ショッピングの後は、ボリューム満点のカムジャタンはいかが!
こんにちは!ソウルナビです。東大門市場といえば、夜中まで、いや朝までにぎやかなショッピングスポット。通りぞいには小売り&卸売りファッションビルが並んでいて、どこから周ろうか・・・迷ってしまうほど。でもビルばかりで韓国グルメを楽しめるお店が少ない?!と思ってしまっている方、実はビル群から少し離れたところに、ソウルでも昔から有名なグルメ通りがいくつかあるんです。タッカンマリ(鶏一羽)通りに焼き魚通り、そしてもう1つ忘れちゃいけないのが「東大門カムジャタン通り」。場所は「東大門」のすぐ近く、カムジャタンの老舗が12軒ほど並ぶ地元で有名な通りです。さっそくご紹介しましょう!
カムジャタンとは?!
豚の骨の中でもしっぽと背骨を長時間ぐつぐつ煮込んだスープをベースに粉唐辛子とゴマ、ニンニクでピリッと辛みのあるコクスープを作り、それにネギやエゴマの葉、ぶつ切りのジャガイモ(韓国語でカムジャ)を入れて煮た鍋のこと。名前のカムジャタンは直訳するとジャガイモ鍋になりますが、メインはスープの染み込んだビックな豚の骨付き肉。骨に薄っすら付いたお肉をホジホジほじくりながら食べるのが地元流。食事にもお酒にも合うし、お酒を飲んだ後に小腹が空いたな?!という時にもぴったりなカルシウム満点のスタミナ料理。
その昔はシンプルなジャガイモスープだった「カムジャタン」
地元の方いわく、歴史をさかのぼること今から約40年前。まだ食べ物が不足している時代に、今でも畜産市場として有名な馬場洞(マジャンドン)から値段の安い豚の背骨肉を仕入れ、それにジャガイモを入れて煮たシンプルなスープ、これがカムジャタンのはじまりだとか。その頃はお肉自体が高級でなかなか食べられなかったので、背骨肉とジャガイモで人々の空腹を満たしたそう。それからウゴジ(大根の葉)やネギ、エノキなど山野菜が加わり、さらにスープにもお店によってさまざまな材料を使って今の「カムジャタン」に。
東大門のカムジャタン通り
そのカムジャタンを売っていたのが、今の東大門カムジャタン通り。地元で美味しいとウワサになり、人が増えるにつれてお店も増え、「カムジャタン通り」として知られるように。それが今から20年ほど前。今よりもっとお店がたくさんあり、にぎわっていたそう。その頃から続いているお店は数軒ほどしか残っていませんが、通りを歩いていると昔の名残りを感じさせるお店ばかり。というのも、お店のオーナーは何度か代わっているものの、お店自体は昔のまんま。つまり、かれこれ数十年、カムジャタン専門店としてやってきたお店がたくさん残っているんですよ~。
どのお店も店先にはカムジャタンの鍋がぐつぐつ湯気を立て、唐辛子の粉が掛かった背骨肉がスープから出ています。その横にはお店のおばちゃんが立っていて、道行く人に「マシッソヨ~トゥロオセヨ~(美味しいよ~、食べてって~)」と声を掛けます。でもこれは、韓国のグルメ通りではよくある光景。皆さんもその声に惑わされずに、好きなお店をしっかり選んで入ってくださいね。たくさんあってよく分からない場合は、地元のお客さんの多いお店に入れば間違いないと思いますョ。
カムジャタン専門店なのに・・・
ドゥータ、ミリオレなどの小売ファッションビルや運動場が並ぶ側から見ると、清渓川を挟んで反対側。靴の卸売ビルのすぐ横の通りがカムジャタン通り。1本道のこの通りの両側には、創業30年ほど経つ老舗店からまだ5年ほどしか経っていないお店まで、10軒ほどが軒を連ねています。もともと韓国のカムジャタン専門店といえば、24時間営業の場合がほとんど。夜中にむしろお客さんが多かったりしますが、こちらは3軒ほどが24時間、残りは11時ぐらいで店じまい。
カムジャタン以外にもメニューいろいろ!!
メインはカムジャタンですが、それ以外にもいろんな料理が味わえます。もちろんカムジャタンが有名ですが、チョッパル(豚足)、ポッサム(ゆで豚)も同じくらい地元の人に人気だとか。そのほか、スンデグッ(豚の腸詰めスープ)、チゲ、冷麺、ビビンバなどメニューがたくさん。どのお店もほぼ同じメニューを扱っていて、お値段もほぼ同じ。カムジャタンは数人で来た場合の鍋タイプ(大4人前/中3人前/小2人前※目安)もありますが、1人用の「ピョダギヘジャングッ」というメニューもあり。ナビが取材にやってきたときも、1人でやってくる地元の人を何人か見かけましたョ。
ホナムチッ創業18年。カムジャタン通りでは準老舗店。
電話番号:02-764-7060
営業時間:10:00~24:00
休業日:基本的になし(ただし、休む日もたまにあるそう)
ファスンチッ創業20年の準老舗。
電話番号:02-764-1751
営業時間:10:00~22:30
休業日:なし
カンウォンチッこの場所も昔からカムジャタンのお店だったらしいのですが、こちらのオーナーはオープン5年ほど。看板もお店も回りのお店より新しく広め。24時間営業です。
電話番号:02-744-6519
※チョンジュチッは閉店しました。
※クァンジュチッは閉店しました。
こちらのお店をみると、店名が韓国の地名をとったところがたくさん、「チョンジュチッ(全州チッ)」、「ホナムチッ(湖南チッ)」、「カンウォンチッ(江原チッ)」、ファスンチッ(和順チッ)・・・といったふう。お店の方にうかがってみると、皆さん地方から上京してお店をやっている人が多いからだとか。長い間、この通りでやってきた老舗が多いので、味は保証付き!東大門市場で地元グルメを楽しみたい~という方、ショッピングの後に寄ってみてはいかがですか?24時間営業しているお店もあるので、夜中のショッピング後にも寄れますよ~。以上、ソウルナビでした。