一人ご飯もOK!地元の人から人気の、女性でも食べやすくおいしいスンデクッの店!
こんにちは!ソウルナビです。「韓国料理はどれも好きだけど、どうしても苦手なものがあって…」なんて話が聞かれるとき、よく挙がるメニューが「スンデ」。スンデとは豚の腸詰め料理で、お酒のつまみとして、また屋台での間食メニューなどとして食べられるもの。今日ご紹介するのはそんなスンデをスープに入れて食べる料理「スンデクッ」のおいしい店「ソチョスンデグッ」です!スンデ自体が豚の腸詰めだし、それを汁物として食べるということで、女性を中心に苦手だと敬遠する人も多いもの。でもここの「スンデクッ」は男性はもちろん女性にも人気で、いつも地元の人たちを中心に混雑しているお店なんですョ。さっそくお店へと行ってみましょ~!
良才と江南の間に位置!「ソチョスンデグッ」があるのは地下鉄3号線「良才(ヤンジェ)」駅から徒歩10分ほどのところ。最寄り駅は良才駅だけど、地下鉄2号線の江南駅(カンナムヨッ)との間にあるので江南駅も使えて便利です。またここのお店は「ベンベンサゴリ(ベンベン十字路)」と呼ばれる大きな交差点から徒歩1~2分ほどの場所。タクシーで行く場合、まずは「ベンベンサゴリ」を目的地にするとわかりやすいですよ。
気取らない雰囲気、一人席もあります!お店は1~3階までありますが、メインとなるのはこの1階。「狭いでしょう」なんてスタッフが言っていましたが、席数こそ50席ほどのこの1階、テーブル間のスペースをしっかり取っているからか?意外と狭さを感じません。2~4人くらいで座る普通の席もありますが、カウンタースタイルのテーブル部分もあり、1人で食事する人も気楽に食べられそう!実際にここを利用している1人で来たお客さん、たくさん見られましたョ。
これはある日の夜の様子。ソジュと一緒に食事をするサラリーマンが多いですが、女性もけっこう来店するそう!女性2人で来て、焼酎を飲みながらスンデクッを3人分食べていった人もいたとか。すご~い!
家庭で作っていたスンデクッをお店で!こちらがここ「ソチョスンデグッ」の社長ナム・スンナムさん。大きなお子さんがいらっしゃる、まさに韓国のオモニ(お母さん)タイプの女性です。ナム社長は昔からスンデクッが大好きで、結婚後も家族からオイシイと人気のスンデクッをよく作っていたとか。お店を開くことで大勢の人にむけて作る立場になり、おいしいスンデクッを食べてもらおうとお店を切り盛りして14年。ナム社長は今でももちろんスンデクッが大好きで、そんな血を引いた息子さんは一日のうち2食がスンデクッなんだそう^^。
■スンデクッパッ
お店のメインメニューはなんといってもこのスンデクッ!(スープとご飯は別々に出てきますが、お店でのメニュー名は「スンデクッパッ」になっています。)グツグツ似られてきたトゥッペギ(石の鍋)はとっても熱いので火傷には気をつけて!その石鍋の中を見てみると、色は少しにごった白色。味はある程度ついているけれど、ここに薬味を加えて食べるので(※下でご紹介!)、最初に出てきた時点では辛味はありません。気になる人はこの時点で一度スープを飲んでみるのもいいかも。少しの辛味もだめ!というほど辛いものが苦手な人だったらこのまま食べても良さそうですが、味が薄めになっているので、地元の人たちと同じように食べるならやっぱり薬味を入れてから食べるべし!
味付けは自分で!おいしく食べる方法、ご紹介~っスープの味を調えるのは、各テーブルに用意されている味付け用の調味料セットで。内容はタデギ(ニンニクや唐辛子などが入った薬味)やトゥルケ(すりつぶしたエゴマ)、コショウ、塩。これに注文すると出てくるセウジョッという小エビの塩辛という5アイテム。味付け方法のサンプルは店内のいたるところにある張り紙でチェックできるのでぜひ見てみて!ただ全部韓国語になっているので、韓国語のビギナーさんは以下をご参照あれ~!
