他と比べてあまり辛くなく、甘くて野菜がたっぷり入っているトッポッキが集まる通り
こんにちは!ソウルナビです。韓国の子供たちが大好きなおやつの定番といえば?そう、トッポッキ!トッポッキとはオレンジ色の赤~いソースに絡まった長細いお餅のこと。韓国では子供もおじさんも男性も女性も老若男女問わず誰もが大好きな、韓国を代表する料理。トッポッキを売る屋台ではおじさんが昔学校帰りに食べたトッポッキの味を懐かしみながらほおばる姿や、女子学生やOLなど女子の団体が取り巻く光景をよく目にします。今日はそんな国民的フード、トッポッキの屋台ならぬ専門店がずらりと並ぶ名物ストリート「シンダンドン(新堂洞)トッポッキ通り」をご紹介します。実はこの通りにある専門店は、屋台のトッポッキとは食べ方も価格も全く違い、鍋料理のようにテーブルを囲んでワイワイ食べるトッポッキ!それでは、さっそく行ってみよう~
「シンダンドン・トッポッキ通り」は
シンダンドン・トッポッキ通りは東大門市場から地下鉄2号線で1駅目のシンダン(新堂)駅から徒歩約5分。東大門市場の中心にある東大門デザインプラザから歩いても10分ほど!1950年代に誕生したシンダンドントッポッキ通りはこじんまりしているけれど長い間続いているので常連のお客さんも多いそう。シンダンドンの交差点すぐの消防署に沿って路地を行くと、中ほどに十数店のトッポッキ専門店が大小入り混じって並び、食欲をそそります。週末にもなると家族連れが車を乗り付けてやってきて、通りは大混雑!そんな通りの中でも「マボンニム・ハルモニ・トッポッキ・チッ」はこのトッポッキ通りが世間に知られることに貢献した有名店!こちらを訪れる1日のお客さんの数は想像を絶するとか!?
通りにはたくさんのトッポッキ屋さんが!
どのお店も韓国のマスコミに取り上げられたらしく、店先にはテレビ局の紹介パネルが貼り付けられています。なかにはドラマの撮影に使われ、その時に撮った記念写真や芸能人との記念ショット、サイン色紙などが店内に張り巡らされたお店も!
「シンダンドン・トッポッキ通り」の由来?!
シンダンドンは1970年代、ソウルで学生時代を過ごした人なら誰しも1度は立ち寄った有名な場所。だから思い出も多いんです。今はないけれどそれぞれのトッポッキ屋さんの片隅にはミュージックボックスがあり、好きな音楽を選ぶことができました。トッポッキを食べながら好きな音楽を心ゆくまで楽しむ・・・でも目的はそれだけではなかったんです。異性との交際が厳しく禁止されていた時代、しかし異性に対する好奇心は抑えようとすればするほどわき上がってくるもの。シンダンドンにはとってもかっこいいDJがいて、多くの女学生が毎日ひっきりなしに集まり、あっという間にシンダンドンが有名になったとか。今でもこちらを訪れる中高年の方は胸に甘酸っぱい思い出をいっぱい抱いているはず!トッポッキ通りの誕生にはこんなエピソードがあったんですね!
露店と違った新堂洞ならではのスタイル!
露店のトッポッキといえば赤いソースと餅のみがほとんど。食べ方はもちろん立ち食いスタイル。多くの人がティギム(てんぷら)やキムマリ(春雨を海苔で巻いて揚げたもの)を一口サイズに切り、これをトッポッキに混ぜてもらい、真っ赤に染めて食べたりします。一方、新堂洞のトッポッキ専門店は浅めの鍋にさまざまな具とお餅、ダシ、そして秘伝の真っ赤なソースをのせて登場。調理はテーブルの上で、お客さんが直接煮詰めながら食べるスタイル。日本のお鍋料理のようにみなでわいわい鍋を囲んでつつきあいながら食べるんです。ただし、つつく道具はお箸ではなく、フォークで!
トッポッキに入る具のいろいろ!
