナギを小さくしながら（少し刻むような気持ちで）混ぜましょう。。

タレのかけられたご飯（どんぶりが大きめなので少なく見える！？）		網で焼かれたウナギを数切れのせて		お好みの量のニラを入れます（ドッサリ入れても大丈夫！）
上手に混ぜたら		いただきま～す！		エゴマの葉にくるんで食べるのもまた美味ですョ

チゲも一緒に！

テーブルの上に置かれた炭火上の網の真ん中にはチゲ（スープ）がのせられ、ウナギと一緒に温められています。これはピンオ（ワカサギ）とセウ（エビ）のスープ。しょう油ベースの味で、日本的などこか懐かしい風味です。このツユがしみこんでいる大根がまたおいしかった！

いかがでしたか？他の料理に押されていて、「次回ソウルに行ったら絶対ウナギを食べる！」と計画している人ってあまりいないのでは？ウナギを焼くという点では同じなのに、エゴマの葉で包んだりニラやキムチを入れたりと、日本ともだいぶ食べ方が違います。よく知られた韓国グルメを食べるのももちろん楽しいけれど、たまにはちょっと趣向を変えて韓国式のうなぎを食べてみるのもいい経験になりそう！モリモリとパワーをつけたいときにぜひ味わってみてくださいね！以上、ソウルナビでした。