南山にある有名トンカツ屋!韓国風トンカツにチャレンジしてみる!?
こんにちは!ソウルナビです。最近では本格的な「日本式」のお店が増えてきて、以前よりも手軽に日本の味を楽しめるようになった韓国。でもそんな本格派の日本料理ではなく、韓国に入ってきてから味や形をずい分変えて定着したメニューもいろいろあるんですョ。もともと日本の料理だったものが韓国に渡ってきて普段の生活で気軽に食べるようになったものはオデンやウドンなどたくさんありますが、トンカツといえばそんな料理の代表といってもいいくらい、その姿を変えながらも韓国の食生活にしっかりと定着している料理の一つ。今日ご紹介するのはその韓国式トンカツの有名なお店、今や数ある韓国式トンカツ屋さんの中でも美味しいと噂の「南山(ナムサン)トンカス」。さっそく行ってみましょう!
ソウルの真ん中、南山のトンカツ屋
お店の場所は、ソウルの中心に位置する「南山(ナムサン)」の麓あたり。ここ南山は頂上にソウルのランドマーク「Nソウルタワー」がそびえ立ち、南山公園などがある市民の憩いの場でもある観光スポット。「南山トンカツ」はこの南山の頂上へ向かうケーブルカー乗り場のそばにあります。地下鉄駅からだと4号線のミョンドン(明洞)駅から歩いて10分くらいの距離。お店の周りには何軒か似たようなトンカツ屋さんがあるので、電話番号が書かれたオレンジ色の看板を目印にして間違えないようにご注意!番地にちなんだ「101ボントンカス」の看板もあります。
店内は庶民的なカンジで、メインのダイニングエリアの奥にはガラスで覆われたテラスっぽい席や大人数でも座れそうな座敷席もあり、なかなか広い!お昼時にはサラリーマン風のグループや南山に遊びに来たと見られる家族連れでいっぱいに。行列とまではいかないけれど、お店の前で何組か席が空くのを待っているお客さんたちの姿も見られるほど。
日本のトンカツとどう違う!?韓国の「トンカス」
メインメニューはなんといっても「トンカス」。えっ!?「トンカツ」じゃないの??と思われるかもしれませんが、韓国語ではトンカツのことをトンカスって言うんですョ^^。日本のトンカツが韓国にやってきて韓国風になったトンカス。名前も少し違うこの料理は、その味や姿も日本のものとはちょっと違うんです。豚肉に衣を付けて油で揚げた料理には違いないんだけど、まずはとっても薄いっ!そしてソースはいわゆる日本のトンカツソースではなく、甘いデミグラスっぽいソースだったり、ケチャップに何かが混ざっているようなソースだったり。最近は「日本式のトンカツ」がいただけるお店も増えましたが、そんな韓国風に生まれ変わった元祖トンカスが、まさに韓国のトンカツなのです。
◇トンカス(トンカツ)
お店にやってきたお客さんがほぼ100パーセント注文するというウワサの「トンカス」!「ワラジのように」デカイとよく表現されますが、このトンカスもまさにその表現がぴったりあてはまるようなビッグサイズ。でもでも、カツを切ってみると・・・お肉も衣もと~っても薄いっ!そしてカツにたっぷりかかったソースも、色の黒っぽい日本のトンカツソースではなく甘めの韓国風トンカツソース。一見何の変哲もない韓国トンカスですが、いただいてみるとソースはただ甘いだけでなく何となく奥深い味わい。おお、コレは何か秘密がありそうだ、と社長さんに伺ってみると、4種類のフルーツとハーブなど合計30種類の材料を混ぜ合わせてお店で直接作られる秘伝のソースなんだとか。このソース、確かに甘めなんだけどしつこくはなく、薄いけれど柔らかいカツに良く合う不思議なお味。
◇モドゥムジョンシッ(盛り合わせ定食)
人気のトンカツに、センソンカツ(白身魚フライ)とハンバーグがセットになった欲張りセット「モドゥム(盛り合わせ)ジョンシッ(定食)」。センソンカツやハンバーグだけの単品定食もそれぞれあるけれど、どっちも気になる!ということでこのセットを試してみることに。お皿の上にのせられたトンカツ、センソンカツ、ハンバーグには全てに同じ秘伝のソースがかけられています。センソンカツは至ってフツーの白身魚フライといったカンジですが、これはこのソースじゃないほうが合うのかな・・・なんても感じました^^;。ハンバーグはかなり密度が高く、ニンジンやコーンなどお野菜のみじん切りが少し入っているのが見えます。さすがにかなりのボリュームなので、韓国のトンカスだけでなくイロイロ試したい!という方におススメかも。
★付け合わせチェック!
トンカツや盛り合わせ定食には、大きな一枚のお皿の上にカツと一緒にご飯、サラダなどの付け合せが。タクワンやコーン、洋風の煮豆(?)などよく見るとなかなか種類がたくさん。ちなみにご飯が足りない人は、コンギパッ(ステンレスの韓国式お茶碗に入ったご飯)も追加できるようで、ナビの隣に座っていたサラリーマン風の方が注文されていました。そして韓国「トンカス」の付け合せの定番、ポタージュ風スープも。決して濃厚ではなく薄味だけれど、とろみはしっかりとついた不思議なスープはなんとなくノスタルジックなお味!?さらにキュウリ入りのさっぱり水キムチは、揚げ物油っぽさを緩和してくれる役目もあるみたい。
テーブルの上にはキムチ、カットゥギ(大根キムチ)、オムッ(練り物)の炒め物と青唐辛子の入った大きなステンレス容器が置いてあり、自由に取って食べることができます。青唐辛子はテーブルに用意された味噌を付けていただきますが、中にはとーっても辛い当たりがあるので注意!最初から思いっきり食べてしまわずに、少しかじって様子を見ながらいただくのがよいかも。大きくて硬くないのが、辛くない確率が高いですョ^^
◆芸能人もやってくる!?◆
レジの近くに、お店を訪れた芸能人たちのサインや写真がたくさん飾られているのを発見!中にはあの「チャングムの誓い(テジャングム)」で主演をされた人気女優イ・ヨンエさんの写真も!社長さん曰く「毎年1年に1回はいらっしゃる」んだそう。
お店ができたのは1992年で、現在20年以上にもなる老舗の元祖韓国トンカツのお店、いかがでしたか?30種類の材料が混ざった秘伝のソースもお店ができてから長い時間をかけて少しずつ改良されていき今の味になったそう。ナビは実際にこのウワサのトンカツをいただいてみて、柔らかお肉にかかっている他のお店とは違ったこのソースに人気の秘密があるのかも、と思いました。薄くて大きなワラジのような韓国の「トンカツ」、この人気のお店で試してみる、っていうのもアリかもしれませんネ!南山観光のお食事所に、また韓国トンカツを試しに、「南山トンカス」を訪れてみてはいかがでしょうか?以上、ソウルナビがお伝えしました。