食べ応えのあるボリューム!薬味を入れると真っ赤になるスープ。タデギの味が辛味のもとですが、セウジョッの中にも青唐辛子が入っているので辛すぎるのが苦手な人は取り除いた方がいいかもしれません。スープの中にはスンデの他、モリコギと呼ばれる豚の頭の肉、そしてコプチャン(腸)がどっさり!スンデはチャプサル(もち米)とタンミョンを合わせて作ったタイプで食べやすく、コプチャンも噛み切りにくいと言うことも無く柔らかい!そして毎朝スタッフが4時に起きては茹でているというモリコギ。食べてみるとびっくりするくらい柔らかく、ボリュームも満点!これらのお肉はセウジョッにつけて食べるんだそう。
臭みが無いスープ!スープをすすると香ばしく、辛味はありながらもやさしめの味。サゴル(牛の骨)を使うお店もありますが、「ソチョスンデクッ」ではモリコギを茹でたものだけでスープを出しているのが特徴。そのためしつこさが少なくなっています。それにしてもどうしてこんなに豚肉やスンデが入っているのに「豚臭さ」がないんだろう!?ナム社長に聞いてみると、匂いを押さえるためにスープの中にニンニクとショウガをたくさん入れているからなんだそう。でもニンニク臭いとかショウガ味がキツイといった感じがしないから不思議。ニンニクとショウガのせいかな?食べていると体がポッポとしてきてすぐに発汗作用を実感!これ、冬や風邪気味の時にも良さそうだな~。ちなみにモリコギなどを茹でるときにもニンニクとショウガを入れているんだそうですョ。
ご飯を入れるとまた別の味!スンデクッを頼むとついてくるご飯。最初からこのご飯をスープの中に入れて食べるのもいいですが、肉やスンデなどが盛りだくさんなので、ある程度食べてから入れる人が多いです。ご飯を入れるとスープの味がまた違った感じで味わえるので、アクセントをつける意味でも「後入れ」で楽しんでみては!?「ご飯を入れるとよりスープが香ばしく感じられるのよ」byナム社長。
◇ついてくるおかず類はこれら!
中でもカクトゥギはスンデクッに付き物と言われているおかず。肉も多いし、ちょっとしつこくなりがちなスンデクッですが、その口直しとしてサッパリするところが合うんですよね。スープの中にカクトゥギをいくつか入れて食べる地元っ子もいるんだそう!
◇注文の際のポイント!お店で食事をしていると、韓国語がわかる方なら「肉多めでね~」とか「スンデたくさんでお願いします」なんて注文するお客さんの声が聞こえてくるはず。そうなんです、そうやって注文をすることで、お肉やスンデなどの量を調節してくれるんです。注意したいのが、こちらのお店では何も言わないと女性の場合量がちょっと少なめに出てくること。女性の皆さん、「差別じゃないのっ!」と気分を悪くされることなかれ~。こちらのスンデクッはボリュームがあるので、女性は食べきれず残すことになるため初めから少なめにしているそう。でもモリモリ食べられる人は「たくさんください(マニジュセヨ)」とぜひ伝えてください!「残さずたくさん食べてくれるのは大歓迎!」というのが社長の考えですから^^。またコプチャンなど苦手なものがあれば、「○○ ぺジュセヨ(○○ 抜いてください)」と言えばOK。
■スンデ
食事のプラスアルファとして、またおつまみとして食べたいのがこれ!スンデクッに入っているものと同じタイプのスンデにカンと呼ばれるレバー、そしてホパと呼ばれる肺の部分がのせられて出てきます。そのまま食べてもいいですが、セウジョッにつけたり塩に付けたりして食べるのが一般的。「スンデを食べるときはどうしてもソジュ(焼酎)が飲みたくなるのよねぇ」と社長も言っていたように、スンデと焼酎は人気の組み合わせ!このスンデと一緒にソジュも注文してみては?
なお、メニューにある「スルクッ」とは、おつまみメニューとして食べたいときのメニュー。ご飯がつかない、大きめのスンデクッが出てきます。(これは味付け完了済み。)
ある常連さんは「ここのスンデクッは世界で一番おいしい!海外にでもお店を出したら!?」と言ってくるそう。ナム社長は「ありがたいですよね」と言いながら、たくさん盛られたスンデクッをぺろりとたいらげたナビの器を見て、「でもこれが一番うれしいんですよ」とニコニコ。自信を持って作っているものだけに、お客さんがちゃんと全部食べてくれるかがとっても気になるし、おいしく全部食べてもらえるのが一番幸せなんだとか。体にいいけれど匂いやグロテスクなイメージで敬遠されがちだったスンデクッ。今まで食べる機会がなかったみなさん、地元の人たちに人気のお店でトライしてみてはいかがですか?以上、ソウルナビでした。