鷹岩洞カムジャグッ通り / ウンアムドンカムジャグッコリ

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ただのジャガイモ汁ではない!栄養&スタミナ満点のお料理「カムジャグッ(カムジャタン)」はいかが?


こんにちは!ソウルナビです。韓国には、同じ料理を扱うお店がずらりと並んだ通りがあちこちにあるのをご存じですか!?豚足通り、タッカンマリ(鶏鍋)通り、焼き魚通り、アグチム(アンコウ蒸し)通り、カンジャンケジャン通り・・・などなど、そのメニューもいろいろ。今日はそんな通りの中でも、カムジャグッ(カムジャタン)のお店が集まったストリート「鷹岩洞(ウンアムドン)カムジャグッ通り」をご紹介します。豚の背骨とジャガイモを辛いスープでぐつぐつ煮込んだのがカムジャグッ(カムジャタン)。ご飯のおかずにもおつまみにも夜食にも酔い覚ましにも!?なるという、栄養たっぷり豪快な鍋料理!それではさっそく皆様をカムジャグッの世界にご案内しましょう!

鷹岩洞カムジャグッ(カムジャタン)通りって!?


ウンアムドンってどこ?

このカムジャタン通りがある鷹岩洞(ウンアムドン)は、ソウル北西部の恩平区(ウンピョング)に位置。地下鉄6号線を中心部から西の方へずーっと乗っていると、ほぼ終点に鷹岩駅があります。カムジャタン通りへの最寄り駅は、この駅の一つ手前のセジョル駅。6号線でも中心部に近い梨泰院や三角地から25~30分くらいかかります。辺りの雰囲気はソウル中心部とはちょっと違って、のんびりとしたまさに郊外の住宅街のようなかんじ。ちなみにセジョル駅からカムジャタン通りへは、歩いて12分ほどの距離です。通りの入口には「鷹岩洞の名所・カムジャグッ通り」という立派なアーチが建てられているのですぐに分かるハズ!


カムジャタン?カムジャグッ?

ところで一般的に知られているのはカムジャタンという料理名だけど、この通りではカムジャグッとなってるのはなぜ?そもそもタンとグッは同じスープ、汁物という意味。タンはとはグッをどちらかというと丁寧にした言葉なんです。タンには「湯」という漢字がありますが、グッは漢字のない韓国語固有の言葉。そう、カムジャタンもカムジャグッも、まったく同じ料理!カムジャタンがより丁寧な言い方なんですね。こちらの通りでは「誰でも楽しめる庶民的な食べ物という意味を強調するために、よりくだけたカムジャグッという言い方をする」んだそう!ということで、通りの名前も、ここにあるお店の名前も全て「カムジャグッ」になっています。


いつごろできたの?

鷹岩洞にカムジャグッ(カムジャタン)のお店ができはじめたのは1980年代半ば頃とか。カムジャタン通りのすぐ隣りにある大きな在来市場、デリム市場で売っている豚の背骨を煮込んでとったスープにジャガイモ、ウゴジ(干した葉野菜)などを入れて煮たカムジャグッを売り始め、1980年後半頃にカムジャタンという料理が全国的に知られるようになってからここでもお店が増えていったそう。全盛期には8店舗あったというこちらの通りですが、現在(2016年1月)は4店舗がカムジャグッの専門店として営業しています。

ただのジャガイモ汁ではありません!


カムジャとはいったい!?

カムジャとは普通、ジャガイモという意味なので、カムジャグッ(カムジャタン)はジャガイモ鍋でも間違いではありません。確かに食材にジャガイモも入っています。でもカムジャタンのもう一つのメインの食材、豚の背骨の一部をカムジャ骨と呼ぶからカムジャタン、という説や、豚の背骨に入っている脊髄をカムジャというからカムジャタン、という説など、ジャガイモより背骨由来のカムジャだという説も。もともとカムジャグッとはかなり歴史の古い料理で、その原型は三国時代(高句麗、百済、新羅)までさかのぼるとか。現在の全羅道地方で、畑仕事の働き手として貴重な牛の代わりに豚の骨を煮たスープを骨の弱いお年寄りや病人に出したのがカムジャグッの料理の始まり、とも伝えられています。

ん?ということはやっぱり背骨が由来ということ!?いつからカムジャ(ジャガイモ)が材料として入ったのかはわかりませんが、豚の背骨とジャガイモ、どちらもカムジャで相性も良かったから一緒にカムジャグッ(カムジャタン)になったのでしょう!
背骨が先かジャガイモが先か!? 背骨が先かジャガイモが先か!?

背骨が先かジャガイモが先か!?



注文の仕方、食べ方は!?

通りにあるどのお店に入ってもメニュー表を見ると、カムジャグッが最初に書かれていて、小、中、大、特大とサイズが分かれています。これは鍋の大きさのことで、人数によって大きさを選べばOK。目安として小は2人前、中は3人前、大は4人前、特大はそれ以上。注文するとテーブルにお鍋が運ばれてきて、グツグツと煮ていきます。日本人から見ると「ちょっと火を弱めたほうがいいんじゃ!?」と思うぐらいブクブクと煮ます。火が通ったらまずはお野菜から食べ始め、お肉、ジャガイモと食べていくのが普通。ジャガイモは少し置いておいたほうがよく味が染みます。骨付き肉は骨の隙間までお肉をチューチューと吸いましょう!そして残ったスープでポックンパ(焼き飯)。お店の人に「パッポッカジュセヨ(ご飯炒めてください)」といいましょう~ご飯じゃなくインスタントラーメンでシメることもあります。

鷹岩洞のカムジャタン(カムジャグッ)通り、いかがでしたか!?アツアツで辛いスープが美味しいカムジャタンは季節を問わず食べられるけれど、やっぱり寒い季節ほど美味しいもの。背骨のすきまについた肉を夢中でほじほじしながら、やけどしそうなジャガイモをハフハフほおばっていると、体がぽかぽかと温まってくるはず!ちなみに冒頭でもご紹介しましたが、カムジャタンはご飯のおかずにも、おつまみにも、夜食にも、さらには酔い覚ましにもなる万能(!?)料理。というわけで、どの時間帯にも需要があるカムジャタンの専門店は24時間営業していることが多いんだそう。こちらの通りのお店もほとんどが24時間営業。ソウルの中心からは少し離れているけれど、食べたくなったらいつでも!?行ってみてはいかがですか?以上、鷹岩洞から冬のカムジャタンをこよなく愛するソウルナビがお伝えしました。

記事更新日:2016-01-28

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-05-26

スポット更新日:2016-01-28

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