では鍋にはどんな具が入っているの?実はどのお店もほぼ同じスタイル。トッポッキのお餅におでん、ゆで卵、餃子、ラーメン、チョルミョン(スパゲッティくらいの太さの弾力のある麺)と各種野菜がたっぷり。これを強火で直接煮ます。味付けは屋台に比べ甘く、野菜がたっぷり入っています。コチュジャンソースを煮詰めて野菜の味が染み込むように炒めるとさらにウマさ倍増!そしてお店のオリジナリティは、秘伝のピリ辛コチュジャンソースにあります。ここ「シンダンドン・トッポッキ通り」のピリ辛ソースのほとんどがコチュジャンとチャジャン(チャジャンミョンのあの黒いお味噌)。それらの材料の質と配合分量が各お店の味に変化をもたせるポイント。お店によってはプラス上質コチュカル(唐辛子の粉)を加えるところもあるそう!
「シンダンドン・トッポッキ通り」でのオーダー方法は?!
このトッポッキのオーダー方法&食べ方をご紹介しましょう!ここでは1人前からのオーダーは受け付けていません。基本が2人前からで、1人で行っても2人前は食べなくてはなりません。だから必ずお友達や家族と一緒に出かけましょう!価格はどのお店もほぼ同じ金額で、2人前がだいたい11,000ウォン、3人前がだいたい14,000ウォン、4人前がだいたい20,000ウォン、5人前がだいたい24,000ウォン(「マボンニム」2014年8月現在)。屋台のトッポッキよりはかなりお高いけれど、それだけ具沢山でかなり豪華!屋台で食べるのとは違ったメニューを食べる!ぐらいの気分で訪れましょう。
一味違った変り種トッポッキ!
ここ「シンダンドン・トッポッキ通り」でもっともオーソドックスな基本のメニュー。しかし最近は一風変わったおもしろトッポッキメニューもあります。たとえばトッポッキの長細いお餅の中にチーズが入った「チーズトッポッキ」、具のひとつにプルコギ(お肉)が加えられたゴージャスなその名も「クンジュン(宮中)トッポッキ」、そして海鮮の加えられた「ヘムル(海鮮)トッポッキ」、劇辛ブームにのった涙が出るほど辛い「ヌンムル(涙)トッポッキ」などなど。特に若い年齢層を中心に人気があるそう。
食後にはやっぱりソフトクリーム!
最近は日本人の間でも根強いファンが増えつつあるトッポッキ。でも全てのトッポッキに共通しているのはピリ辛ということ。食べた後、このヒリッとする舌を癒すのがソフトクリーム!店先にぶら下がったソフトクリームの模型に気付かれる方も多いはず!こちらでは食後、大人も子供も一緒になってソフトクリームを店先でほおばる姿が目立ちます。中にはパッビンス(カキ氷)などを一年中取り扱っているお店もあるんですヨ!食後に冷たくて甘いアイス系デザートを食べてこそ「シンダンドン・トッポッキ通り」のトッポッキをフルコースで完食!したといえるでしょう。トッポッキ通りの入口にレッドマンゴーのお店がある理由もわかります。
お店紹介
それではトッポッキ通りでも代表的なお店を紹介しましょう。
■マボンニム・ハルモニ・トッポッキ・チッ
ここ「シンダンドン・トッポッキ通り」の元祖的存在のお店。マスコミへの登場回数は数知れず、いつもお店はにぎやか。お店をさらに拡張し、その勢いは衰えることを知らない?!看板には日本語もあります。
■マボンニム・ハルモニ・マンネアドゥルネ
マボンニム・ハルモニ・トッポッキチッの末息子(マンネアドゥル)のお店!おばあさんも末っ子には甘い?
■アイラブシンダンドン
お店も広く、変わりトッポッキが充実した人気店です!
いかがですか?在韓日本人にも大人気の「シンダンドン・トッポッキ通り」のトッポッキ!皆さんもちょっとチャレンジしてみたいなぁ~っと思いませんか?日本にいらっしゃる皆さんは次回のソウル旅行の時に、そして在韓日本人の家族の皆さんはノーマイカーで、留学生の皆さんはさらなる新しいお店を開拓しに、ここ「シンダンドン・トッポッキ通り」へ訪れてみてはいかがでしょうか?そして食後のソフトクリームを忘れずに!以上、ソウルナビがお伝えしました。